殴り込み
「時間のある時ね」
「はい」
靖子は服を着て跳ねるように出ていった。
「彼女、あそこびしょびしょだよ。
時々息を漏らしていたもの」
「僕のせいじゃいですよ」
菜々子を突然亮の首に腕を回しキスをした。
「ねぇ、たまには私も抱いてよ。フェロモンムンムンのあなたの隣は
辛いわよ」
菜々子は亮の股間を掴んだ。
「太い!」
菜々子はパンストとパンティを膝まで下ろしお尻を突き出した。
それを見た亮の物は硬くなりそれを菜々子に突き刺した。
20分後、亮とフラフラになった菜々子が事務室から出てきた。
「菜々子さん、ハワイ合宿の件で」
RRレコードのスタッフが呼びに来た。
「じぁ、また後で亮」
菜々子はエレベーターに乗り忙しそうに会社へ上がって行った。
「どこへ行っていたのよ、探したわよ」
「姉さんが本田靖子さんに胸を揉んで貰えなんて言うから」
「そうそうその件もあるんだけど、
彼女本当にバストアップして大きくなっていたわ」
「はい」
「さすがだわ、我が弟ながら感心する、それでハワイで撮る
ビキニなんだけど、うちよりアメリカで作った方がいいんじゃないかな」
「ええっ、アメリカデザインの水着は大胆過ぎるんじゃないかな、
グラビアアイドルじゃないんだから」
「一応こっちでも作るけど、サイズが合う子がいたら着させて」
亮ハイレグ水着を想像して唾を飲んだ。
「これから五十人の女の子とダブルウイングの
所属タレントを管理するんだから、大変だぞ」
千沙恵が亮の肩を叩いた。
「はい」
「言っておくけど、思ったより若い子は性欲があるからね、変な男に誘惑されないように」
「そうなんですか?」
「男は相手を探すのに苦労するけど、女の子は選ばなければすぐに見つかるからね」
「あぁ、そうか……、まぁダブルウイングのタレントはマネージャー
に頼むとして、頑張ります」
亮はできるだけ声をかけ、話や相談しやすい雰囲気を作って行った。
そこに小妹から連絡があった。
「亮、今夜攻めて来るよ」
「了解です」
「矢頭は東京の舎弟分矢頭組と組んで総勢百人以上」
「場所は予定通り大崎?」
「そう、亮が渡した名刺の住所だよ」
「OK」
「うん、みんな揃っているよ」
亮が買った大崎の5階建てビルは
目黒川沿いの古いビルだが
船で移動できるので暗鬼の秘密基地
できると考えて準備していた。
暗鬼のメンバーは普段マッスルカーブのトレーナーや
BDタクシーとしてVIPを運んだり、ロケバスの
運転手、サイバーセキュリティの
仕事をしていた。
「本当に会社に乗り込んで来るのだろうか?」
「うん、武田の会話では7時頃トラックを突っ込んで入り口を確保
して残りが乱入するらしい」
「ほう、思いっきった事するね」
「うん、楽しみ。トラックはマギーとジェニファーがタイヤを
パンクさせて阻止する、後は建物の中に入れて始末する。
外でやちっちゃ行けないんでしょう」
「うん、住居侵入の罪で逮捕できる。
過剰防衛ならない程度に」
「わかっている」
「それで矢頭は?」
「五反田の近藤組の組事務所で
待機するらしい」
「では、我々は五反田に行きますか」
。こっちのメンバーは」
「私と蓮蕐、桃華で間に合いそうだけど」
「美喜さんも連れていこうか」
「わぁお、男が相手だと燃える人
だから武田はどうなるか」
「しかし、僕の行動を把握していない彼らはずさんだな。
それは三雲さんの変装が上手いからじゃない」
「なるほど…それにしても」
矢頭組の人間は大阪から尾行して来たはずで
途中新幹線の中で入れ替わり
三雲はキャシーを六本木のマンションに送り、
大崎の会社へ行き仕事をして、その後社員と飲みに行き
尾行者は社員が社長と呼ぶので三雲を
社長と信じ切っていた。
その後、亮は品川駅に向いルーセントホテル品川の
ロビーでケイトと待ち合わせ部屋に入った。
「スーパーお泊まりかモデルと…羨ましい限りだ」
「そうだ」
そう言ってケイトと三雲は腕を組んでエレベーターに乗った。
それを写した男は武田に写真を送って電話を掛けた。
「どうしますか?俺たち部屋を取って監視しますか?」
「どれくらいの値段だ」
「今空いている部屋がジュニアスイートで1泊12万円だそうです」
「馬鹿野郎外で野宿しろ、朝二人がホテルを出るのが確認できたら
團を尾行して報告しろ」
「了解しました」
「あぁ、今頃部屋でいい事やっているんだろうな」
「なぁ、髪の毛が金髪という事はあそこも金髪かな」
「そりゃそうだろう、そこいらのエセ金髪違ってあそこもふわふわの
金髪だろう」
「ですよね」
「お疲れ様ですケイトさん」
「ううん」
「ケイト、シャワープリーズ」
「ありがとう、三雲私日本語覚えたから」
