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赤字経営はストレスが溜まるので勘弁してください。

「略式であるが、私、アリス・アムネリアを盗賊より守った事、並びに、今回のカラン大公の謀反において、王都でのクーデターを阻止した功を称え、男爵に叙し、ユキタの地を荘園として与える。

又、聖アムネリア騎士勲章を与える。

他に、白金貨1000枚を支度金として授けるものとする。」


まるで病室のような薬品の匂いが漂う王様の居る部屋で、厳かにアリス王女殿下に告げられた。

個人の部屋としては、凄く広い部屋だと思う。

ただ、論功行賞を行うには狭いと思う。

部屋の奥にある天蓋付きのベッドに、クッションで体を起こす未だ30代位にしか見えない王様。

ベットの左右に、幾人かの大臣と武官が侍り、そこから中央に、賞されるべき僕達、、、

ベッドの前、僕達の正面に居られるお姫様。

そして、それをぐるっと、貴族が取り囲む。

うう、威圧感たっぷりです。


でも、緊張してるのは僕だけの様子。

オストヴィントの乗員たる兵達も、それぞれ武勲勲章を授与されていたし、軍曹や騎士の方々も殊勲勲章と言うのを貰っていた。

勲章と言うのは、その格に応じて、年金が付くらしい。

僕が貰った聖アムネリア騎士勲章だと、年額、白金貨100枚が貰える。

騎士さんが貰っていた殊勲勲章は、白金貨10枚。

兵らが貰った武勲勲章は、白金貨1枚。

同じ武勲なのに貰えるものが違うのは、身分で違うと言う事らしい。

領地持ちの貴族を諸侯と言い、王族の下の身分。

その下の領地を持たない法衣貴族や騎士、従士までを、大まかに貴族と言う。

で、、、下士官の軍曹は、従士扱いらしい。

その下に平民。

兵は平民のカテゴリーにあるらしい。

たしかSSって、ユンカー(土地持ち貴族)がドイツ国防軍の要職を占めていた反発で、靴屋やらパン屋が元帥や上級大将してた気がするけど、当然、僕も一介の庶民派高校生。

家が旧華族だの士族だのなんて話は全く聞いた事が無い。

まっ良いか、そんな話は。


問題は今回の僕の稼ぎです。


先ず、支出から。

試し撃ち3発。

盗賊に16発。

今回も16発。

〆まして、徹甲榴弾35発で、白金貨700枚。


収入は、

一時金が白金貨1000枚。

荘園収入が、大体、懐に入る金額が、白金貨500枚くらいとの事。

年金が白金貨100枚。


収支としては、白金貨300枚と、まぁ~赤字にはならなかったけど、この金額、お姫様が凄く無理して奮発したとの事。

通常、こんな大盤振る舞いはあり得ないとハリファさんが言っていた。

定期収入が、白金貨600枚で、6000万円位の価値。

うん、個人の所得としては凄いよ。

でもね、増強機甲中隊1個の皆さんのご飯代としては、かなり無理があると思う。

もちろん、38万枚を超える白金貨を保有してるから、今すぐにどうこうはならない。

しかし、赤字経営が常態化しそうだから、資金が尽きる前に何とかしないといけない。

ん、こんな暗い事を考えてると気が滅入るから、他の事を考えよう。


僕が貰った聖アムネリア騎士勲章。

騎士勲章ってのは、その騎士団に所属してますよって言う証明みたいなもので、定員があるらしい。

年金額がそれなりなので、定員がある事に驚きは無いけど、その騎士団が問題。

聖アムネリアと、王国名を冠したそれは、他の騎士勲章と違い宮廷閣僚の証。

宰相や、大臣や、王太子や、将軍職が持つべきものと、貰った後から、ハリファさんに教えられた。


えっ~~~~そんなこと知らないよ~。

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