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温泉旅館(ホテル)にチェックインをする

古墳を再現した古墳公園から飛ばされた異世界(?)で、遮光器土偶や、縄文式住居を見て縄文時代だと思いたいのだが、関所があり、UFO型タクシーがあり、生体認証があり・・。

そんな世界での温泉旅館はどんな世界だと思いますか?

そして、この世界の人の感覚とは?

第二章

その3 温泉にチェックイン?


「それでは、あちらで受付をお願いします。」

そう言って仲居さんが示す場所にあるのは・・・


広いエントランスの前方、突き当たりに、高さ60Cm位いの高さの一枚板の机があり、そこに貫頭衣を来た人たち10人位が正座している場所だった。

やはり、あそこがカウンターだったんだ。

それにしても、正座のカウンター・・ね。 うん、日本式?だよね。


ただ、ホテル、じゃない・・旅籠で、チェックイン、いや、受付・・・え、ええと?

うん、ややこしい!

今更思うけど、今の日本て外来語が多すぎない?!

日本語で表せる語彙があるに、わざわざ英語(だと思う)を使うなんて~・・

日本語式発音や、和製英語で、海外の人に通じない単語もあるのに。

おっと、いけない、余計なことを考えている場合じゃない・・。


ホテルで受付をするっていうことは~・・・

普通、住所を書くよね? 日本の、長野の住所を書いても大丈夫なのかな?

と、考えていると穂乃花が仲居さんに質問をした。


「あの~、受付って何をするのですか?」

「えっ!? あ、ああ、海外の方でしたね、説明不足で申し訳ありません。

 受付でお客様の体調、体質をチェックさせていただきます。

 そしてお客様のお肌全体に多孔質ケミカルAIフィルターの薄い膜を張ります。

 このAIフィルターは肌に貼り付けていただいたままで過ごされても安全なものです。

 温泉に入らないときは周囲の空気が素通りしますので無いと同じです。


 お客様が温泉に入ると当温泉成分はAIフィルターを素通りしますが、このときにお客様の体調、体質に合わせた成分が添加されます。

 添加物は当温泉で不足している別温泉の成分、および必要により漢方薬の成分です。

 これらは体にやさしい自然のものを使用しますのでご安心下さい。


 温泉に入ったとき当温泉成分が基本となるので、他の温泉に入られて比べると違いは分かりますので、他の温泉に入る楽しみは損なっておりません。


 尚、受付で言って下されば添加物無しということもできます。

 ただし、お肌が過敏な方の場合は当温泉成分を希釈しお肌を守る点についてはご了承下さい。


 また、このAIフィルターはセキュリティ対策が施されており、当旅館内で怪我などをされた場合は自動的に医務室にお客様を転送する機能が施されております。

セキュリティの面から見て、必ずお客様にはAIフィルターを付けさせていただいております。

 AIフィルターは当旅館を出られますと自動的に消滅します。」


 ・・・・説明が、なが~ぃ、でも、流暢にしゃべるので子守歌の効果がある。

 ちょっと、眠くなりそうだった。

 しかし、ちょっと文明進み過ぎなんじゃ?


穂乃花は、斜め45度に頭を横に傾けて

「・・丁寧な説明ありがとうございます。良くわかりました。」

・・・分かってないな、説明の半分も。たぶん。


仲居さんに案内されて受付に行き、机をはさんで案内の女性の前に二人で座った。

受付の女性は、お辞儀をすると説明を始めた。


「いらっしゃいませ。当温泉にようこそ。

 何か特にご要望の効能はお有りでしょうか?」


「美肌です!!」

穂乃花は、両手でテーブル(カウンター)を掴むやいなや、がばっと上半身乗り出して間髪おかずに言う。

受付のお姉さんが、びくっとし上半身を後ろに反らした。


「あ、は、はい! 承りました。

 では、健康状態をスキャン致します。よろしいでしょうか?」

「は~い」 にこにこ、にこにこ・・・


「では、そのまま楽な姿勢で居てください。」

そう言って、何もしない状態が3秒ほど続く。

体重計で測るとかしないのか? と、思っていたら


「お客様の健康状態は良好です。

 美容に関しては当温泉の効果は定評がありますので、特に孔質ケミカルAIフィルターによる添加は不要かと思います。

 それで宜しいでしょうか?。」


「はい!! 美肌、美肌、るんるんるん」


「では孔質ケミカルAIフィルターをおかけしますね。

 はい、終わりました。」


「え?服脱がなくていいいの?」

「お、お、お客さま、服を脱ぐなんて、そんな人前で!」

と、なぜか顔を真っ赤にする受付。

周りをみると女性は俯き、男は目を見開いている。


へ~、服を脱ぐという言葉だけで、この反応になるんだ。

この反応に気がつかない穂乃花は、さらに続ける。


「だって肌に膜をはるんでしょう?

 だったら裸になんないとできないでしょう?」


「お、お、お、お客さ・・ま・」と言って、引きつけを起こして後ろに倒れる。

お~、正座したまま後ろに倒れることができるんだ・・。


でもさ、その体制じゃ、元の姿勢に戻れないんじゃないのかな? 

スキーで真後ろに倒れた姿勢と同じでしょ? 

スキーだと絶対に一人じゃ立ち上がれないよ?

と、考えていると、ホテルの人が、倒れた受付嬢を抱えて退場していった。

誰かカウントを10まで数えていたんだろうか?

いやいやいや、プロレスじゃないんだから、と、どうでもいいことを考える。


代わりに落ち着いた雰囲気の女性が来て説明を始めた。

「お客様、たいへん失礼いたしました。

 当国では、人前にて、あの、その、は、裸になることを連想する言葉は禁句となっております。

 それを連想させることを人前でいうことは、たいへん恥ずかしいことなのです。

 御滞在中は、なるべくこのことを気にかけていただければ幸いです。

 なお、その、あの、ふ、服、服を脱ぐ必要はございません。

 着たままで膜を張ることができます。」と、説明し真っ赤になるお姉さん。

うん、わからん、この羞恥するスイッチが。


穂乃花「わかりました。裸になる必要はないんですね。」

ドテっ! あ、説明していた人、倒れた。 顔が真っ赤だ。


ところで、俺まだ受付すませていないんだけど・・・どうすんの?



こんな進んだ便利機能があったらいいな?と、ドラエモン発想してみました。

機能を短く説明できずに長い説明となりました。

果たしてこれを読む奇特な人はいるのかな?と思いながら、稚拙な文章を書いています。

奇特な人、この小説を読んでくれないかな・・・いて欲しいな、奇特な人。

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