★Addぷろろーぐ1
天界。天使が住む世界。
ここは、天園の悪魔対抗課アジア支部。天園とは、天使のほとんどの公務の仕事を行う所。悪魔対抗課とは、悪魔が悪い事したら、魔界に追い返したり、倒しちゃったりする場所。
そんな所で働いている、俺の名前は、タロエル。
「タロエル。」
俺が自分のデスクでケータイのゲームをしてる時にカニ先輩が、俺を呼んだ。
「何すか?カニ先輩。」
「カニ先輩って言うな!カニ先輩部長と呼べ。」
今、俺と喋っているのはカニ先輩。俺より歳は四コ上だがスクールでは、一期上の俺のスクール時代の先輩だ。あ、ちなみに俺の年齢19歳ね。つまりカニ先輩は、23歳。あまりに若い部長だ。
「タロエル、お前にレンタル要請が出てるんだよ。」
「えー!俺にっすか!?」
レンタルとは、課間で行われる人材の貸し借りだ。エリート達には、良くある事だが、俺には、初めてだ。
「有り得ないこともあるもんだ。」
今、俺の事、馬鹿にした俺の隣りにいる奴は、オビィ。ただの筋肉質だ。
「うるさいすよ、オビィさん。俺、最近すごい仕事したんですから。」
ま、上から口止めされてるから詳しくは言えないけど…
「お、何かやる気あるじゃないかタロエル。やってくれるのか?」
「まずは内容聞いてからっすよ、カニ先輩。」
「…ん、ああ。そうだな。」
「で、どこの課何すか?」
「あ、うん。あ、期間は、一週間だ。」
一週間。
その期間は、なんか嫌な予感がするからなんかやだ…。って、
「で、ど・こ・の・課何すか?」
「あ、うん、心配はないぞ。お前以外にも、他の課からレンタルされる奴がいるらしいからな…」
へぇ〜、俺の他にもいるんだぁ〜。って、
「そんな事聞いてないっすよ!!どこの課何すか?!カニ先輩!」
…
「あ、何ていうか…、どこの課って言われると言いにくいんだが…」
なんか嫌な予感する…
「まあ、お前がいく所は…特殊部隊。」
へ?特殊部隊?特殊部隊って、あの第一二級大罪を毎日って、いう程関わっているていうアノ“特殊部隊”?
特殊部隊…かぁ。って、
「いやいや、有り得ないっすよ!なんで俺みたいな、ふつーな天使が特殊部隊になんて!!?」
そうだ。有り得ない。特殊部隊の奴等は、小さい頃から、すんげー訓練を受けてるんだぞ。なんで、そんな中に俺が…?
「そうなんだよ…。普通は有り得ない事だ。私も驚いている。」
カニ先輩も驚いている。隣りにいるオビィも驚いている。
「しかもな…」
カニ先輩が、加える様に言う。
「何すか…?」
と〜っても、嫌な予感。
「天使長命令だ。」
うっそ〜ん。