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現代ダンジョン サモナーが行く  作者: 金林檎


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第二十二話

《レベルアップ!スキルレベルがアップしました》


 柏崎命

 レベル17→18

 スキル

 闇魔法13→14、火魔法9→10


 訓練では大地魔法を集中して鍛えていたから他の魔法も使って鍛えなければならない。大地魔法で培った魔法行使能力は他の魔法でも役に立ち自分でも思ったより威力が出ている。


 また、アインの劇毒は予想以上に凶悪なものでナーガの中でもリーダー格のモンスターが一瞬で倒れておりあまりに強力なスキルなので発動にかなりのクールタイムが存在しているがそれを加味しても凄まじいスキルでクラスチェンジしたことで防御力だけでなく攻撃力も上昇したがアヴァリスに比べれば低いものでそんなアインに凶悪な武器が手に入った。


「見たことない奴だな」

 

 ナーガソルジャー

 スキル

 上級剣術、巻き付き


 ナーガレンジャー

 上級弓術、巻き付き

 

 ナーガメイジ

 水魔法、風魔法


《スキルレベルがアップしました》


 柏崎命

 スキル

 鑑定11→12


 ナーガの上位種でありそれぞれが専門の職業スキルを有しており今までのナーガと比べて強さが跳ね上がる。ナーガ達は一斉に攻撃してきて後方から矢が飛んでくるがそれをアインが防いでくれる。その他にも魔法が飛んできておりかなり面倒な状況で命達も動き出す。


「アース・フィールド」


 取り敢えずフォボスの機動力を確保するためにぬかるんだ地面を土で固める。かなり広範囲に及んでフォボスが縦横無尽に駆け出し後方の厄介な魔法使いの喉元に噛みつく。それを見逃さずブランの爪がナーガの目に食い込み嫌な音を響かせてナーガは力なく倒れる。


 地面がしっかりして踏ん張りがきくようになりアヴァリスは相変わらずモンスターをミンチにしておりアヴァリスの攻撃を耐えられたとしてもその次に来るのはクイーンの猛毒であり再生力や毒耐性を持っていないナーガには防ぐ手段がないのでアヴァリスは脅威だろう。


「フリィー!」


 フラウの雷魔法が水棲生物であるナーガ達に猛威を振るう。雷魔法はその魔法スピードに加えて火魔法の威力を上回る火力を誇っており伊達に上位属性ではないがそれ故に魔力の消費も激しいがフラウは魔法に特化した種族で一定時間制止しなければならという制限があるものの魔法の威力を跳ね上げる瞑想のスキルが加わりフラウの火力は凄まじいことになっている。


 後衛がいなくなったのでアインが命の護衛から攻勢に移る。重々しい全身鎧に大楯を抱えていながらもその歩みは軽く一気に間合いを詰めて刃を振るう。固いナーガの外皮をまるでバターの様に切り裂いていき、群れのリーダーと思われる個体がアインを危険に思い向かっていく。


「カタカタ」


 アインは向かってきたモンスターの首を跳ねる。防御力は鉄壁と言ってもいいが攻撃面ではやや不安が残るアインに命は蛮族大王の指輪を与えておりアイテムで攻撃力を上げるだけでなく指輪のスキルである金剛力は使用後に攻撃力を極大化させるという破格の性能で命が装備しているよりも前衛であるアインに装備した方がよくその効果を遺憾なく発揮しナーガ達を処理していく。


《レベルアップ!スキルレベルがアップしました。召喚モンスターのレベルがアップしました》


 柏崎命

 レベル18→19

 人魔一体1→2、統率1→2


 アイン

 デス・ナイト

 レベル4→5

 スキル

 剣閃New!


