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一章:バカは無双する

プロローグ:バカは異世界へ行く。

※注意※これは、バカのバカによるバカのための本当にバカで馬鹿馬鹿しい異世界日記です。あしからず。


_____________________________________


ー都内某所ー

 「いやぁ〜、やっぱり暑は夏いよなぁ〜。」


 ・・・・・

 いや、そうなんだよ、察しの良い君たち読者君ならもう気がついているかもしれないが、彼は、、、本気だ。


 生まれた時から生粋のバカで、幼稚園で既にハブられていた。勿論本人は理解していないが、、、

 現在中学二年生でまだバカな彼は、いまだに自分がハブられていることを分かっていない。


 彼のバカさ、それはもう、逃れられない運命なのかもしれない。どうしてか。それは、、、名前が「ばかお」だからだ。

 やはりこれは運命なのだろう、、、


 あ、彼が動き出した。


 「ほんっと、暑は夏いなぁ〜、、、本当に暑は夏いなぁ〜、、、夏は暑いなぁ〜、、」

 彼はものを忘れる勢いが尋常じゃない。3秒前に言ったことを忘れ、もう一度言っているのだ。というか最後合ってないか?というか彼、赤信号を渡っていないか!?


 「あかしんごう〜みんなでわたれば〜こわく〜なぁ〜〜〜グホッ」

 ・・・・

 彼は、赤信号の横断歩道を勢いよく飛び出しトラックに轢かれた。もう一つ言うと、彼は一人だ。


 「あれ、怖かったよ、ねぇ!怖かったよ!」


 轢かれた筈なのに、何故か意識がはっきりしている。見渡す限り真っ白な空間に、意識だけが置いてけぼりになっている。常人なら今の状況の不可解さに戸惑い、混乱するだろう。だが、彼は違った。


 「ふわぁあ〜、綺麗だなぁ〜。ブラジルにこんな所があったなんて〜。」


 全くもって平常運転であった。


 しばらくして、辺りが光り輝き出した。彼は目を閉じ、眩しさを遮った。


 「あれ、ここは、、、」


 目を開くと、そこは日本では見かけない造りでできた大きな広間で、周りに何十人もの兵士、そしてそれをとり囲うように何百人もの貴族がいた。そして一番奥には王、その横には王子であろう青年が立っていた。


 「ここは僕ん家ですよねぇ!誰ですか?!あなた達は!」

 「いや、全くもって違うぞ、、、?貴殿は異界の国から選ばれ、召喚されし、勇者である!召喚魔法と共に言語理解、及び言語習得の魔法も普及した筈だ。我の言葉を理解出来るなら返答せよ。」

 「くっそ、俺ん家に勝手に上がり込んでぺちゃくちゃぺ、、、はい?なにか言いましたか?」

 王子が丁寧に色々喋ってくれているのにまだ自分の家だと思っているようだ。


 「なっ、、、わ、我の言葉が分かるn」

 「あっ、はい。わかりますよ。」

 「まだ我が話しているだろうが!無礼者!」

 王子を怒らせてしまったようだ。

 「まぁまぁ、いいんじゃない?アレク。君も時々あんなんだよ?」

 「なっ、、、父上、!」


 これは茶番だろうか。



 どうやらばかおは大変なことに巻き込まれたようだ・・・

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