交通渋滞解消の目途は立っておりません。
お姫様は、騎士ハリファさんに、王宮へ向かう事を告げた時、自分も一緒にみたいな事言い出した。
うん、乗れない事はない。
お姫さんは、砲塔内へ入って貰い、騎士さん方は車体上部の砲塔前後に取り付いて貰う。
確か、戦車跨乗って言うんだっけ?
軍曹が、乗るのは構いませんが、隠れるところが無いから、危険ですよと隊長さんに言ってたけど、騎馬だって、隠れるところはないし、そもそも、戦うために乗るのであって、隠れる為に乗る訳じゃ無いと胸を張られてしまった。
うん、ごもっともです。
軍曹は、懲罰部隊じゃあるまいしと何やらブツブツ言ってたけど、諦めたらしい。
うん、時間が無いので、早速出発しよう。
意識をオストヴィントに移し、城門へ砲塔を指向。
斉射8連。
鉄張りとは言え、人が動かせる観音開きなんて、鉄の厚さなんて多寡が知れている。
被弾傾斜が相当あれば、弾くかもしれないが、そんなものは、扉とは言わない。
大抵の扉の入射角は正面からなら90度になるよね?
威力があり過ぎて、徹甲榴弾は威力があり過ぎて、紙のように扉を突き破った。
で、間を置かず、そのままオストヴィントで突っ込み、正門をぶち破る。
と言っても、然したる抵抗も感じなかったけどね。
そのまま、大通りを疾走、大通りなんだろうけど、せいぜい10m道路。
オストヴィントの姿を見て、歩行者は左右に逃げ散ってくれるけど、馬車や馬は中々・・・
騎士の方々が、声を枯らして、進路を開けるよう叫んでいる。
とてもじゃないけど、進めない。
戦術マップでは、大公の手勢がそろそろ王城に辿り着いています。
って、お城は高台にあるのね。
低伸弾道だから、大して大外れしないよね。
スコープで、城門前に集ってる大公軍の皆様方に、斉射8連。
うん、大騒ぎだわ。
あちらは、思ったほど当たってない。
王城の城門ぶち抜くのは不味いので、ワザと城門を外して撃ったから当たり前だけど。。。
それでも、効果は絶大。
スコープで見る限り、戦意喪失。
城に乗り込む気力は失せたらしい。
問題はこちら。
馬が暴れてます。
王都の市民たちも大パニックです。
城門前の不埒な軍勢は、いつの間にか消え失せてるし、これじゃ~姫さん居ても、身動き出来ないよ。
ホント、どうしよ。