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現代ダンジョン サモナーが行く  作者: 金林檎


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第三十三話

 拠点に戻り、ステータス画面を見つめる。


 ファイヤードレイクNew!

 ステータス

 筋力B

 体力B

 敏捷B

 魔力A

 スキル

 火属性→炎属性New!、空中機動New!、爪撃New!


 バジレウスの体は大きくなり世田谷ダンジョンで見たファイヤードレイクよりかは細身な体ではあるが命の身長を優に超えている。最下級とはいえドラゴンをパーティーに加えることが出来るとは思ってもみずこれから大きな戦力となるだろう。


 人が普通に乗れそうな大きさでフローガとはまた違った空中戦を可能とする。


「ちょっと休もう……」


 激戦が続き流石に疲れた。まだ、明るいが仮眠を取ることにしようと寝台に寝転がり仮眠を取る。目が覚めたら空は既に真っ暗となっており水を飲んでバトラーに遅めの夕食を作ってもらう。


「兎肉にも飽きてきたな……明日は魚でも取ろうかな」


 無人島であるため当然、海があり明日は海の方に行って狩りをしよう。バトラーの料理は素晴らしいものだがこうも連日、兎肉が続くと飽きてくるのも事実で森で採った木の実のスープを口にしながら味噌や米と言った和食が食べたくなる。持ち込みが自由なら絶対に持ってきているのだがそうなると装備も持ち込むことになるので運営からしたらやめて欲しいのだろう。


「……誰か来るな」


 フォボスが反応を示しておりこんな時間に誰かがこちらに向かってくる。モンスターは近づけない筈で結界を弄っているのでなにも見えない筈なのだが誰かは迷うことなくこちらに近づいている。そして結界に行きつくとノックをするようにコンコンと叩いてくる。


「獅子王?」


「あ、やっぱり柏崎くんだったんだ」


 何時もの彼女とは違いボロボロの姿で命は直ぐにフラウに結界に設定を弄って獅子王を拠点の中に入れて手当てをする。ボロボロなのは着ている服だけで傷はないのが不思議だがそれはスキルによって傷自体は回復していることだった。手当てを終えると豪快な腹の音が響いて獅子王の腹がなっている。


「多めに作ったから良かったら食う?」


「良いの?」


「遠慮しなくていいよ」


 余程、お腹が空いていたのかガツガツと食べ始めてあっという間に完食してしまう。あの獅子王がこれほどまでにボロボロになっているとは一体、どんなモンスターが潜んでいるのか。細身の体に一本の銀の剣を抱えており命とは違いソロでこの魔境を生き抜いている。


「森の奥に沼地があってそこにヒュドラがいたの」


「ヒュドラ!?あのヒュドラか?」


「うん」


 複数の頭を持つ蛇のモンスターで災害級のモンスターとされていて首を切り落としても即座に再生する無尽蔵の再生力を有しており命が戦ったスプリガンも凄いモンスターであるがヒュドラは更に格上でありそんなモンスターとたった一人で戦ったと言うのか。


 普通は複数のパーティーであるレイドで戦うようなモンスターでありそんなモンスターを相手にして五体満足のまま勝利したと言うのか。獅子王の実力は高いとは思ったいたがヒュドラを単独で撃破したというのは出鱈目すぎる。


「これ」


「ヒュドラの心臓じゃないか!」


 オークションに出せば億はするだろう高級品で最高位のポーションであるエクリサーの素材にもなるもので那須が喉から手が出るほど欲するものだろう。命よりも先を行っている獅子王はこのようなアイテムを多く持っていることだろう。


「私、行くね。ご馳走様」


「あぁ、気を付けてな」


 一夜位なら寝床を貸しても良かったが獅子王は食事を終えると直ぐに拠点から去っていく。獅子王程の実力者でも眠っている時は隙だらけであり十分気を付けて欲しい所だ。


 獅子王が去りあれだけ眠ったと言うのに眠気がやってきて思ったよりも疲労が残っているのかもしれない。もうひと眠りすることにし寝台に寝転がり瞼を閉じるとあっという間に眠ってしまう。


