表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
滅びた技術文明に転生した俺は、素材から世界を作り直す  作者: Stellune


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/5

引き金のない世界で

とりあえず思いついた展開を投稿していきます。

短いですが、後々修正していこうかな~という甘い考え。

拠点の修繕が一段落して、ふと手が止まった。


 あの夜――狼を思い出す。

 あの膂力、あの速度。

 槍一本でどうにかなる相手じゃない。


「……もっと、確実なのが要るな」


 拾い集めた素材を並べる。

 金属片、筒状の部品、バネになりそうなもの。


 形は、知っている。

 引き金を引けば弾が出る。


 手のひらを、素材の上にかざす。


 ――組み上げる。

 ――撃てるように。


 ……何も起きない。


 光らない。

 熱も、感触もない。


 もう一度、今度ははっきりと形を思い描く。

 銃身、引き金、銃口。


 それでも、沈黙。


 視界の端に、短い文字が走った。


 ――条件不足

 ――未……


 そこで、途切れる。


「未…、なんだよ」


 舌打ちして手を下ろす。

 素材は、ある。

 イメージも、大きくは間違っていないはずだ。


 なのに、出来ない。


 しばらく考えてから、息を吐いた。


 ……俺は、撃ち方は知ってる。

 だが、中身を知らない。


 どうやって弾が送られて、

 どうやって火が入り、

 何がどこで止まって、動くのか。


 そりゃそうだ。ゲームで見ただけだもんな。

 全部、曖昧だ。

 


 素材を片付け、別の形を思い浮かべる。


 弓。

 引いて、放つ。

 力の流れが、はっきりしている。


 クロスボウなら、どうだろうか。

 工作の動画を見たことがあった。

 おもちゃ何かでも作っていたのでそこまで複雑じゃないはず。


 木材と金属を取り、手をかざす。


 ――張る。

 ――固定する。

 ――真っ直ぐ飛ぶように。


 今度は、光が応えた。


 素材が噛み合い、

 弦が張られ、

 機構が一つにまとまる。


 完成したクロスボウを手に取る。

 引き金を引くと、乾いた音がした。


「……これは出来るのか。構造への理解が足らないとか…?」


 今は良いか。

 できることで対策を進めていこう。



 万能じゃない。

 だが、無力でもない。


 俺はクロスボウを背負い、銃の材料を見下ろした。


「知れば知るほど強くなれる…。はっ、分かりやすくていい。」


 そう呟いて、笑う。


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

評価やブックマークをいただけると、「よし、続きを書こう!」と作者のやる気が跳ね上がります。

応援していただけたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