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第5話 大会にエントリーするぞ!

 数日後の放課後、モルックの大会に出場することを話し合うために、みんなで西柏市内のファミレスに集まった。


 モルックは、全国のスポーツ施設で体験できるようだ。

 毎週のように公園や広場などで体験会も行われているようなので、ふつうはそこからモルックを始めるんだろうけど。

 モルックの道具が手元にあって練習してるし、大会も大きなものから小さなものまでたくさんやっているので、大会にエントリーしちゃおう! って話になった。


 といっても、いきなり大きな大会にチャレンジするのは無謀なので。

 西柏市の近くで開催される手ごろな大会がないかと探してみたら、来月の休みに東流山市で無料で参加できるモルック大会が開催される情報を見つけた。


 モルックの大会は、参加費が数千円かかるものが多いようだけど、今回は地域のモルック好きの人がボランティアでやっている大会のようで、体験会も兼ねているみたい。初めて参加するのにはちょうどいい大会かもしれない。


 みんなのスケジュールも大丈夫だったので、この大会に申し込むことにしたんだけど。

 大会概要のサイトを見て、応募条件を確認していた谷口さんが、

「えーと、これってチーム名を入力しないといけないみたい。名前をどうする?」

 と聞いてきたので、みんなでチーム名を考えることにした。

 まあ、大智さんが決めてくれれば僕たちはそれでいいだけど、一応、みんなで一つずつアイデアを出し合ってみた。


 大智さんの案が「モルック・マカロン」。

 僕が「西柏ボンバーズ」。

 大吾が「木棒倶楽部」。

 谷口さんが「ウッド・ホワイト」。


 ウッド・ホワイト? 木と白?

「ウッド・ホワイト? ってどういうこと?」

と僕が聞くと、

「私たちの地元が柏だから、柏の漢字を分けて、木と白で、ウッド・ホワイト」

と谷口さんが答える。

「アイデアはいいと思うけど言いにくくない? ホワイト・ウッドのほうが言いやすい」

と大吾。

「言いずらいかな? ウッド・ホワイト、ホワイト・ウッド。うーん、ホワイト・ウッドのほうがいい?」

と言いなおしてみる谷口さん。


「モルックの木って白樺でしょ? 白い木って白樺に近くない?」

と大智さんが教えてくれた。

「モルックって白樺なんだ! (白樺って……? ま、いっか)。

 だったら、ホワイト・ウッドでいいんじゃない?」

と僕。

 この意見にみんな賛成してくれたので、チーム名はあっさりに決まり、僕たちは、チーム「ホワイト・ウッド」になった!

 これでチーム名が決まった。

 谷口さんが申し込み作業を進めて、無事に大会に応募できました。


 すると大吾が、

「ユニフォームはどうする? モルックっておそろいのユニフォームを着てるイメージがあるんだけど」

と聞いてきた。

「え、学校のジャージでいいんじゃない?」と僕。

「えー、それだと鶴谷城高校を代表している感じにならない?」と谷口さん。

「モルックの試合を見ていると、オリジナルのユニフォームやキャップをかぶっているよ」

と再び大吾。


「そこまでやらなくても……。

 服の色を合わせるぐらいでいいんじゃない?」

「じゃあ、白い木なんだから、全身白コーデで統一するとか」

「それだと『はたらく細胞』のキャラみたい」

 頭に浮かぶ、全身白コーデで顔に白塗りをした佐藤健(笑)。


「じゃあ」

と言って、大智さんがスマホの画面を見せてくる。

 そこには白い木が写っていた。

「白樺ってこんなに白い木だけど、上は黄緑の葉っぱが生えているから、キャップだけ黄緑にしない?」

「いいアイデアだと思うけど。緑色のキャップはもってないな~」

「間に合わせだから、100円ショップで売っているやつでいいよ。

 キャップなら500円ぐらいで売ってるんじゃない?」

「それなら、私が見に行ってまとめて買ってくるね」

と大智さん。

 ありがとう! 大智さん!


 あと何か決めておくべきことは……あ、モルックを投げる順番はどうしよう!

 今回は4人1組で、1人ずつ順番に投げる。

 一投目のブレイクショットは高得点を狙えるので、チームのエースが投げるポジションだ。

 っていうことで、1番手は僕に決定だ!

 いやいや、他の3人が1番手は僕がいいって言ったから!

 次は2番手を決めるべきだけど、その前に「4番手は谷口さんにお願いしたい」と僕から提案した。


 モルックは、最低5回投げないと50点にならない。逆に言えば、4回目はどうやって50点になるか、考えながら投げる必要がある。

 ここは、計算に強くて冷静に判断できそうな谷口さんにお願いしてはどうだろう?

 と提案するとみんな賛成してくれた。


 それで2番手は、2ターン目だと、まだピンが散らばってなかったり、試合の展開が動かなかったりするので、大智さんに手堅く点を取ってもらう。大吾には3番手で、ポイントゲッターや相手の取りたいピンを邪魔する役割を担当してもらうことにする。

 

 投げる順番とチームでの役割もなんとなく決まったので、モルック大会の開催日までにいっしょに練習できる日を確認して、あとは個人個人で練習することなった。

 本当は、4人対4人でチーム戦の練習をしてみたかったけど、クラスで誘ってみても4人組でモルックをやってみたい人を見つけられなかった(涙)。


 モルックの道具をもっている大智さん以外は、ペットボトルなどで個人練習することにしたけど。僕が道具を持っていることはまだ誰にも話さずに、練習を続けることにした。

 この時点で、大吾にまで内緒にする必要はなかったんだけど、なんとなくね……。

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