アナロジック・アニマル
あるいはアカデミック・アニマル。
距離感が!よくわからない!シリーズ!仏教いきましょう。
現代人がいちばん親しみやすいのは禅宗かなーと思います。
アメリカでも人気ですね。ジョブズも好きだったらしいし。
要するにプロテスタンティズムに適合する宗派なんですね。
日本でも戦前の京都学派によって近代化に対応しましたし。
余計なことはいっさい考えないで実務に集中する感じです。
とにかく黙って座る。そこからなにかが見えてくる、的な。
だから、私にとっても道元は父のような存在感。そういう
距離感がしっくりくる。それでは母に当たるのは誰なのか。
ここで登場するのが空海ですね。日本史上でも屈指の賢者。
一点突破型の禅宗とは対照的に密教は豪華絢爛な路線です。
キリスト教における近いノリなら、カトリックになります。
内容が豊富で総合的で文化的。ステンドグラスとマンダラ。
そして穏健派な最澄、栄西、法然あたりは聖公会っぽくて。
過激派な親鸞、日蓮、一遍あたりは正教会っぽいイメージ。
さらには個人として理想的なポジを探ると、いわゆる聖の
空也がなかなかいいかなーと。無所属でいろいろやるやつ。
このキリスト教とのアナロジーで仏教の各宗派を整理する
アプローチはかなり便利なんじゃないかなと私は考えます。
こういう研究がどんどん進んだらいいなーってなりますね。
BGM。
Chari Chari「仏陀と宝石」。
https://youtu.be/M9yhiUvqVb0?si=NxiGjPz5UmMvEQv6
前回のお話。
「ふとましい暗黒舞踏家ダイナモ鈴木」。
https://ncode.syosetu.com/n1780km/
次回のお話。
「時には野武士のように」。
https://ncode.syosetu.com/n6695km/