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現代ダンジョン サモナーが行く  作者: 金林檎


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第四十三話

≪召喚モンスターのレベルがアップしました≫


 バトラー

 オートマトン

 レベル9→10

 スキル

 急所感知New!


 ノワール

 レッサーデーモン

 レベル9→10

 スキル

 魔力吸収New!


 シャイン

 ドミニオン

 レベル9→10

 スキル

 魔力回復New!

 

 ロイド

 モーントレーヴェ

 レベル7→8


 ホワイトナーガの群れを倒して召喚モンスターのレベルがアップする。今度は指揮するリーダー格のホワイトナーガを真っ先に倒すと指揮者を失ったホワイトナーガは統率が失われたことで動揺して簡単に倒すことが出来たがリーダー格は一番強いものでそれを倒すのは簡単ではなく今回は上手く嚙み合っただけでまた、同じことが出来るか分からない。


「追加召喚は便利だけど経験値が入らないのがなー」


 苦戦している理由は三段階目のクラスチェンジをやれていない面子を中心にパーティーを組んでいるからであり少し、パーティーを弄れば楽になるのは分かっているがホワイトナーガの経験値はかなりのものでその恩恵を十二分に受けられるのは今のメンバーであり本当ならばフローガのレベルも上げたいのだが流石にアインを外すのは舐め過ぎだ。


「流石に一気にレベル上げは贅沢過ぎるか……」


 バトラー、ノワールを送還してフローガ、フラウを召喚する。前衛は足りているので援護役の後衛でそう考えると命の召喚モンスターは純粋な後衛役はフラウしかいないことに気付いて流石に偏り過ぎだなと思いながらも命も後衛をしているのでまぁ、増やさなくてもいいかなと思っている。


「よっと、行こうか」


「ヒーン!」


 久しぶりの出番に興奮している様で嘶きと共にダンジョンを疾走する。あっという間にホワイトナーガの群れの元へとやってきて相手が反応する暇を許さず最前列に居たのホワイトナーガの頭を踏みつけて炎の砲弾が降り注ぎ、リーダー格と思われるホワイトナーガを行動不能にしアインが首を跳ねる。


「奇襲成功ってね!」


 雷属性と嵐属性のエンチャントが施されスキルで強化された疾走からの攻撃であり騎乗している命も振り落とされかれない速さでホワイトナーガの頭に蹄鉄の痕がくっきりと残っている。予想通り、リーダーを失ったホワイトナーガは統率を失って混乱している。高い連携を誇る、ホワイトナーガもこうなってしまえばどうという事もない。


「フリィー!」


 追い打ちをかける様に漆黒の球体がホワイトナーガ達の中央に降り、途轍もない重力が押しかかりホワイトナーガは高重力下に晒されて地面へと体が叩きつけられる。フラウが新たに手にした時空魔法の一種である。


 ダメージは無いようであるが拘束という一点に関しては他の魔法の追随を許さぬもので俎板の鯉の様にあれだけ苦戦させられたホワイトナーガが簡単に倒せてしまう。


「やはり専門の魔法使いは違うな」


 命も魔法の腕には自信がある方ではあるが本職はサモナーであり最初から魔法を専門とする者と比べたら劣っておりフラウの戦いぶりを見せられて自分はまだまだだなと実感させられる。


 時空魔法以外にも精霊魔法が強力で召喚魔法に似た性質を持ち、それぞれの属性のエレメントを召喚して魔法を行使すると言うもので属性の塊であるエレメントを媒介として放たれる属性魔法は強力でホワイトナーガを一撃で倒す威力を見せて重力で拘束された逃れられない。


 ≪召喚モンスターのレベルがアップしました≫

 

 ロイド

 モーントレーヴェ

 レベル8→9

 

 思ったよりもあっさり終わって拍子抜けする。それだけフラウの制圧力が凄まじいという事でありこんなことなら最初から召喚しておけばよかった。フラウは制圧力だけでなくサポート能力も高いのでレベル上げの時はフラウも召喚することにしよう。