「はぁ……良く寝た」


 無人島でのサバイバル訓練も三日目であり流石に寝すぎてしまった。激戦を繰り返して得るものは大きく今日は海で海鮮を取りながらフローガとバトラーのレベル上げをすることにしよう。バジレウスのクラスチェンジ後の感触も確かめておきたいことだしやることが山積みだ。


「行こうか」


「ヒーン!」


 フローガを走らせて海へと向かう。海はそんなに遠くなく真っ白な砂浜に到着して砂浜には蟹などの水棲モンスターが存在している。今日は蟹鍋かなとフローガを走らせて蟹に突撃する。


 フローガの突撃で簡単にやられてしまうほど弱くはあるのだが意外と魔力はあり経験値がありそうだ。バトラーも簡単に何匹も倒しておりかなり調子が良さそうだ。


《召喚モンスターのレベルがアップしました》


 フローガ

 ナイトホース

 レベル10→13

 

 バトラー

 ビスクドール

 レベル6→7


 フローガが前回のスプリガンの経験値が残っていたのか予想以上の成長ぶりだ。クラスチェンジしたバジレウスはその巨体を十分に発揮し長い尾での広範囲の攻撃や鋭利な爪での攻撃などかなりダイナミックな戦いとなっておりブレスの威力も倍増しており蟹が消し炭になっている。


「バジレウス。ブレス禁止な。食糧がなくなる」


「グーン……」


 落ち込んでいる様子で体は大きくなっても心はサラマンダーの時のままで甘えてくるのだがその巨体を押し付けられてかなりスキンシップが激しい。可愛くはあるが流石にサイズが違い過ぎて今までのように可愛がれない。


「グルル!」


「何か来たのか?」


 フォボスが唸り声を上げておりモンスターが接近していることを伝える。すると海の方から見目麗しい女性型のモンスターが現れる。


 セイレーン

 スキル

 呪歌、水属性


「セイレーンか。厄介な」


 精神に異常をきたす呪歌を扱う水棲モンスターでありその見目麗しい見た目から多くの男性の心を奪い海の底に沈めるという厄介なモンスターでありセイレーンは命達から離れた海の上からこちらに攻撃しており命は指示を出しバジレウスが翼をはためかせて強烈なブレスを放つ。海の上のセイレーンを焼き尽くさんばかりに放たれるブレスは海の水で威力が減衰しているはずであるのにセイレーンを一方的に火あぶりにしている。


「凄いな」


 最下級とはいえドラゴンであることには変わりなくその力はクラスチェンジしたばかりだというのに最高戦力でありアインやアヴァリスに迫る勢いでありその強大さを改めて実感させられた。


 《召喚モンスターのレベルがアップしました》


 フローガ

 ナイトホース

 レベル13→14


 バトラー

 ビスクドール

 レベル6→7


 生憎とセイレーンの魔石は回収できなかったが経験値は得られたので問題ない。バジレウスの実力が見られて満足であり収穫した海鮮食材を持って帰って拠点で海鮮パーティーをしよう。


「網がないから炉端焼きってわけにはいかないが直火焼きでも問題ないだろう」


 バトラーに下処理をしてもらって調理してもらう。焼くだけなら命でも出来て焼き蟹の何とも言えない香ばしい匂いが漂いフォボスやバジレウスがよだれを垂らしながら蟹を凝視しており十分に焼けたのを確認してフォボス達に蟹を渡すとボリボリと殻ごと食べており命も殻から身を外して食べる。


「うま!」


 蟹の旨味がぎっしりと詰まっており普通の蟹よりも断然旨い。満足するまで思う存分、蟹を頬張り殻はバジレウスが燃やして炭になり粉となり地面にまき散らす。食事も終えたのでバトラーとフローガのレベル上げの為にエレメント達の居た場所へと向かう。


《召喚モンスターのレベルがアップしました》


 アイン

 デス・ナイト

 レベル14→15


 バジレウス

 ファイヤードレイク

 レベル1→2


 フォボス

 フロストウルフ

 レベル9→10

 スキル

 雷属性→嵐属性New!