 ブラン

 ハンターオウル

 レベル3→4

 

 フラウ

 ハイピクシー

 レベル3→4


 アヴァリス

 レッドオーガ

 レベル3→4


 フォボス

 フロストウルフ

 レベル3→4


 ナーガ達の群れを一掃してレベルが上がる。戦士職の中でも高等技術とされて取得できないものもいる剣閃のスキルをあっさりと手に入れてしまい熟練すればどんな相手でも切れるという破格のスキルで純戦士職ではないアインが手に入れれるものではないがラッキーと思おう。


 地面を固めたのは我ながら上手い戦法だった。ナーガ達の機動力を削ぎながらこちらの機動力を確保することができぬかるんだ地面ではフォボスの機動力も落ちるというものであり遊撃役であるフォボスの活躍で厄介な後衛を仕留めることが出来た。そう考えると地面の影響を受けないブランやフラウの存在は大きく強力な魔法を行使するフラウに圧倒的な機動力で相手を翻弄するブランの活躍は目に見えて目立っている。


「ボスまでまだ、暫く掛かるな」


 1階層はかなりの広さがあり今は丁度、半分くらいであり進めば進むほどモンスターの強さも増していく。見たところ薬草と言ったダンジョン資源がかなり豊富にあるような感じで那須が来れば大喜びしていただろう。ダンジョンの魔力が濃いほど生息するモンスターや資源の格が上がりそこら辺に生えている薬草が上薬草だらけで一角獣ギルドが保有している理由も分かるというものだ。


 少しだけ休憩するとしよう。命は少し開けた場所にアース・フィールドを使って地面を固めて持ってきておいた折り畳み式の椅子に座りゆっくりとする。周囲にはフラウが結界を貼ってくれてモンスターはより付けないようになっておりどうせならとバトラーを召喚して簡単な食事を用意してもらう。


「ふぅ……流石に疲れるな」


 今までのダンジョンとは文字通り格が違うダンジョンで常に集中しているからか何時もよりも疲れてしまっておりそんな命を気遣ってフラウが疲労回復の魔法を掛けてくれる。頭を撫でてやりながらバトラーが作ってくれたサンドイッチを頬張る。


 シャキシャキとした新鮮なレタスに少し分厚めのハムというシンプルなものだがとても美味しく頬っぺたが落ちそうなくらいであっという間に完食してしまう。食後にコーヒーを淹れてくれて好みを伝えていないのに命が好きなアイスコーヒーを用意してくれて抜かりがない。


「さて、行こうか」


 十分、休憩できたので荷物を纏めて出発する。道中でどうせならと那須へのお土産に薬草を幾つか採取しておき上物を探すのにフォボスの嗅覚が役に立ち予想していたよりもかなり良いものが見つかり特上薬草を見つけることもできて那須が喜びそうだと思いながら進んでいく。


《スキルレベルがアップしました。召喚モンスターのレベルがアップしました》


 柏崎命

 スキル

 闇魔法14→15、火魔法10→11、付与術12→13


 アイン

 デス・ナイト

 レベル5→6


 ブラン

 ハンターオウル

 レベル4→5

 スキル

 魔力回復New!


 フラウ

 ハイピクシー

 レベル4→5

 スキル

 闇魔法New!


 アヴァリス

 レッドオーガ

 レベル4→5

 スキル

 憤怒New!


 フォボス

 フロストウルフ

 レベル4→5

 魔力回復New!


 『水蛇の宝石』ランクB


 モンスターの群れを倒して一息付く。かなりの数で倒すのも一苦労だったが苦労した甲斐はあった。水蛇の宝石はナーガのレアドロップで中々でないレア素材という話であり、作るのが難しい装飾品の素材になったり高級ポーションの素材になったりと使い道は様々らしい。良いものが手に入ったなと思いながら進んでいると空気が変わるのを感じる。


「ボスか」


 十中八九、ボスが待ち構えている証でここからでもオーラがはっきりと感じるくらいでボスは今までのモンスターよりも遥かに強いだろうからしっかりと準備しなければならない。


