七十一話
≪召喚モンスターのレベルがアップしました≫
柏崎命
スキル
時空魔法New!、嵐魔法New!
ロイド
ルナレーヴェ
レベル2→3
十六夜
鬼神
レベル9→10
スキル
剣閃
「酷い目に遭った……」
アイアンゴーレムが二体も現れて質量の暴力にやられそうになったが何とか勝利できた。激戦を制したのはフラウと命の重力魔法重ね掛けであり激戦の末、アイテムから引き出していた時空魔法と嵐魔法を取得するに至り激戦に似合うだけの成果は得られた。
アイテムから魔法を使うと言うのは魔力を多く消費するというデメリットがあり元々、高い魔力ステータスを有しており魔力タンクという供給源がある命はほぼ、ノーリスクで使っていたがそれでも魔力消費は激しいので取得できてよかった。
「休む暇も与えてくれないのか」
今までの金属の音ではなく何かを引きずるような音が響いており奥から独眼の怪物 キュクロプスが姿を現す。
キュクロプス
スキル
邪眼、金剛力、タフネス
身の丈ほどの巨大な棍棒を持っておりぎょろりとした独眼が怪しく光っておりその巨躯だけでも厄介だと言うのにバットステータスを与えるスキルを有しているのでタロスよりも厄介かもしれない。
「テンペスト・ランス」
先ずは様子見であり覚えたばかりの嵐魔法を唱える。アイテムから魔法を引き出しているのとは偉い違いでありスムーズに魔法が行使出来て威力の調整もし易いものとなっており複数の槍がキュクロプスに降り注ぐ。
しかし、キュクロプスは手に持っている棍棒で槍を弾く。一振りするだけで凄まじい突風が巻き起こり一気に槍を吹き飛ばしておりドスン、ドスンと足音を立てながらこちらに向かってくる。
タロスにはなかった俊敏さで思いっきり振り下ろされる棍棒をアインが受け止める。瞬間、キュクロプスの瞳が怪しく輝くが状態異常無効のスキルを有しているアインには通用しない。
「お返しだ」
ロイドに騎乗し駆ける十六夜の刀が煌めく。アイン程、鮮やかな光ではなく何処か頼りないものであるが十六夜の刀に宿っている光は剣閃であり高等スキルに分類されるレアスキル。
長じればあらゆる防御を貫通すると言うもので多くの戦闘職が求めてやまないスキルで取得したばかりとはいえ、魔力の扱いに長けたモンスターが振るえば凄まじい威力を発揮する。
「ギャー!」
振るわれた一刀はキュクロプスの体に大きなダメージを与えておりあまりのダメージにキュクロプスは悲痛の叫びを上げている。負けじとアインも剣閃を振るっており鮮血が舞う。
タロス程の高い物理耐性を有していないようであり一番の武器は邪眼なのであろうがアインがカバーリングで邪眼を受け続けており封殺している。
「テンペスト・ランス+フレイム・ランス」
並列魔法。高等技術として知られている技術でありアイテムから魔法を引き出すのでは勝手が違うので出来なかったが自分の魔法として刻み込まれたからこそ使用できる。炎と嵐が混ざり合って炎の嵐となってキュクロプスに襲い掛かる。
キュクロプスは炎上しあまりのダメージに叫ぶが次第にその声は薄れていき炎に包まれているキュクロプスにアヴァリスの拳が突き刺さり、その巨体が崩れる。
≪スキルレベルがアップしました。召喚モンスターのレベルがアップしました≫
柏崎命
スキル
炎魔法18→19、嵐魔法1→3
ロイド
ルナレーヴェ
レベル3→4
十六夜
鬼神
レベル10→11
「タフな奴だったな……」
タロスほどの物理耐性を持っていなかったから割と苦戦せず倒せたが邪眼を効果的に使われていたら危なかったことだろう。一応、命は真白蛇のアンクレットを装備しているので状態異常は効かないがアヴァリスや十六夜は状態異常耐性を有していないので邪眼を受けていたら酷い目に遭っていただろう。
ブランやノワールを従えているからバットステータスの恐ろしさを十分知っておりアインのカバーリングのスキルがなかったら邪眼をアインに集中させることは出来なかっただろう。
「ちょっと休憩するか」
流石に激戦続きであり心身共に疲れてしまっている。フラウを召喚して結界を張ってもらうとレジャーシートを敷いてその上に座る。アイテムボックスから珈琲を取り出して飲み、一息つく。
アインやアヴァリスは周囲を警戒しているが危険は無いと分かっているロイドは命に甘えてきて撫でてやるとご機嫌な様子で唸り声を上げておりリラックスしているのが分かる。
「深層ともなると道中のモンスターも相応の強さだな」
世田谷ダンジョンも残すところ二層であり出てくるモンスターもボスに匹敵する強さで八階層のモンスターがこれなのだから九階層はどうなっているのか想像したくもない。タロスが二体も現れた時は流石に死を覚悟したほどであり舐めて掛かったら痛い目を見る。
深層のモンスターはとても魔素が濃い場所でその魔素の中、生まれたモンスターである深層モンスターは浅い階のモンスターとは違い、とても知性が高く攻撃を避けたりと賢い行動を取る。時計塔ダンジョンの敵が強かったのも深層同然の魔素の濃さだったからである。
Aランクのダンジョンと言うのはそれだけ危険という事なのだ。
「さて、もうひと頑張りするか」




