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謎の男

「ランド不動産名義でポーラスターが

年間5億で借り受けます。

これでポーラスターはゴルフ場を2つ持つ事に

なります」


「そうか、もう話がそこまで済んでいたのね。

ただゴルフ場にはやくざが裏についている

可能性があるので注意してください」

「はい、それは想定しています」

亮は今度作る警備会社の従業員トレーニングを

ゴルフ場でするつもりだった。


キャシーはゴルフ場の見取り図を見ながら

クラブハウスの隣にある倉庫と

9番ホールにある倉庫を指さした。


「亮、こんなところに敵がアジトを作ったら

 危ないわよね。夜は誰もいないし」

「まさか・・・キャシー」

亮はキャシーが蓮華と桃華を探すために

ゴルフ場を買ったのではないかと思うと鳥肌が立った。


「亮の子供を授かったせいかしら最近今まで

見えていなかった物が

見えるようになってきたの」

「ありがとうキャシー」

亮はキャシーを抱きしめた。


「郁美さん、名義変更が終わるまでに

どれくらいかかりますか?」

「今から向こうの不動産会社とアポを取って

契約をするから1時間後くらいだと思う」


「そうなると4時頃か」

亮は気が急いていた。

それを感じ取った。キャシーは郁美に50億円の小切手を渡した。

「はい、郁美さんこれでお願いします」

郁美は50億円の小切手を受け取って早足で行った。


「つまり、経営不振でもない一文字が

ゴルフ場を処分すると言う事は

ゴルフ場が必要なくなったと言う事になる」

郁美の後ろ姿を見ながら亮はつぶやいた


「そうね、と言う事は証拠を隠滅するつもりかも」

「キャシー、残念ながら今夜もゆっくり

パーティ会場にいられないかもしれません」

「残念ね、でもこれはあなたしかできない事。頑張って!」

「はい」

亮は元気に返事をすると雪に電話を掛けた。


「雪さん、熱海国際カントリークラブの

監視カメラにハッキングして

クラブハウス内外の録画された映像を調べてください」

「了解しました。少し時間をください」

「はい、それから衛星カメラでゴルフ場内を隈なく調べてください」

「はい」


亮は続けて小妹に電話を掛けた。

「亮、状況はどうですか?」

亮は熱海の別荘をしらみつぶしに調べている

小妹に連絡をした。

「まだ、見つからないよ~」

小妹の声が心なしか弱弱しくなっていた。


「そこを調べていて何か変わった事ないか?」

「うん、実はこの辺りの山林に三人の死体が

遺棄されていたそうよ。

 住人が怖がっていた」

「身元は?」

「東京の人らしいけど詳しくは

美咲さんに聞いた方が良いかも」


「小妹。その先のゴルフ場、熱海国際カントリークラブが

 怪しい。持ち主がストレートホールディングス

・・・つまり一文字大介だ!」

「またあの男、性懲りも無く。

やっぱりあの時殺しておけば良かった。

 すぐにゴルフ場に向かう」

小妹は怒りに燃えていた。


「小妹、その前に死体が遺棄されていた所を

先に見に行ってくれないか?」

「えっ、ゴルフ場へ行くんじゃないの?」

「4時過ぎまで待ってくれ、ゴルフ場の名義がこちらに変わる。

 そうすれば堂々と中を調べられる」

「えっ!ゴルフ場買っちゃったの」


「ああ、キャシーが・・・」

「わお、大人買い!分かった。周りを調べてみる」

「頼む!」


亮とキャシーが事務所に戻ると

麻実が申し訳なさそうな顔をした。

「亮さん、あのゴルフ場には防犯カメラが付いて居るようなんですが

 あいにくネットと繋いでいないようです」

「分かりました、ありがとう・・・」

亮は茂蔵がゴルフ場に出入りしていた証拠が欲しかった。


そこに郁美から契約終了の電話がかかって来た。

「亮、契約が済んだわ。契約書と帳簿は今から届けます。

3日以内に熱海に行って従業員と面接して

問題が無ければ雇用契約の継続をしてあげてください。

 その他現場の細かい部分は支配人の

緒方謙三さんに聞いてください」


「分かりました。では書類は今夜のハイドロイヤーズの

パーティで受け取ります。名簿だけは先に

メールで送っていただけますか」

「ああ、そうでした。ではその時にお渡しします」

亮が電話を切ると間もなく郁美から従業員名簿が送られてきた。


亮は従業員20人とキャディの名簿をすべて記憶して

緒方謙三に電話を掛けた。

「ランド不動産の團と申します」

「は、はい。支配人の緒方です。話は伺っております」

亮は何人かの従業員の情報を聞き5番目に気になる

人間の名を上げた。


「グリーンキーパーの従業員、加山有蔵さんと言う方は

 どんな方ですか?」

「えっ!その方は・・・」

緒方は回答に困っていた。

「前の四人は簡単に答えたのに加山有蔵さんは言えないんですか?

オーナーが変わったんです、正直に答えてください」

亮は丁寧にそして精神的に圧力をかけていた。


「はい・・・」

「分かりました、直接お話を聞かせてください」

誰かにおびえたように声が震わせている緒方に

亮は仁木と三雲を向かわせることにした。

「分かりました。い、いつお会いできますか?」

「私の代理の者が30分程で行けると思います」


「そ、そうですか。お待ちしています」

ため息を吐きながら話した、緒方は幾分落ち着いた様子だった。

亮はすぐに仁木に電話を掛けた。

「仁木さん、熱海国際カントリークラブに向かって

 支配人の緒方さんに会ってください。何か怖がっている様子です」


「ひょっとしたら、あの茂蔵に脅かされて

匿っているのかもしれませんね」

「はい、急いで行ってください」

「了解です」


「亮。頼まれた死体が発見された場所の探索はどうする?」

小妹が電話を替わった。

「小妹だけでもその辺りを探索してくれないか?嫌な予感がする。

 あとでそちらに向かっているマギーと美喜さんに

ピックアップしてもらおう」

「了解」

小妹は山道の途中で降り仁木達は

ゴルフ場に向かって走って行った。


小妹の歩く道は2車線のなだらかな登り坂道で左側が

谷側で規則正しく植えられた杉の樹で昼間でも、うす暗かった。

小妹は他にも死体が見つかるのでは無いかと

道路下3m~5mを、目を凝らしながら歩いていた。

そこにモゾモゾと動く物が見えた。

「あれ!」

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