表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/68

追跡の結果

仁木は心を乱し車を蛇行させた。

「仁木さん、あなたの車が見えたわ」

仁木と三雲のイヤフォンに美喜の声が聞こえた。


「了解、坂を下りて道路が広くなったら

 俺が茂蔵の前に出て挟み撃ちにする」

「了解、三雲君。昔、私あなたから手紙もらったけど・・・」

「あれ!そうでしたっけ」

三雲は美喜の声にしらを切りながら

バッグから銃を取り出した。


「仁木さん、本当にこれを使って良いんですかね」

「ああ、亮さんが警備局長のテロの

 阻止命令を受けているんだ。大丈夫だ」

「そうですね。まずはフロントガラスに当てて前を塞ぎます」

三雲はペイント銃を手に持った。

「失敗するなよ。外したら後ろの美喜の車に当たるぞ」

「ラージャー」


「あとカーブ3つで終わりだ。行くぞ!」

仁木が救急車の後方10mに近づけ激しく

カーブを抜けるとタイヤの焦げる臭いが

車の底から匂って来た。


「ラスト1」

仁木はカーブの立ち上がりに床に

着くまでアクセルを踏んで

車をドリフトさせ救急者のテールに

フロントを押し付けた。


「わああああ」

助手席の三雲が体をこわばらせた。

「今だ!」

仁木はハンドルを右に切り一気に

救急車の脇に並んだ。。


それと同時に美喜はスピードを上げ

救急車のテールに付け

プレッシャーをかけた。

「パーン」


横に並んだ仁木が運転する車の窓ガラスに

ピストルの弾が当たった。

「わっ、撃って来た!」

三雲は後ろを振り返って声を上げた。

仁木は救急車の前に出るとスピードを上げ間隔を開けた。


「撃ってきたな、奴らもかなり本気だ」

「しかし、弾が当たったのにヒビ1つありませんよ。

さすが亮さんが作った炭素ボードですね」

「ああ、凄い!」

二人は自分たちが亮に守られているようでホッとした。


「三雲この先で2車線に広がる。そこで仕掛けるぞ」

「了解」

三雲はペイント弾銃を手にして窓を開けると

救急車は何か察して蛇行を始めた。


「仁木さん、奴ら蛇行を始めてペイント弾が撃てない」

「ああ、後ろのマギーたちも困っている」

仁木はバックミラーに見え隠れする救急車を見ていた。


「仁木さん、スピードを時速65kmを

 保って10m離れて45度の

 方向にペイント弾を撃ってください」

突然、亮の声が聞こえた。


「りょ、了解です。三雲聞こえたか?」

「はい、そのつもりで・・・45度に向けています。

 しかし何処から見ているんだ?」

三雲は突然の亮の声に首を傾げてつぶやいた。


「まいったな、距離は開けたが奴らはスピードを

 65キロまで上げていない」

「計算すればいいだろう弾の初速と、落下時間、

その場所に行くまでの到着時間・・・。無理か・・・」


三雲はこのドタバタの時に方程式を作って、

計算する事が無理なのが分かった。


「美喜さん、奴らを後ろから煽って60キロまで

スピードを上げて見らえませんか」

仁木が後方にいる美喜に頼んだ。


~~~~~

「分かったわ、あと5キロね」

美喜はスピードを上げて救急車のテールに

フロントをぶつけた。

「ガシャン!」

救急車のバンパーから大きな音が鳴った。


すると救急車はスピードを上げ

助手席の窓からマシンガンを撃って来た。


「まあ、角度的に無理なのに良くやるわ」

美喜が馬鹿にしたように笑った。

「そうね、後ろのドアが開いて撃ってきたら

 たまらないけど・・・」

マギーが言った瞬間、後ろのドアが開き

男がマシンガンを撃ってきた。

「カンカンカン」

その弾丸はフロントガラスとボディに激しく当たった。


~~~~~

「今だ。撃て!」

「了解」

三雲は45度の角度に何発ものペイント弾を撃った。


すると間もなく救急車にオレンジ色の

ペイント弾が土砂降りのように降り落ち

フロントガラスとボディを

オレンジ色に染めた。

前の見えなくなった救急車は急停車して

三人の男がそれから降りて浜辺に走った。


「仁木さん、奴らが止まりました。バックしてください」

「おお」

仁木は急停車してターンをして救急車が

停車した場所に向かった。


~~~~~

すでに救急車から降りた三人を追っていた

美喜とマギーは三人がマシンガンとピストルを

持っていたので近づけなかった。



三人は砂浜を逃げ暗闇に紛れて美喜たちの視界から消えて行った。


「美喜。今、救急車のところに着いた。どこに行けばいい?」

仁木は浜辺の方を見て聞いた。

「今、追っているけどその前に救急車の中を調べて、奴らのやっている

 事の証拠が残っているかもしれない」

「了解、今三雲が中に入っている」

仁木がそう答えて救急車のドアを開けた瞬間、奥に居た三雲が

仁木に飛びかかり救急車から突き落とした。


「ドーン」

救急車は低い音を立てて無数のガラスの破片と部品を飛ばし

車内が燃え上がった。

「済みません、仁木さん」

「理由は分かっているさ、その火を見れば」

「ですね」


「まずいぞ!」

燃える勢いが強くなった救急車のタイヤから

白い煙が上がったのを見ると仁木と三雲は

防波堤の向こうの砂浜に向かって走った。

すると、救急車のガソリンタンクに火が点き火柱を上げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