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現代ダンジョン サモナーが行く  作者: 金林檎


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第三十四話

 ロイドを召喚してやってきたのは草原であり比較的弱いモンスターばかりの場所で召喚したばかりのロイドには最適な場所と言える。草原にいる狼や兎に向かって襲い掛かっており命はロイドにエンチャントを掛けておりある程度の相手ならば完封できるだろう。


 ロイド

 ライオン

 レベル1→5

 強襲New!

 

 フォボスは速さを生かして相手の機動力を削るようなそんな戦い方をするがロイドはそれとは真逆でその力で相手を制圧し確実に息の根を止めるような戦い方で遊撃役のフォボスとは違いバリバリの前衛である。指導役のフォボスの言う事をしっかりと聞いているようで体格はクラスチェンジしているというのにロイドの方が上で見た目だけで見たらどちらが教育役か分かったものではない。


「面白いな。フォボスとは全然違う」


 種族が違うので変わっているのは当たり前だがロイドのダイナミックさは命の好みでありフォボスの連携もノワールとシャインのように息の合ったものであり高い機動力を持つフォボスが相手の機動力を削りそこをロイドが始末すると言う鮮やかなもので難点があるとすれば魔法攻撃を持っていないという事で命がエンチャントを掛けなければいけないがその攻撃性は凄まじい。


 ロイドレベル上げをしていると見覚えのある人物がこちらに近づいてくる。宍戸である。


「久しぶり!会えないかと思ってたぜ!」


 パーティーメンバーと一緒の様で魔法職に神官職、そして戦闘職とバランスのいいパーティーで宍戸がパーティーを組んでいるだけはある。


「この先の沼地に行ったんだがなぁ、ありゃ無理だ。奥にヒュドラが陣取ってた」


「獅子王から聞いてたけど本当だったのか……」


 宍戸もヒュドラを相手するのは自殺行為であると自覚しておりヒュドラを刺激しないように退散したらしい。流石の命もヒュドラを相手するのは戦力不足でありバジレウスがもう少し成長したら戦えるようになるかもしれないと言った感じで今のところ虎の尾を踏みに行くようなことはしない。


「にしてもまた、増えたのか。っと人懐っこい奴だな」


 フォボスの事を撫でてやるともっと撫でろと言わんばかりに体を押し付けており甘えん坊のフォボスらしい行動であり宍戸も気に入って撫でてやり彼のパーティーメンバーも面白がってフォボスを撫でてやりとても喜んでおり指導役のだらしのない姿にロイドはジト目で見つめておりそんな目で見てやるなとロイドを撫でてやると嬉しそうにしている。


「ふー、癒された。じゃ、今度は学校で会おうぜ!」


 そう言って宍戸達は行ってしまい命はロイドのレベル上げを再開する。


《召喚モンスターのレベルがアップしました》


 ロイド

 ライオン

 レベル5→10

 スキル

 咆哮New!

《クラスチェンジ条件が満たされました。クラスチェンジ先を選択してください》


 キラーレーヴェNew!

 ステータス

 筋力B

 体力C

 敏捷B

 魔力C

 スキル

 闇属性New!


 デザートライオンNew!

 ステータス

 筋力B

 体力C

 敏捷B

 魔力C

 スキル

 土属性New!


 ステータスは同じで違うのはスキルでありロイドにスピードを求めているわけではないので選ぶのは決まっている。


 ロイド

 キラーレーヴェ

 ステータス

 筋力B

 体力C

 敏捷B

 魔力C


 体格が増して前よりも精悍となっている。鬣もふさふさで触り心地がよく触っていて飽きが来ない。満足すると早速クラスチェンジしたロイドの戦い振りを見せてもらうことにする。


 クラスチェンジしたことで攻撃性が増しており魔力を帯びた攻撃も出来るようになり闇属性を纏っているため攻撃を受けた敵にバットステータスを与えると言う悪辣振りで更に戦力が向上している。フォボスと組めば格上すらも食えるだろう。それだけのポテンシャルはあり成長が楽しみだ。