「古参メンバーもちゃんとレベル上げしないとな」


 最近は強敵相手にしか古参メンバーを借り出していないような気がして気を付けなければならない。三度もクラスチェンジをしているからか二度しかクラスチェンジを行えていないメンバーとは比べ物にならない力を持っておりその実力は十分理解している。


「さて、さっさと終わらせるか」


 苦戦していたホワイトナーガがこんなに簡単に倒せるのだと理解して進む足を速める。魔法耐性が高くないホワイトナーガは時空魔法の餌食であり重力の檻に閉じ込められてこちらが一方的に敵を攻撃することが出来て瞬く間にボス部屋の前にと辿り着く。


 ≪召喚モンスターのレベルがアップしました≫


 ロイド

 モーントレーヴェ

 レベル9→10

 スキル

 咆哮→獅子吼New!


 猛威を振るったインペリアルタイガーのユニークスキルであり状態異常無効を有しているアインの耐性すらも貫通する強力なものでこれからの戦いを優位に進められるだろう。命が求めたインペリアルタイガーの力の一端を手に入れたことでかなり満足している。


「さて、今回はどんなボスかな……ユニークモンスターとか言うなよ」


 アイン、ブラン、アヴァリス、フラウ、フォボスとベストメンバーにパーティーを再編してボス部屋を開ける。


 ボス部屋中央に鎮座しているのは真っ白な全身鎧を身に着けて巨大なランスを手にしており見るからにホワイトナーガではなく嫌な予感が的中してしまった。


 バルカ

 スキル

 上級槍術、氷河魔法、不動心、突撃


「ユニークモンスターじゃん……」


 思わず悪態を付いてしまう。命はダンジョンが好きだがそれはレベル上げや得られるアイテムやスキルなどに一喜一憂するのが楽しい殻でありモンスターとの戦いはそのついでであり楽に済ませられるならそうしたいが目の前にいるユニークモンスターは見るからに強そうであり先日戦った夜叉大将と似た、雰囲気をしている。


「フン!」


「ガルァ!」


 ランスが振るわれて氷河の波が発生してこちらに迫ってきてフォボスの氷河属性のハイブレスがそれを向かい撃ち、ボス部屋中央に巨大な氷山が作り上げられる。冷気で急激に温度が低下して命はエンチャントで体を温かくして氷山を突き破りながらこちらに突進してくる。


「パラライズ!」


「フン!」


「効かない!?」


 麻痺魔法を掛けたが効いている様子はなくブランのバットステータスも弾かれている様で恐らくユニークスキルによるものだと思いながら攻勢を強める。


「ギャ!」


「カタカタ」


 最大戦力であるアインとアヴァリスの攻撃を難なく防ぎ切っておりあの二匹が攻めあぐねている所を見て夜叉大将ほどではないが並外れた技量を持っていることは疑いなく巨大なランスを普通の槍の様に軽々と振るう怪力に加えて先程見せた大規模魔法と両刀といっていい。


「テンペスト・サイクロン」


 先ずは拘束をと竜巻の中に閉じ込めるのだがその巨大なランスを振るって簡単に拘束から抜け出していく。全身鎧を着ながらこの動きでアインは雷を纏わせた剣閃を振るい、流石に剣閃を脅威に思ったのか防御ではなく回避を選択する。


 続けざまに放たれるアヴァリスの攻撃も警戒している様で防御貫通のスキルを有しているアヴァリスの攻撃はその高すぎる筋力も相まって必殺の一撃でそれを察しているのか慎重にアヴァリスの攻撃を捌いている。


「フリィー!」


「グルァ!」


 フラウの重力魔法を上手い事躱し、フォボスのハイブレスも魔法で迎撃されてアインをアヴァリスの猛攻を受けながらのこの対応であり視野が広いにもほどがある。その均衡を崩したのは以外にもブランでありバットステータスが通用しない相手に攻めあぐねて沈黙していたが何もせずいたのではなく機会を伺っており未来予知によってアイン達の間に入り込んで兜を破壊し露になった顔面に強烈な一撃を加える。