 全員に掛けれるだけのエンチャントを施しバフも掛けていく。いざ、ボス戦へ挑む。


 ハイナーガモナーク

 スキル

 上級槍術、巻き付き、暴走、水魔法


 周りの木々を超すくらいの巨大な体の半人半蛇で手には豪勢な槍を持っており頭には立派な王冠を付けて如何にもな偉そうなモンスターで周りには何匹も取り巻きを抱えており取り巻き達も今まで出会ってきたモンスターよりも強そうなオーラを纏っておりこれは厄介な戦いになりそうだ。


「アース・フィールド」


 取り敢えずは戦場を整えるのが先決で沼地を土のステージに変える。するとハイナーガモナークの号令でナーガ達が一斉に襲い掛かって来る。ナーガ達はアインの挑発のスキルで術者である命ではなくアインに殺到していきあまりの数に流石のアインも苦労するかと思うがアインは次々とナーガ達を機械の様に処理していく。


「アース・ランス+アース・バレット」


 空中に複数の槍が浮かび上がりハイナーガモナークに向けて高速で発射される。しかし、地面から水が壁の様にせり上がり槍をせき止めてしまう。朝比奈との訓練でかなり練度の上がった命の大地魔法を防ぐとはかなりの水魔法であり格上の魔法使いだと言える。


「ギャ!」


 アヴァリスの拳を槍で巧みに捌いており命を超える魔法を使いながらアヴァリスと対等に渡り合える近接能力も有しているとはいくら何でも盛り過ぎであるが文句を言っている場合ではなく召喚モンスター達に指示を飛ばす。フラウがアヴァリスに雷のエンチャントを施しアヴァリスの拳に雷が纏われ振るわれる拳は槍に当たると雷がハイナーガモナークの体に流れて身動きが取れなくなる。


 水属性のナーガは雷が弱点であり命の思った通りでアヴァリスがボスと相対している間に取り巻きのモンスター達はアイン達が倒してしまいボス一匹だけとなっている。


「形勢逆転だな」


 命の守護を優先していたアインも戦列に参加する。巨大な槍の攻撃を真っ向から受けていながら揺らぐことなく剣に魔力が集中し光り輝き、閃光の如き一閃がハイナーガモナークの体を切り裂く。ハイナーガモナークはあまりの激痛に叫び声を上げており今の一撃はかなり効いた様子で一気に畳みかかる。


「ガルァ!」


 フォボスの氷のブレスがハイナーガモナークの全身を凍り付かせアヴァリスの拳とアインの剣閃が同時に放たれてその胴体が真っ二つとなる。


《レベルアップ!スキルレベルがアップしました。召喚モンスターのレベルがアップしました》


 柏崎命

 19→20

 スキル

 大地魔法12→13、闇魔法15→18、付与術13→15

《クラスチェンジ条件が満たされました。クラスチェンジ先を選択してください》


 アイン

 デス・ナイト

 レベル6→7


 ブラン

 ハンターオウル

 レベル5→6

 

 フラウ

 ハイピクシー

 レベル5→6

 

 アヴァリス

 レッドオーガ

 レベル5→6


 フォボス

 フロストウルフ

 レベル5→6


『水蛇君主のバックル』ランクA

 攻撃力60 防御力50 耐久度50

 スキル

 心眼、水耐性


 激戦だったがかなりの達成感が存在しており満足のいく戦いだった。レアドロップも手に入れたし文句のない勝利でレアスキルである心眼を内包したアイテムとはどう考えても当たりで命のクラスチェンジまで出来るようになった。早速、ステータス画面を開いてクラスチェンジ情報を確認する。


 グランドサモナー

 ステータス

 筋力C

 体力B

 敏捷C

 精神A++


 ステータスもかなり上がってただでさえ高かった魔力が更に増しており、新規のスキルはなかったがこのステータスだけでもお釣りが来るというものだろう。ステータス画面を見ているとクラスチェンジしたことで新たに召喚魔法が使えるようになりかなりのクールタイムが必要とされるが一定期間六体目のモンスターを召喚できるとのことでこれはかなりの戦力となる。

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