「そろそろ探索範囲を広げるべきか」


 これまでは拠点を定めてそこを中心に活動していたがそろそろ本格的に無人島を探索するべきであり幸いなことに拠点は直ぐに作れるしフラウの結界もあるのでモンスターを寄り付けないようにできるので探索に集中できる。そうと決まればパーティーを再編する。


 アイン、アヴァリスを筆頭にロイドとフォボス、そしてフラウをパーティーに入れて無人島探索に向けて出発する。


「沼地は避けるとして……東の方かな」


 命の拠点があった場所は南に位置しておりそこから東に進んで草原があり西にエレメントが湧く地帯で西が宍戸の言っていたヒュドラが陣取っているという場所であり草原を抜けた東に進むことにしよう。草原はかなり広いのでフローガに乗って移動した方がいいのだがたまにはのんびりするのも悪くはなく実力差があるのか草原のモンスターはあまり命達に近寄ってこない。


「広すぎだろ……」


 やっとの思いで草原を抜けて森の中へと入りこんなことなら大人しくフローガに乗ればよかったと後悔している。やはりと言うべきは森の中は魔力が満ちており地面に生えているのも高品質の薬草だったりと戦闘職だけでなく生産職も喜びそうな島であり那須や金倉ならば物凄いテンションで採取する事だろう。


 エイプ

 スキル

 投擲、登攀


 現れたのは猿でこちらに向かって小石を投げつけてくる。あまりにも稚拙な攻撃で意に介さずにいたが巨大な岩が投げつけられてアインがガードに入る。現れたのは大型の猿でアヴァリスにも迫らんばかりの巨体に強靭な筋肉をしており見るだけで強そうなのが伝わってくる。


 エイプロード

 スキル

 格闘王、投擲、自己再生

 

「アヴァリスが相手みたいなものか」


 咆哮と共に襲い掛かってきてアヴァリスが相対する。筋肉と筋肉のぶつかり合いで凄まじい衝撃を発しており両者互角と言った感じで拮抗している。アインが突撃して剣を振るうエイプロードは器用にも木々に乗り移ってその攻撃を避けておりアヴァリスの拘束から容易に抜け出しており一筋縄ではいかない相手だ。


「テンペスト・バーン」


 嵐精霊の指輪から引き出した嵐魔法で雷を帯びた嵐が放たれてそれを危険に思ったのかエイプロードは木から木へと飛び移りよけようとするが嵐魔法の真価はその範囲にありあっという間に嵐は広がっていき木々を薙ぎ倒しエイプロードが捕まっている木も倒し地面へと叩きつけられる。


「テンペスト・サイクロン」


 その隙を逃すことなく次の魔法を行使し地面からエイプロードを覆うように竜巻が発生しその強靭な肉体を削っていき竜巻に迸る雷が容赦なくエイプロードを襲い竜巻の中に閉じ込められているエイプロードは逃げる術がなく攻撃を受け続け悲痛な叫びを上げている。


「スプリガンが強いわけだ」


 この嵐魔法を十全に使われていたら勝てたか分からない位強力でアヴァリスと同じくらいの実力であろうエイプロードが成す術なくやられており命はアヴァリスに指示を出して竜巻を消し去ると閃光によって高速で移動しエイプロードの目の前に現れたアヴァリスがその胸に拳を深く突き立てている。


《召喚モンスターのレベルがアップしました》


 ロイド

 キラーレーヴェ

 レベル1→3


「思ったよりも経験値がしょぼいな……」


 予想ならばロイドだけでなくフラウにも入るかと思っていたのだがそんなことはなく思ったよりも弱い個体だったのだろうか。森の中を進みどこか鬱蒼とした雰囲気になってきておりどことなく温度も下がっているような感じがしており冷気が漂っているのが分かる。何だか嫌な予感がしながら進んでいくと森の最奥には白銀のドラゴンの姿があった。


