表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/40

戦車乗りです。愚痴を聞いてください。

異世界に至る経緯としてトラックに跳ねられると言うのは鉄板である。

珍しくも何ともない。

いわゆる異世界転生又は召喚モノの王道である。


しかし、戦車乗りが戦車に乗っていてトラックに跳ねられた!!

これはちょっと無いんじゃないかと思う。


あっ!!戦車乗りって言っても私は自衛官じゃありません。

第二次世界大戦前後の航空機・戦車を題材にしたMMOコンバットシミュレーターゲーム「戦陣轟雷」で、主に戦車に乗ってるから自称戦車乗りってだけです。


今日もいつものように臨場感溢れる戦場音楽をヘッドホンで聞きながら、私は画面に前のめりになって鷹の目のように鋭い目つきで状況を把握。

不用意にキルゾーンへ侵入してきた敵を徹甲弾で砲撃!!

貫通したらすぐに後退して遮蔽物に隠れ弾種変更。

リロード完了したら前進。

貫通した同じ場所に榴弾叩き込んでジ・エンド!!


てな具合で、アパートの自室にて日課のゲームに勤しんでいたら突然意識がブラックアウト!!

次に意識が覚醒したら、、、

真っ白な空間に、如何にもな女神さまが土下座して「ごめんなさい。」だと?


ラノベ読者の私としては、「あぁ~僕は死んだのね。」と、、、

まぁ~女神さまに自分の死を告げられる前に判ってしまっちゃいましたよ。


この時点では「異世界切符ゲットしたぜ!!ラッキー。」ってくらいには浮かれてましたよ。

ラノベ読者としては、「ここから如何にチートスキルを引っ張るか?」と、、、

そんな事考えてましたよ。


でもね!!


アパートに居たのにそこへトラックが突っ込んで即死とか、あり得んと思うの!!

だって私の部屋二階だよ!!

幾ら首都高の高架上からトラックがダイブしたからって、2階の私の部屋に飛び込むってどんな確立だよ!!


余りに怪しすぎるので、ごめんなさいしてる女神さまに問い詰めましたよ。

そりゃ聞くでしょ。


「私は真実を知りたい!!」


私の体感で小一時間女神さまとお話したら色々白状してくださいました。


もうすぐ神在り月に入るので、そうしたら日本の神様は出雲で社交シーズンなんだそうです。


で、、、彼氏居ない歴が=年齢の女神さま。

先ほど片思いの男神から初めてお誘いを受けたのだそうです。


出雲へのエスコートのお誘いに舞い上がった女神さま、、、

やっちゃ~いけないミスでバグが発生し、今ここに私が居るのだそうです。


更に悪い事にはバグでゲームのシステムと私が融合し、私には「魔法」とか「鑑定」とか「武技」とか、、、異世界ならあって当然ってスキルが何もつけられないんだそうです。


「オイッちょっと待て!!」


涙目の女神さま更に語りやがります。


神界には多世界間条約ってのがあって、異世界へ持ち出せる存在としての【格】に限度があるそうで、、、

ゲームのシステムは無料の【格】の許容量どころか制限容量いっぱいで超過料金発生事案だとか。


これから神在り月までに神生掛かってるから~しっかり仕事片づけてオシャレして~自分を磨かなきゃいけないから~女神さまは被害者の私にあまり時間を掛けられないって言いやがるのです。

うざっ。


「ふざけんなー!!」


って叫びますよね?当然、、、


そうしたら「ごめんね~」って言われて、真下に真っ黒な穴が生まれた。


と思ったら、、、下に落ちていく私に向かって「さよ~なら~♪」だってよ。


どう思います?

酷過ぎません?


とまぁ~、次に覚醒した時には至極ありふれた草原にリスポーンしてしたよ。

で、誰も居ないのに今までの経緯を語るなんて愚痴は此処までにして、、、


物語を始めましょうか。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