「でかした!ブラン!」


 兜を破壊したことで顔が露となり見るからに動揺している様でユニークモンスターとはいえホワイトナーガに似た、顔立ちをしており動揺したのも一瞬で直ぐに冷静になり広範囲に氷河魔法を放って近づけまいとしているがフラウとフォボスの魔法によって迎撃されて阻むものはなくアインとアヴァリスが更に間合いを詰める。


「カタカタ」


 アヴァリスが万力に力で腕を掴んで拘束し足が止まった所を暗黒、雷の二重属性を重ねた剣閃がバルカを一閃する。


 研ぎ澄まされた剣閃は防御貫通ほどではないがそれに近しい性質を現し、アインが放った剣閃はその域まで達しておりバルカの全身鎧に大きな斬撃痕が残り、立派な全身鎧が酷い有様となっている。


「フン!」


「追加召喚!バジレウス!」


 かなりの重傷を負いながらも闘志は失われていないようであり大規模な氷河魔法を繰り出して命はバジレウスを追加召喚してユニークスキルである灼熱が氷河を打ち消して距離を取ろうとするバルカの体を長い尾が襲うが一筋縄ではいかず簡単に捌かれる。


 重傷を負いながらもパフォーマンスが全く落ちていない。敵ながら凄まじいと言うしかない。


「ダーク・チェーン!」


「フリィー!」


 最大の好機で漆黒の鎖で拘束して一瞬であるが動きを止めてそこへとフラウが重力魔法を放ち、凄まじい重力がバルカに降り注ぎ体勢を維持できない。


「ふ、フン!」


 しかし、地面に目掛けて氷河を放って重力下から離脱する。重力下に閉じ込めて止めを刺すつもりであったが予定が崩された。


「グォォ!」


「ガルァ!」


 バジレウスの灼熱とフォボスの嵐のハイブレスがバルカを襲い、咄嗟に氷河で防ぐが簡単に突破される。長時間の戦闘で流石に魔力が持たないようで先程の大規模魔法でかなりの魔力が消費された模様でそれでも尚、虎視眈々とこちらの隙を狙っている。


「アース・シェイク」


 魔法が打てないと察して命はバルカの立っている場所を揺らして踏ん張りが効かないようにする。戦士にとって踏ん張りが効かないというのはそれだけで致命的であり魔法が使えない以上、迎撃する手段がない。


「グォォ!」


 極限まで収束されたバジレウスの灼熱のブレスが防御手段を失ったバルカに放たれてバルカはなけなしの魔力で防御に徹するが突如として背後に現れたアインの剣が胸に突き刺さる。


「カタカタ」


 骨の音を鳴らしながらアインは抉るように剣を動かしてバルカは力なく倒れる。


 ≪レベルアップ!スキルレベルがアップしました召喚モンスターのレベルがアップしました≫

 

 柏崎命

 レベル14→15

 スキル

 召喚魔法36→37、暗黒魔法8→9、人魔一体9→10、統率11→12


 アイン

 デス・ジェネラル

 レベル4→5


 ブラン

 フォレストオウル

 レベル2→3


 フラウ

 フェアリープリンセス

 レベル1→2


 アヴァリス

 オーガロード

 レベル2→3


 フォボス

 マナガルム

 レベル2→3


『真白蛇のアンクレット』ランクA

 攻撃力60 防御力60 耐久度50

 スキル

 不動心、氷河魔法、見切り


「強敵だったな……」


 夜叉大将と似た、相手であったがそれ以上の厚みを感じさせる戦いであった。魔法も物理もそれぞれで迎撃してベストメンバーであるパーティーであっても攻めきれずブランの一手がなかったら更に戦闘時間が長引き下手したらこちらがやられていたかもしてなかった。


 アインがバルカの後ろに突如として現れたからくりはフラウの時空魔法によるテレポートによるものでかなりの演算能力が必要となる高難易度魔法でありあまり連続で多用出来ないもので命のアース・シェイクはテレポートを完成させるための目くらましでバジレウスのブレスは残っている魔力を引き出すためのものたった。

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