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プロローグ
この世界には星のようにたくさんのものが満ちている。
動物に植物、もちろん人間もその中の一つ。
さぁ、ここで一つあなたに尋ねよう。もしも、今新しい存在が世界に生まれたらあなたはどうする?
「巳織、起きて!!」
「なに?おかあさん…」
「大変なの!!」
その日はとても星がキレイに見える夜だった。
まだ6歳だった私は母に抱かれて外へ出た。
幼いながらに覚えている。
夜なのに昼間のように明るくなった風景を。
そして、その日が終日であったことも。
0話 END