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現代ダンジョン サモナーが行く  作者: 金林檎


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第三十七話

 やってきた恐竜達を打ち倒していき先に進んでいくが密林を抜けて海岸へと辿り着き端まで行きついてしまったらしい。しかし、この海は前に行った海とは違い手強そうなモンスターが多くおり戦ってみたくはあるが海中に居ては流石に手の出しようがないので適当に水棲モンスターを倒してから海鮮食材を手に入れて遅めの昼食にする。


「東は踏破したから今度は西か……あんまり気は進まないけど強くなるためには仕方ないか」


 ヒュドラはこれまで戦ってきた恐竜達よりも格上であり戦えば負けるかもしれない可能性を秘めておりそれでも成長するためにはヒュドラを倒さなければならない。


「んー。流石、バトラー。良い腕だな」


 バトラーの作った海鮮焼きに舌鼓を打ちながら食べ進めてあっという間に食べ終わりフローガを召喚して騎乗する。一気に密林を駆け抜けて草原へと辿り着くとフローガを送還して元のメンバーに変えてから西へと進んでいく。


 西に進んでいくと地面がぬかるんでおり沼地といった感じであり足が取られてしまう。あまりいい環境とは言えず生息しているモンスターも沼地に適応しているモンスターばかりで面倒そうだ。


 マッドフロッグ

 スキル

 跳躍、舌撃


 マッドリザードマン

 スキル

 槍術、連携


 保護色の様に沼地に溶け込んだモンスター達でこちらに気付いていない様子なので奇襲する。確かではない足場だというのにフォボスは普段通りの速度で駆け抜けてマッドリザードマンの喉元を掻ききる。フォボスに負けじとブランも疾走しバットステータスを与えながら敵を翻弄する。


「ギャ!」


 アヴァリスに至ってはモンスターをミンチにしている。相変わらずの怪力でアインもバターの様にモンスターを切り裂いておりフラウは移動砲台として味方を援護している。古参メンバーだから連携もしっかりしており命が指示をしなくとも自分で考えて行動できる。命自身も攻撃に集中できる。


 戦闘が終了し先に進んでいく。進んでいくにつれて沼地が深くなっている感じでありモンスターのレベルも高くなっている。


 マッドタートル

 スキル

 堅固、噛みつき


 ジェネラルザリガニ

 スキル

 鋏撃、泡撃


「ザリガニ?そりゃ、沼地だからいても可笑しくはないけど……」


 現れたのは巨大な真っ赤なザリガニと亀でありかなりの大きさで見るからに強そうである。ぬかるみも酷くなっており足を取られる。


「アース・フィールド」


 この状態のまま戦うのは得策ではなく地面を固めて戦いやすい環境を作り上げる。


 フォボスが駆け抜けてザリガニに攻撃を与えるが固い殻に覆われて思ったダメージを与えることが出来ない。アヴァリスはマッドタートルに向かっており固い甲羅で隠れるが防御力を無視するアヴァリスの攻撃を防ぎきることは出来ずまともにダメージを食らっている。


「フリィー!」


 フラウの雷が降り注ぎザリガニと亀に大ダメージが与えれる。どちらも水棲モンスターであることには違いなく弱点となる雷のダメージを受けてかなり消耗している様だ。この機を逃すわけにもいかず全員に攻勢を指示する。


《召喚モンスターのレベルがアップしました》


 ブラン

 ハンターオウル

 レベル15→16

 

 フラウ

 ハイピクシー

 レベル17→18


 アヴァリス

 レッドオーガ

 レベル17→18


 フォボス

 フロストウルフ

 レベル15→16


 経験値をかなり稼げて満足だ。この調子で経験値を稼いでおきたい所でありヒュドラに辿り着くまでアヴァリスのクラスチェンジをしておきたいがどれだけレベルがあげられるだろうか。


「グォォォォ!」


 遠くから雄たけびが聞こえてくる。十中八九、ヒュドラのもので間違いないだろう。沼地の最奥に生息していると言う話だったが住処から出てきているようでこちらに近づいている気配を感じる。


 もう少し、準備してから迎えたかったがやってくるというなら迎え撃つしかなく戦闘態勢を取る。


 ヒュドラ

 スキル

 ブレス、再生、劇毒


「劇毒!?再生も厄介なのに劇毒まで持ってるのかよ」


 劇毒の恐ろしさはこれまで何度も助けられている命だからこそよく知っている。ヒュドラの特徴である再生力は凄まじく首を切り落としたとしても瞬時に再生してしまうほどの強力さで五つ首の口から放たれるブレスにも注意しなくてはならない。


「アース・フィールド」


 環境を整えることから初めてブランとフォボスが駆け抜ける。広範囲に地固めをしたため戦えるだけのフィールドを作っており叩きやすくはある。ヒュドラの暴れ振りは凄まじく攻撃してくるフォボス達を寄せ付けない。


「テンペスト・ランス+バリスタ」


 嵐の槍が高速で発射されてヒュドラに突き刺さるが簡単に引き剝がしており大したダメージを与えられていないようだ。ヒュドラは口から毒のブレスを発してきてそれを広範囲に放たれたら酷い被害になるのは目に見えているので状態異常無効のスキルを持つアインにヘイトを集中させて毒のブレスを一手に引き入れる。


