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古墳を出たら不思議な場所に出てしまった

長野市に在住の室賀 誠と、桜井 穂乃花は、どこにもいる恋人同士で、いつものようにホノボノと二人だけの休日(厳密にはペットの猫、ニャン吉というコブ付き)を楽しんでいた。

室賀は、ごくごく平凡の何処にでもいる男で前向きな性格である。穂乃花はちょっぴり天然な子で明るいのが取り柄な子である。

穂乃花のペット・ニャン吉は小さい頃から人に抱かれたり、肩に乗せられて育ったため人に抱かれるのを厭がらず、また、多少のことでは怖がらない猫であった。ただ、小さい時に親兄弟の猫と離され、猫一匹に対し穂乃花の家族という人間だけの世界で育ったため、妙に人間臭い猫である。

そんな二人と一匹が、閑静な古墳のあるお気に入りの公園に、いつもと変わらない平和な時を過ごそうとしていた。

第一章ここ何処だ?

その1 古墳公園


 長野県長野市の大室古墳郡は500基ほどの古墳が存在する。


 この古墳郡の入り口は、芝生が植えられ公園としてで整備されており、

 古墳の一部が再現されて自由に見学ができる。


 そんな古墳公園に、涼しくなりはじめた9月の土曜日の午後に俺は穂乃花と訪れていた。

 デートというには、まあ、おまけが一匹いるけどね。


 俺、室賀 誠(25歳)。

 恋人の 桜井 穂乃花(22歳)

 そして穂乃花のペットのニャン吉(推定7歳)。


 ニャン吉は捨て猫だった。

 穂乃花に拾われたときは2ヶ月位の可愛い子猫で、アメショーのミックスのようだった。


 そんなニャン吉を抱いて、穂乃花は散歩をするのが好きで、このような状況になった。

 

 秋晴れの澄み切った空を見ながら、閑散とした公園を一周ぶらりと散歩する。


 そういえば、この公園に来たのは二度目だが、再現された古墳内に入ったことはなかった。

 穂乃花を誘い、再現された古墳の一つに入ってみることにした。


 奥行きは3m程くらいしかなく、幅も2m程、高さは2m程だろうか・・・

 出入り口は1カ所しかない小さな古墳だ。

 中には何も無く薄暗い。

 内部は、入り口から階段で2つ程下がっていた。


 そんな古墳の入り口で、穂乃花は誠の袖を握り斜め左後ろからついてくる体制を取った。

 「じゃあ、入ろうか。」

 「うん。ニャン吉、おとなしくしているのよ?」

 「・・・・」ニャン吉は無言だった。


 古墳内部に一歩踏み込むと、誠は目眩を感じふらついてしまった。

 おっと、いけない・・よろけた。

 穂乃花は大丈夫かな? と、穂乃花を見る。


 すると、穂乃花がふらついて膝をついたのが目に入った。

 と、そのとき穂乃花の腕からニャン吉が飛び出した。


 「あっ!」と穂乃花が声をあげる。

、ニャン吉は、さらに古墳から飛び出した。


 「穂乃花、大丈夫か?」

 「私は大丈夫、ニャン吉が!」

 「まかせろ!」


 俺は、飛び出した猫を追いかけ、古墳から飛び出した。

 そして、ニャン吉を探す。


 すると、ニャン吉は、古墳の入り口近くでうずくまり、前方を警戒していた。

 やれやれ、人がいて怖くて、うずくまったのかと、ほっと息をはく。


 そっとニャン吉に近づき、つかまえて抱きかかえる。

 「おまえさ~、急に逃げ出すなよな。」


 そう呟いて、何気なくニャン吉が見ていた方向を見て固まった。

 「ここ、どこ?」


 本来なら、公園のこの場所は見通しがよく眼下に広がる市街地が見えるはずだった。


 しかし、目の前には関所のような門と高い塀が立ちはだかり、それ以外は見えない。

 門は開いていて、その門に高さ170cmほどの遮光器土偶が立っていた。


 なんだこれは?


 慌てて後ろを向く。

 後ろには穂乃花がいた。

 どうやら古墳内部から俺と同じようにニャン吉を追いかけてきたみたいだ。


 しかし、穂乃花の後ろには公園が無い。

 あたり一面、ススキ野だ。

 そう、時代劇で良く出てくる野趣そのもののススキ野だった。


 そして、ススキ野を分断するように、土が剥き出しの道が遙か遠くに続いている。

 その道の真ん中に、穂乃花が座り込んで、こちらを見ていた。

 

 俺たちが出てきた古墳が消えている・・いや、公園そのものが消えている。

 そう認識しながら、穂乃花の様子を見ると、やはり穂乃花も現状が把握できていないようだ。


 しばらくすると、フリーズしていた穂乃花が再起動した。


 「あ、あれ、イベントかな~、私へのサプライズ? う、うれしいかな、私?」


 確かに、公園内での何かのイベントと思いたいよね、うん、俺も思いたい。

しかし、どう考えても、ここは古墳公園ではない。


 いたずらにしても古墳に足を踏み入れて1分やそこらで、この状況を作るのは無理だ。

 そう考えていたら、突然、後ろから声がかけられた。


 「ようこそ旅人よ。通行手形をお見せください。」


 「へ?」

 間抜けな声を出し、後ろを振り返った。

ストーリー展開には手を加えていませんが、文章が長すぎたり、動作の説明に違和感があった箇所を修正しました。


================================


ストーリー的には、パラレルワールド(?)で、まったく現在と異なる文化の世界に、突然現代人が飛ばされる物語です。


この小説は縄文時代の物を対象にして書いておりますが、縄文時代での話しではありません。

縄文時代のような場所に、縄文時代にあり得ない物を登場させる予定です。

単純に、その時代に有ったら、はちゃめちゃでオモロイじゃん、という乗りです。

そのため、時代的にこうであった、とかいう難しい内容ではありません。

(いや、そのような高尚なもの書けません。能力的に)


そして縄文時代以外の時代の人物の登場や、歴史がごちゃまぜとなりますので、歴史に詳しい人は頭が痛くなると思いますので読まないことを推奨します。


軽く、ふっ! と笑っていただけれるような内容にしますので、ふっ!と笑っていただけたら幸いです。


暴力シーンや、性描写は書きません(書けるだけの描写力もないし。)。

まあ、多少、ずれた恋愛物も混ぜたいと思ってはいますが、経験不足のため難しいかも。


よろしかったら読んでいただければと思います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 日常から非日常へ、脈絡なく切り替わる所。 [気になる点] 今からどうなるのかな~ [一言] この後の展開で、二人がこの世界に呼ばれた(?)理由が明かされていくのでしょうか? 更新、楽しみ…
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