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夏生詩集3

秋の「火」

作者: 夏生

秋という字

木のそばに「火」とは

危なかっしいですね


いつか点った

怒りの火

嫉妬の火

苛立ちの火


ぼっ、とついて

炎となって燃え広がるのか

いいえ

秋の火は炎になりません

秋雨に消されるか

秋空のようにコロコロ変わって

忘れてしまうのです


過ぎ去った火を

思い出すのは

どこかでまだ癒えていない

成仏出来ない心が燻っているから

かもしれません


秋だけ火があるのは

心の中にある癒えない火を

あえて引き出して

雨で消しやすいように

秋空に流してしまいやすいように

しているのかもしれません


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