「キー!」


 ブランがバットステータスを複数与えてヒュドラを拘束しており効き目は薄いようだが効いてはいるようで複数のバットステータスを与えられてヒュドラも動きを止めている。


「ギャ!」


 その隙をアヴァリスは見逃さず強烈な一撃がヒュドラに突き刺さり流石のヒュドラも大ダメージを受けている様だ。アインも漆黒に染まった剣を振るいヒュドラの首を落とすが瞬時に再生している。アインのメインウエポンの劇毒もヒュドラには通用していないようで面倒な相手だ。


「テンペスト・フィールド!」


 魔力を放出して濃い雨雲が発生して雷が連続して降り注ぎヒュドラにも直撃しダメージを与える。魔法の維持にはかなりの魔力が必要となるが水棲モンスターであるヒュドラには大きなダメージでありフラウも瞑想で魔力のステータスを倍増させており一条の雷がヒュドラに放たれて首が落とされる。


 傷口が焼きただれて今度は再生されない。神話の時代においてギリシャ神話の英雄 ヘラクレスはヒュドラを倒す為に再生を阻害するために傷口を焼いて塞いだという。


「フレイム・セイバー!」


 炎の刃がヒュドラの首を跳ねて傷口を焼き切る。これで再生は出来ない。召喚モンスター達にも指示を出してそれぞれ魔法攻撃を多用するようになってそれぞれ再生を阻害するように傷を深く作っている。特にフォボスの嵐の一撃は広範囲に傷を作っており再生にも時間が掛かっている様子。


「テンペスト・バーン!」


 嵐の奔流が放たれるがヒュドラも水属性のブレスを残った首で放出してそれを押し流す。何度も雷に打たれ、首を無くしていると言うのに凄まじい生命力で底が見えない。


 アインも刃に雷を纏わせて攻撃を繰り出す。雷の剣閃は見事にヒュドラの首を切り落としかなりのダメージに叫び声を上げている。アヴァリスの筋肉が隆起し膨れ上がった拳が振るわれて拳型の大きな穴が作り出されて流石のヒュドラも堪えている様子だ。


「追加召喚。バジレウス!」


 追加戦力としてバジレウスを召喚してその巨体がヒュドラに襲い掛かる。強烈なブレスが至近距離で放たれて消耗しているヒュドラにはとてつもないダメージでバジレウスも僅かな時間しか召喚できないので一気に畳みかける。


「ダークネス・チェーン!」


 漆黒の鎖がヒュドラを縛り上げる。嵐魔法を維持しながらでとてつもない演算を必要とするもののもうすぐヒュドラの体力も尽きるはずであり必死に魔法を維持し続ける。


「グォォォォ!」


 バジレウスの灼熱がヒュドラに大きな火傷を負わせており息絶え絶えとなっている。


「魔力暴走。テンペスト・ブラスト!」


 嵐魔法を解除して魔力が渦巻き崩れそうになっている魔力を魔力操作で必死に操作し高度な演算能力が必要とされて紫に輝く嵐の砲撃がヒュドラへと放たれる。残されたヒュドラの首を弾き飛ばしヒュドラの体が倒れる。


《レベルアップ!スキルレベルがアップしました。召喚モンスターのレベルがアップしました》


 柏崎命

 レベル10→11

 スキル

 召喚魔法34→35、大地魔法18→19、魔法強化25→26、魔力回復24→25、魔力操作29→30


 アイン

 デス・ジェネラル

 レベル2→3


 ブラン

 ハンターオウル

 レベル16→18


 フラウ

 ハイピクシー

 レベル17→19


 アヴァリス

 レッドオーガ

 レベル18→20

 スキル

 無拍子→防御貫通

《クラスチェンジ条件が満たされました。クラスチェンジ先を選択してください》


 フォボス

 フロストウルフ

 レベル16→18


 『多頭竜の指輪』ランクA

 攻撃力60 防御力60 耐久度50

 スキル

 ブレス、再生、水属性


 ヒュドラを倒したことでレアドロップと多くの経験値を手に入れることが出来てアヴァリスもクラスチェンジすることが出来る。追加召喚したことでバジレウスを召喚した事で大きな戦力になってくれたが追加召喚で召喚されたバジレウスは経験値を手に入れることが出来ないのが残念だが取り敢えずステータス画面を表示して操作する。


 オーガロードNew!

 ステータス

 筋力A+

 体力A

 敏捷B

 魔力D

 スキル

 状態異常耐性New!、体力回復→自己回復New!


「ギャ!」


 筋肉がパンプアップしており装備していた重鎧も着れなくなってしまっておりフラウやアインに手伝ってもらいながら脱がせていくと金剛石の様な筋肉が輝いている。調子に乗ってポージングをしており筋肉を見せびらかしている。


 調子に乗っているアヴァリスを叩いて落ち着かせてその力を見せてもらうことにする。


「アインも凄いとは思ったけど別格だな……」


 圧倒的なまでの暴力。そういうしかないほどの暴れ振りで前よりも暴虐性が増しており敵をミンチにしなければ気が済まないようだ。ただでさえ高い筋力がスキルで更に強化されて手が付けられなくなっている。


 アヴァリスはアインとは違いバリバリの前衛でありクラスチェンジで大きく成長するとは思っていたのだが予想以上でありヒュドラ戦の前にクラスチェンジしてくれていたらどれだけよかっただろう。


 アヴァリスがこれだから他の召喚モンスターのクラスチェンジも楽しみだ。

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