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CITY HOTEL での 一般宴会サービスの業務



前話と同一の派遣会社を通じて、今度は横須賀市の中心部に位置する某CITY HOTELで一般宴会のホールサービススタッフとして勤務した。当然、初めて行くところであり、奔放初初演であった。全く右も左も解らない。建物の造りすら、どこに何があるかも全然知る由もない。

またサービスの基本は同じでも、所変われば遣り方も違って、その勝手方法も必然的に異なってくる。一般的に派遣で勤務に従事する者は、当初この点で専ら四苦八苦し、思い悩む。その場所の要領とコツを掴むまで…

そんな中で、即担当のテーブルをチーフにより割り当てられ、いざ実践! 周囲の若いスタッフたちの動きを見ながら、それを真似る。だがどうしてもミスが生じる。慣れないが故に…

御寿司や各種料理出しに際して、各々人数分を別皿に取り分けてそれぞれお出しする形での料理出しであったが、ここで一回目のミス… とあるテーブルへ間違った人数分の寿司桶ごと出してしまった。一度出したお料理をまた下げる事は許されない。ここで周りに迷惑を掛けてしまった。帳尻を合わせるのに皆、汗を掻きながらそのフォローをしてくれた。

続いて、お出しした料理の空き皿を下げる段階で、またミスしてしまった。スペースがなく、止むなくお客様の有視界内で下げ物を整理していた私は、側に居た女性スタッフから注意を受けた。「お客様の見えない所でそれはやって下さい」 一見して20歳代半ばの可愛らしい女性で、そういえば仕事開始前に事務所で、やたら戯けて通りのいい声で明るく振舞っていた子だ。そんな彼女も、いざサービスに入ると別人の如く切り替り、真剣な眼差しとなる。他のスタッフ、誰を見ても皆、同じ表情である。


結局、私は皆に迷惑ばかり掛け、殆んど何の役にも立たなかった。

こんな状態で、はて時給など貰って良いものだろうか…?

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