「はい」
ケイトはまもなく、バスタオルを
巻いて出てきた。
「あなたもどうぞ」
「は、はい」
三雲はケイトの体を見て股間を抑えた。
「三雲は亮のわき?」
「すき言うより尊敬しています」
「私は彼を愛しているわ」
「でも、亮さんはキャシーさんと…」
「うふふ、女は便利なのよ」
「えっ?」
ケイトは笑みを浮かべていた。
「私、9月の東京コレクションが終わったら日本でモデル学校を始めるわ」
「いいですね、なん言ってください。協力します」
「ありがとう」
「お腹すいたわね、三雲さん
行きましょう」
「そうですね、作戦通りしないと」
ミニスカートに履き替えたケイトは
三雲と腕を組んでレストランに向かった。
スーパーモデルケイトの長い
足は周りの客の目を引き
誰しもが亮に変装した三雲と
ケイトが恋人同士見えていた。
「作戦通り、尾行していた男が私たちの写真を撮っているわ」
「ええ、でもあの風体では
レストランに入るどころか
近づく事も出来ないわね」
「はい」
1時間以上かけて食事をしたケイトたち二人は部屋に向かった。
「どうします、セキュリティが厳しくて部屋まで付けられませんよ」
「まぁ、いいだろう。部屋に入った事だけで良いだろ」
「そうですね。あんな美女と部屋に入って何もしない訳ありませんよね」
「まあ、後は朝部屋を出るのを確認するかだ」
翌朝9時にケイトと三雲はそれぞれホテルを出て三雲は大崎、ケイトは六本木へと向かった。
「それでは、大崎は三雲くん達に任せて、僕たちは錦糸町へ向かいましょう」
亮はヘルメットを被りバイクに跨り
エンジンを掛けた。
「待って私も行く」
美喜が亮の後ろに座り手を回した
「先行っています」
亮はすごい加速走っていった
「ハイブリッドバイクすごい」
「あれなら、敵のアジトが近づいたら無音で行ける」
「私達も行くよ」
蓮華が催促をした。
「小妹、敵は何人?」
後ろの席の桃華が聞いた。
「ええと、みんな大崎に向かったから組長二人と子分十人くらいかな、
武器は持っているだろうけど」
「不用心だね、日本って」
錦糸町の矢頭組ビルは1階がディスカウントショップ、
2階がスナック3階に貸金屋、その上に矢頭組の組事務所がある、
表向きには不動産業の看板があり、不動産ブローカーや地上げの類いの仕事をしている。
「美喜さんここです」
「はい」
美喜は防弾防刃スーツの上に黒い
戦闘服を着た。
「美喜さん、殺しちゃダメですよ」
「わかっているわよ」
「後30秒で小妹が到着するので
やりますよ」
亮はバイクのフロントをビルに向け
ボタンを押した。するとビル全部の電気が消え、中で動揺している声が
聞こえた。
そこに蓮華の運転する車が到着した
「小妹突入するぞ」
「OK」
亮達五人は階段を駆け上がった。
その頃大崎駅を過ぎ山手通りから目黒川に向かったダンプカーの前輪がパンクし道を塞いだ。
「どうしたパンクか?」
「ああ、そうらしい」
「タイヤ交換出来るのか?」
「いや、無理だ時間がかかる。
しかしなんだってパンクなんて」
時速50km足らずでダンプカーのタイヤがパンクするなど予想もできない状態だった。
「後ろの連中を先に行かせて玄に猟銃を撃って突入するしかないな」
「親父に連絡は」
「したら何を言われるか、
終わってから電話しよう」
「ああそうだな」
二人はダンプカーから降りて
後続車に乗りビルに向かった。
「何?学生服」
「うん、キル・ビル」
「ヤクザと戦うんでしょう」
「あぁ、まぁ」
「黄色のジャージは向こうの連中が着るから、うふふ」
「余裕だね」
美喜が驚いた。
「まあ、大した相手じゃないけどもう少し緊張感を持って欲しい…」
「本気でやると殺しちゃうから」
「まぁ、けがのないように」
「了解」
大崎のビルに着いた約五十人の先頭に立ったのは矢頭組若頭で
猟銃を玄関のガラスにむかって撃つと玄関のガラスは何事も無かったように、
潰れた銃弾を床に落としていた。
「なんだこれは?」
予定外の出来事に唖然としていると
「俺たちがやります」
金属バットを持った男達が玄関のガラスを叩いても
ビクともしないいているとドアが開いた。
「いらっしゃいませ」
白いブラウスに紺のタイトスカート姿のマギーが深々と頭を下げた。
「おい、社長室はどこだ?」
「はい、5階の奥でございます」
マギーが答えると2台のエレベーターの前に男たちが殺到した。
「お前らは階段で行け」
「はい」
男達の半分以上は駆け足で階段を登ったがその半分は3階を過ぎ息が切れ始めた。
「ゼーゼー」
一方エレベーターには十人乗ると突然それは止まった。
階段の男達は5階になだれ込み
