司令が驚いた訳
黒須スパイ説を検証。
携帯のカメラで、常に送信しているのは電池の無駄である。カメラは、接触直前にONにしたと考えていい。ならば、防弾ベストを外していたことを司令は知らなかったと考えられる。
だから、一瞬驚いたのだろう。しかし、野崎が現れて全てを悟った。計画通り、潜入したので問題なしといったところか。
公安なら撃たれて倒れている人がいれば、先ず生死を確認するはずである。それをマスクを外して乃木の仲間であることを確認し、その後カメラを回収している。つまり、軽症であることがわかっていた。
黒須が置き去りにされれば5人のはずだが、4人と決まっていたようなので、黒須が潜入の段取りをした可能性がある。事前にノコルに乃木の銃を渡しておけば、正確な銃撃も可能だ。
次元もどこかの国の戦闘指導を行なって、ルパンの進入の妨げになったのがあった。黒須が、テントの戦闘指導を行なっており、乃木潜入の段取りをつけたのではないか。ノコルは専用の銃を持っていなかったとすれば、渡された銃をそのまま持っていった。慣れた銃なら、重さもわかるし、片手で初弾装填も可能だ。
黒須が、優秀な男がテントに入りたがっている。テストしてくれ。とでも言ったのだろう。ベキの銃は空だった。ベキが気付いたのは、むしろノコルの不可解な行動ではないだろうか。




