SATととの戦い
自分にライフルの銃口が向いていると
知らない亮は竹井を心配して
説得していた。
「さてどうかな?」
竹井は左手に持っていたボタンを押した。
「これで万が一俺が射殺されても爆弾は爆発する」
「何秒後?」
「それは教えない、さあこの女を置き去りにして逃げるか?
一緒に爆発するか?どうする團亮さんよ」
「他にも選択肢がありますよ」
亮は逆に笑った。
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「大変!亮に射殺命令が出た!」
SATの無線を傍受した麻美が声を上げた。
「どうしたの?」
隣に居た雪が麻美の信じられない言葉に
首を傾げて聞いた。
「これ聞いてください」
麻美が再生したのは
まさしく先ほどのSATの通話だった。
「亮、危ないSATがあなたを狙っている!」
雪は大声を上げた。
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「な、なに笑っている!」
竹井は笑っている亮を見て動揺していた。
「理由は簡単よ」
人質の女がそう言って振り返って竹井の顔を見た。
すると橋の下から三雲が現れ竹井の首に後ろからロープを巻いた。
「わああ」
竹井は三雲に不意を突かれ欄干を背に両足を浮かせ
首に巻かれたロープを外そうと両手をやり、
手からピストルを落とした。
すかさず隣に居た女がナイフを出し竹井の体に
ついている爆弾を外した。
陸橋の反対側から蓮華が走ってきて
竹井の浮いた足を抑え縛った。
「確保!」
「よくやった美喜さん、ナイフを貸してください」
亮は人質になっていた美喜から爆弾を受け取ると
地面に落ちていたピストルを拾い
爆弾の切るべきコードを探した。
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「SAT本部より各狙撃班へ、ターゲットがナイフとピストルを
取った。射殺せよ!」
「狙撃班A了解」
「狙撃班B了解」
「狙撃班C了解」
狙撃手はスコープの中の、亮の頭部に狙いを定め引き金を引いた。
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その瞬間、マギーはT島屋デパートの屋上
の狙撃手のスコープめがけてレーザー光線を発射した。
「うっ」
狙撃手の目の前が真っ赤になりライフル銃から目を背けた。
一方JTRビルの屋上の貯水タンクから滝のように
水が吹き出し狙撃班を水圧で吹き飛ばした。
A班の狙撃手が撃った弾丸は亮に向かって
飛んでいった、その時亮の前に巨大な2つの壁ができた。
「バシッ」
ライフル銃の弾丸は両手を広げたピョートルの胸に当たった。
「亮は俺たちの命だ!死んでも守る」
亮は竹井がつけていた爆弾の構造をチックして
赤いコードをナイフで切った。
「爆弾、処理完了!」
亮は声を上げマイクを通じて仲間全員に伝えた。
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「な、なんだあいつ」
狙撃手はターゲットを外して動揺しながら
ボルトアクションのレバーを引いて
弾丸を充填するとスコープを覗いた。
「大丈夫か?ピョートル」
「例のボディウェアを着ていたから大丈夫だ」
「ありがとうございます」
亮はピョートルとアントンの人壁から抜け
Sタワーホテルの屋上にいる狙撃手に向かって
親指を立て人差し指でさした。
恐れを知らない亮の目に狙撃手は恐怖を覚え手が震えた。
「何をしている。横山撃つんだ、撃て!」
SATの隊長の大丸の強い口調の声が聞こえた。
「はい!」
狙撃手の横山は亮の額に標準を当てた、引き金に手をやった。
「パーン」
軽い音を立てて横山のライフルがはじけ飛んだ。
「何!」
横山は何があったか理解できず遠くに飛んだ
ライフル銃を呆然と見ていた。
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「全員であの男を確保だ!」
大丸は陸橋の両側に待機していた
SAT隊員に命令をした。
「了解」
全員黒い服と目出し帽にヘルメットのいでたちで
サブマシンガンを構えたSAT隊員が両側から4名づつ
亮に銃口を向けて走って来ると
ピョートルとアントン、蓮華、三雲と仁木そして小妹と
美喜が亮の前に立ちはだかった。
「SAT全員に告ぐ、そこにいる男をかばうものが者は
全員テロリストと見なし射殺せよ」
SAT隊長大丸はとんでもない命令を出した。
その時、指令車のドアが開いた。
「全員射殺ですか?」
「そうだ。全員射殺だ!」
大丸の無謀な命令に全員が唖然とした。
SAT隊員8人は亮たちに向かって引き金を
引こうとしていた。
その時、轟音とともに低空でヘリコプター飛んできて
ホバーリングし横向きになると
そこにライフルを持った女性が座っていた。
ピョートル、アントン、蓮華、三雲と仁木と小妹と
美喜そして亮はSATの隊員にピストルを向けられても
怯む事無く一対一で戦い始めた。
ピョートルとアントンは隊員を投げ飛ばし
元同僚の三雲と二木も互角に戦い
蓮華と小妹と美喜も負けてはいなかった。
そしてメインターゲットの亮には隊員の男は
腰を低くしてピストルを向けていた。
ヘリコプターの女性は亮にピストルを向けている
SAT隊員に向かって弾丸を発射していった。
「ギャー」
隊員は顔を抑えて転がった。
「亮、迎えに来たわよ!」
亮のイヤフォンにジェニファーの声が聞こえた。
「ジェニファー・・・」
「大丈夫よ、あなたの作ったペイン弾。
命に別状はないわただ死ぬほど痛いけど」
「了解。ありがとう」
亮はジェニファーに向かって手を振った。
「みんな、撤収だ!」
亮はこれ以上のトラブルを避けるために
全員に撤収の指示を出すと各々の方法で
その場を去って行った。