事務所を社長室に向かった。
「ご要件は?」
目の前に仁木が現れ
丁寧に聞いた。
「社長を出せ!」
「どちら様ですか?」
「いいから、社長を出せ」
「人の会社にズカズカと
入って自分の名を名乗らないどころか要件も言わない、あなた達馬鹿ですね」
「うるせい!」
男達の一人が仁木に向かってバットで殴りかかった。
仁木がそれを避けると
「お前野球やった事ないのか?」
「うるせい!」
「まったく、そんなにうるさいなら、耳を塞げ」
仁木は男両耳を掌で叩いた。
「うっ」
男は耳の痛みとめまいでしゃがみ込んだ
「パーン」
銃声が聞こえ仁木の横を銃弾がすり抜けた。
「何するのよ」
マギースカートをめくり
ピストルを持った男の顔を蹴った。
「さぁ、専守防衛。行くよ」
後ろにいたマギーの後ろにいた
男達は上着を脱ぎネクタイを外して両手に持った。
サラリーマンに見えた男達の
筋肉と気迫に圧倒され
矢頭の子分達はたじろいた。
「何をしている、行け!」
「うぉー」
声を出して来る子分たちに対し
無言で手にネクタイを巻い投げ飛ばし、倒れた子分の顔に踵を落としたり、
水落に突きを入れていった。
1分も経たないうちに、
子分達は床に倒れて動かず
マギーは打撃と関節技で肩の関節を外して行った。
「残りはあんただけ、
私とタイマンやろうか?」
マギーが手招きをした。
「もう、逃げられないよ」
「勘弁してください」
男は土下座をした。
「勘弁と言う日本語意味わからない、リーダーは責任取らなくちゃ、あんた日本人だろう」
「 は、はい」
「じゃ、腹切らなくちゃ」
「えっ?」
暗鬼の一人が落ちていたナイフを拾ってマギーに渡した。
「切れそうじゃない、これで
腹を切って」
「できません…」
「ごめんごめん、消毒液必要だったわね」
動かなかったエレベーターのドアが開くと目の前に黄色いジャージの上下のジェニファーが木刀を持って立っていた。
「Welcome」
「やれ!」
若頭が言うと前に居た三人が
ジェニファーに向かってピストルを撃った。
弾丸は壁に何発も当た壁に穴を開けていた。
「行け!」
若頭の命令で三人はピストルを持って腰を低くし恐る恐る前に出た。
次の瞬間三人は
手首の痛みで
ピストルを離した。
「痛!」
三人の手首に巻かれたネクタイ
は手首を固定し肩に背負われ
床に背中から叩きつけられた。
「おい、次いけ!」
次の三人は日本刀の鞘を抜いて
エレベーターから飛び出し周りを見渡した。
「今度は私の出番よ」
黄色いジャージのジェニファーは三人に木刀を向けた。
「野郎!」
ジェニファーは日本刀を上段から振り下ろした男の刃を避け
後ろに周り背中を突いた。
残りの二人も重い日本刀には慣れておらず、大振りして簡単にジェニファーに避けられ急所である体の中心部分を付かれて動けなくなっていた。
三人が戦っているうちに若頭と三人はピストルを持って1番奥にある社長に入り、椅子に座っている三雲に銃口を向けた。
「團亮だな」
「いいえ、違います。三雲と申します」
「何!」
「社長の團は今頃錦糸町のあなた方の親分の所へ向かっています。大勢がこちらに来てしまったら、あちらは手薄じゃないですか?」
「クソ!」
若頭はいきなり三雲に向かって発砲すると三雲の前で弾丸が、床に落ちた。
「この間にはポリカーボネート
があるんですよ。後ろの格闘技
プロと戦ってください。
ジェニファーは腰を低く構え
ピストルを
持っている右手手首を捻りながら男の肩に跨り体重をかけて持ち上げると
「ゴン」
と言う鈍い音がすると
男は腕を抱えて悲鳴を上げていた。
「若頭さん、タイマンと行きましょう」
三雲が若頭に言うと若頭は
ジェニファーにやられて
痛みで床に転げ回っている
姿を見た。
「いや、やめておこう。
警察を呼んでくれ」
「そうは行かない」
日本刀を持ってきたマギーが言った。
「あなたはリーダーなんだから
連れてきた連中の責任取らなくちゃ、腹を切って」
「それは…」
若頭は恐怖で額から汗を流していた。
「じあ、私が首を切ってあげる」
「そんな事出来るわけないだろ
ここは日本だ」
「そうだね、やはりあなたの権力が及ばない所へ行ってもらいましょう。その前にマギーは若頭の首筋にチップ注入器を刺した」
「ななんだ」
「あんたの首に小型爆弾を打ったわ」
「悪い事をすると爆発する」
「そんな馬鹿な」
「嘘じゃないよ、ほら」
マギーはカプセルを床に叩きつけると小さな爆発側起きた。
「これくらいの爆発で充分
出血が起きてあっという間に死ぬから覚悟して」
「まっまさか…」
「あなたもヤクザの世界に入ったんだからその覚悟はしていたんでしょう。命懸けで」