 フローガ

 ナイトホース

 レベル14→15

 スキル

 守護New!

《クラスチェンジ条件が満たされました。クラスチェンジ先を選択してください》


 バトラー

 ビスクドール

 7→15

 弓術New!

《クラスチェンジ条件が満たされました。クラスチェンジ先を選択してください》


 「ふぅ……やっと終わったか」

 かなりの時間、狩りを行いフローガとバトラーのレベル上げが終わりクラスチェンジが出来るようになった。一応、馬具を外してステータス画面を確認する。


 ウォーホースNew!

 ステータス

 筋力B

 体力B

 敏捷A

 魔力C

 スキル

 突進→突撃New!、物理耐性New!


 オートマトンNew!

 ステータス

 筋力B

 体力B

 敏捷B

 魔力C

 スキル

 火属性→炎属性New!、多腕New!


 クラスチェンジしたフローガは筋肉量が増してマッシプになっているが馬具はきちんと装備出来て栗毛だった体毛が漆黒に変わり人懐っこかった瞳も鋭いものとなっている。バトラーは新たに弓が扱えるようになり手には弓を抱えており背中から新たに二本の腕を出し入れできるようになって槍を扱いながら弓を引くと言う普通では出来ない芸当をやってのけている。


「見せてもらおうか。新しい力を」


 丁度、エレメントがまた、発生してこちらに向かってくる。軽く手綱を緩めただけでフローガが今までとは比べ物にならない速度で駆けていきサラマンダーを思い切り踏みつぶしてノームに突撃してその体を吹き飛ばす。クラスチェンジしたことでダイナミックさが増しておりその攻撃力も増している。


 バトラーはというと正確に敵を射抜き矢には炎が纏われており魔力の扱いも巧みで弓を撃ちながら近寄って来るモンスターを槍で貫いておりその器用さはパーティーの中でも随一である。


「そろそろ帰るか」


 日も沈んできてまた、スペクターの様な弩級のモンスターと遭遇したくはなく大人しく拠点に帰ることにする。パーティーも随分と鍛えられて皆、二段階目のクラスチェンジを終えることが出来た。これ以上、召喚モンスターを増やすべきではないと言う自分と更に戦力の幅を広げたいと言う自分がいる。


「見るだけ……見るだけだから」


 ライオンNew!

 ステータス

 筋力C

 体力D

 敏捷C

 魔力D

 スキル

 疾走、爪撃、噛みつき


 クラブNew!

 筋力C

 体力C

 敏捷D

 魔力D

 鋏撃、泡撃、堅固


 スコーピオンNew!

 筋力C

 体力C

 敏捷D

 魔力D

 鋏撃、針撃、毒


 ライオンはスピードと攻撃力を併せ持った攻撃型のモンスターでクラブはどちらかというと盾役と言ったタイプでスコーピオンは命好みの毒を持ったモンスターで成長すればアインに次ぐ強力な毒使いになるだろう。


「全員召喚したいけどなー」


 この無人島は召喚モンスターを育てるのに最適な環境でフローガとバトラーが時間は掛かったが二段階目のクラスチェンジを出来るようになったことからも明白であり召喚したいという思いが強まって来る。


 ロイドNew!

 ライオン

 ステータス

 筋力C

 体力D

 敏捷C

 魔力D

 スキル

 疾走、爪撃、噛みつき


「召喚しちまった……」


 召喚されたのは精悍な顔つきの獅子でどことなくインペリアルタイガーが思わせる姿をしておりモフモフとした鬣が魅力的だ。ロイドはまるで一礼するかのように命に挨拶してきて今までのモンスターにはない律義さでフォボスのように尻尾を振りながら飛びつくようなことはしない。


「よろしくな。ロイド」


「ガオー!」

 

 厳つい雄たけびを上げて命のナデナデを心地よさそうにしており機嫌よく尻尾を振っている。

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