 アイスワイバーン

 スキル

 氷属性、ブレス、魔力暴走


「こんなのがいるなんて聞いてないぞ……!」


 龍種の亜種であるワイバーンはその格はバジレウスよりも上であり特に属性に特化したワイバーンは更に危険度が跳ね上がると言う話であり目の前のワイバーンはどう見ても氷属性に特化しているワイバーンで気配を殺してこの場から去ろうとするがワイバーンは命を捉えており戦闘態勢を取る。


「やってやる!」


 即座にロイドを送還してバジレウスを召喚しその巨体がワイバーンに突撃し戦闘の口火が切られる。バジレウスとワイバーンのブレスがぶつかり合いまるで怪獣映画の様な光景となっておりスケールが桁外れだ。しかし、そんな激しい状況においてもそれぞれ役割を実行しておりフォボスはワイバーンの足に噛みつきフラウは雷魔法をぶつけている。


「テンペスト・ランス!」


 収束された嵐の槍が何本も形成されてワイバーンに向かって放たれる。取っ組み合っているバジレウスの間を縫ってという軌道を変えておりワイバーンに翼に突き刺さる。空中への対抗手段がないわけではないが空を自由に飛ばれては厄介なのでその移動手段を奪うことにする。

 

「カタカタ」


 激痛に喘ぐワイバーンに容赦なく追撃を行うアイン。闇と雷の二重属性が込められた剣閃を顔面に目掛けて飛ばしてその片目を潰すことに成功してワイバーンは激痛で叫び声を上げる。その隙を逃さんとバジレウスは至近距離でブレスを放ちワイバーンの顔面を炙る。


 かなりの大ダメージのようで悶絶している様子でこの機会に一気に畳みかける。


「テンペスト・ブラスト」


「フリィー!」


「ガルァ!」


 嵐の砲撃に強化された雷撃、そして嵐のブレスと一斉に放たれてワイバーンの体力を大きく削る。バジレウスはワイバーンを拘束してその攻撃をまともに受ける様にと仕向けておりワイバーンはまともに受けてしまう。


「ギャ!」


 そんな踏んだり蹴ったりなワイバーンに金剛力で攻撃力を極大化させて防御貫通と防御無視の無拍子を掛け合わせた必殺の一撃がワイバーンに突き刺さる。アインの剣閃も堪えたがそれ以上のダメージで大量の血を流してバジレウスをどうにか引きはがそうと暴れ周り魔力が暴走を引き起こし周囲が凍てついていく。


「テンペスト・バーン」


 命の体から魔力が溢れだしており嵐精霊の指輪のスキルである魔力暴走を引き出しており魔法の形があやふやになりながらもそれに込められた魔力は凄まじく制御を失いそうになる魔力を魔力操作で無理くり押さえつけてワイバーンに放出する。


 莫大な魔力が込められた嵐の一撃がワイバーンの胴体を貫通してワイバーンは倒れて粒子となって消えていく。


《レベルアップ!スキルレベルがアップしました。召喚モンスターのレベルがアップしました》


 柏崎命

 7→8

 スキル

 召喚魔法32→33、魔力操作27→29、鼓舞3→4


 アイン

 デス・ナイト

 レベル15→16


 フラウ

 ハイピクシー

 レベル13→14


 アヴァリス

 レッドオーガ

 レベル13→14


 フォボス

 フロストウルフ

 レベル10→12


 バジレウス

 ファイヤードレイク

 レベル1→3


『氷竜のブローチ』ランクA

 攻撃力60 防御力60 耐久度50

 スキル

 氷魔法、氷華、魔力軽減


「バジレウスのお陰だな」


 バジレウスがワイバーンと真っ向から戦ってくれたお陰で随分と楽をさせてもらった。やはり体格は正義でありアヴァリスも凄いがバジレウスと比べれば子供の様でありあんな巨大なワイバーンと互角でやりあえるのはそれだけで凄まじい。


 手に入れたいアイテムも魔力の消費を軽減してくれると言う凄まじいスキルで氷魔法まで使えそしてユニークスキルまでも使える。

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