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CIAジャパン

「うふふ、いつものように彼女を

あなたの虜にして聞き出すわけ?」

「い、いいえ。普通に話を聞きますよ」

亮は慌てて否定した。


「ううん、あの男から女を奪い取って欲しい」

絵里子は祐希を自分の手から奪い取った恨みを忘れていなかった。

「はあ、考えておきます・・・」

亮が電話を切るとキャシーはトマトジュースを

飲んで亮の抱き付きキスをした。


「なんの話?」

「敵を一人倒そうと思って」

亮は黒崎正一郎の話しをした。

「絵里子さんと祐希の敵ね。やっつけなくちゃ」


~~~~~

茂蔵は車で気を失っている蓮華スーツの上着を脱がせワイシャツの

腕をまくると手首から黒くて薄いアンダーシャツが見えた。

「なんだ!これは」

茂蔵はそれを脱がそうとして蓮華の体をまさぐったが

脱がせ方がわらずため息をついた。


「まあ、どこでも良い」

茂蔵は注射器を蓮華の首に刺し中の液体を体に注入した。

すると間もなく蓮華は体を激しく痙攣させ

白目をむき出して口から泡を吹いた。


「こいつもダメか。まあいいもう一人居る」

茂蔵はもう1本の注射を桃華の

首に刺し液体を注入した。

桃華は蓮華と違って何事も無く息を大きく吸っただけで

目も開けずにいた。


「この女は使えそうだな」

茂蔵は桃華の顔を叩き、胸を鷲掴みにした。

間もなく走っているワンボックスカーのスライトドアが開き

そこから蓮華がまるでもゴミのように投げ捨てられ

道路に転がった。


その後ろから走って来たトラックは

蓮華を弾き飛ばし、またその後方から来たトラックの

前輪を蓮華に乗揚げ後輪のダブルタイヤは

蓮華の体を引きちぎって行った後、

頭はまるでサッカーボールのように

道路を転がっていた。


「蓮華!」

寝ていた亮は体を起こした。

「どうしたの?亮」

隣で寝ていたキャシーが心配そうに聞いた。

「えっ、ああ夢か・・・」

亮の体は汗でびっしょりだった。


「悪い夢を見たの」

「ええ、蓮華が車に轢かれて死んだ夢です」

「大丈夫よ、あの子に限ってそんな事ないわ。

 悪夢は正夢じゃないって言われているでしょう」

キャシーは暗鬼の蓮華と

桃華の強さを知っていた。


「確かに。でもそうでもないんです。

今までキャシーに隠していましたけど・・・

今夜、蓮華と桃華が行方不明になったんです」

「えっ!蓮華と桃華が!」

キャシーは亮をずっと警護している蓮華と桃華が行方不明と聞いて

血の気が引いた。


「いったい何が起こったの?」

「実は昨日の夜ホテル内で毒ガステロが起きていたんです。

 それを僕たちが阻止して、犯人を追っていた二人が有栖川公園の

爆発に有ってそれから行方が分からないんです」

「まさか・・・」

キャシーは最悪の事を考えたが恐ろしくて口に出せなかった。

「遺体も見つかっていませんから生きていると思います」


「良かった、でも辛いわね。私のできる事が有ったら何でも

 言って」

「ありがとうございます。朝になったらいい

情報が入ってくると思います」

亮はエマの情報を期待していた。

~~~~~

翌朝亮は8時に銀座の事務所に出勤すると

雪と麻実が作業をしていた。

「おはようございます。雪さん、麻実さん。

 朝早くから済みません」


「いいえ、大丈夫です。Nシステムの画像データをすべて

 読み込みました。後は検索を掛けるだけです」

そこに亮の衛星電話が鳴った。

「Mister、Dan」

電話の先は声の低い男の声だった。

「Yes」

亮はホワイトハウスの人間しか知らない衛星電話に

英語で答えた。

「私はCIAのパトリック・オーシャンです。

依頼のあった映像は入っている

データをお渡したい」


「ネットで送ってくれる事になっていたはずですけど」

「日本で撮った映像です。わざわざ送り返す事は無いでしょう」

「確かにそうですね。どこへ行けばいいですか?」

「会社の前に止まっている車に来てください」

「分かりました」

亮は雪と麻実に声を掛けて降りて行った。

そこに止まっていた国産のSUVのスライドドアが

静かに開いた。


「ミスター・ダン」

男が手招きをして車に乗るように促し

亮が乗るとすぐに車は動き出した。

「初めまして、CIA日本支部のパトリック・オーシャンです」

パトリックは真っ黒いサングラスを外す事無く手を出し握手を求めた。

「初めまして、團亮です」


「妨害電波が出ていますのでしばらく

携帯電話が通じません。ご了承ください」

「はい、それでどちらへ行くんですか?」

「いいえ、別に秘密を守るためですから

この周りを走るだけです。心配しないでください」


「分かりました。日本にCIA日本支部があるんですね」

「もちろん、世界中の情報を集めるのが我々の仕事ですから

 日本に有っても不思議は無い、場所は教えられないが

あなたの知人の御神仁もしばらく居ました」

パトリックは肩を軽く上げた。


「そうですよね、車も日本製だし・・・」

亮は車のナンバーを確認したと言う

意味を遠まわしに言った。

「昨日のあなたのテロ犯との戦い見事でした。

良い部下をお持ちですね」

「見ていたんですか?」


「もちろん、我々はお手伝いできませんでしたが、

 見守らせていただきました」

「一部始終ですか?」

亮は暗鬼の行動を見られたかと心配になった。

「あはは、それは秘密です」

パトリックは不敵に笑って首を横に振った。

「はあ・・・」


「ところでミスター・ダン。あなたは何者なのですか?

 警察でもなく諜報部のエージェント

でもなくただの民間人でもない。

そして我が国の大統領と話ができる過去の

日本にはない人物だ。いや世界にも居ないでしょう」


「あはは、僕を調べますか?」

「いやアメリカでのあなたの武勇伝は聞いています。

 逆にお願いする事が有るかもしれませんので、

 また連絡いたします」

亮はなんと返事をしていいか迷っていると

パトリックは亮にDVDを渡した。


「ホワイトハウスの命令で依頼された映像をお渡しします」

「ありがとうございます」

亮は蓮華と桃華の行方が分かると信じて頭を下げた。

「我々の存在はくれぐれも内密にお願いします」

「もちろんです、こちらから連絡を取りたい時はどうすれば」


「そうですね、御神仁に連絡をお願いします」

亮は一刻も早く車から降りでDVDの映像を観たかった。

「そうだ、あなたに言うのはおかしい話だが

日本もテロのターゲットになっている事を忘れずに」

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