第1話 生徒会室へ
改行とか難しいですね。
夢を見る、昔の夢だ。
「おいで・・・・・」
俺の前には傷だらけの女性がいる。
右目は無くなり、右腕は吹き飛び、
左足は無くなって右足はあり得ない
方向に曲がって、脇腹は炭化していた。
「大丈夫よ・・・怖い人はみんな
お姉ちゃんがやっつけたから。」
その女性は俺の姉だったらしい。
俺はあまり昔の事を覚えていない。
覚えがあるのは小学3年の時からだ。
それ以前の事は覚えていない。
「だから笑って霧夜」
その女性は俺の名前を呼ぶ。
「私の心を挙げる、あなたは
普通の人間として生きて行くのよ
友達と笑って、泣いて、幸せに生きるの
絶対にその力を使ってはダメよ」
その女性は俺を抱きしめながら泣く
「ごめんね・・・・・でも悲しまないで
お姉ちゃんはいつでも霧夜のそばにいるから
だから寂しくなんかないんだよ?」
ボロボロの体で俺を強く抱きしめる
「お姉ちゃんは・・・・いつでもそばに
居るってこと・・・忘れないで」
そして、その女性は黒い粒子と
なって消えていった。
その時俺は・・・・・・・
「お姉ちゃん」
初めて涙を流していた。
「起きろ馬鹿者」
ゴシャ!
鈍い音が鳴り響く。
俺の頭に教科書が振り落とされた音だ。
マジ痛いんだけど、それ教科書か?
「如月、お前はまた昼寝か」
「すみません・・・・・・」
この人は暁真冬、俺の担任教師だ。見た目は黒い長髪で普段は
後ろで括っている。スーツとタイト
スカートを履いているクールビューティー
なのだ。家事へったくそだけど。
ゴシャ!
また振り下ろされた!
「何か失礼な事を考えだろう」
「そんな事ないですよ・・・・」
本当にいつも鋭いなこの人は、
いつも思うけど普通の人間じゃない
と思うんだけど。人間やめてない?
「辞めてない」
あれ?考えてることばれてた。
ゴシャ!
本日3回目の教科書アタックが俺の
頭に炸裂した。
〜放課後〜
はあ、なんで3回も殴られなきゃ
行けないんだよ・・・・・・
そりゃ寝てた俺も悪いけどさ。
なにも教科書で殴ることないじゃん。
「あんたは相変わらずバカね」
「うるさいぞ霊奈」
この黒髪ロングヘアーに大きなリボンを
着けているこの少女は俺の幼馴染の
来宮霊奈、来宮神社って
言う神社の巫女(笑)だ。
「誰が巫女(笑)よ!」
「うるさいぞなんちゃって巫女」
バキバキバキバキバキバキ!
「アバババババババババババ!」
コブラツイストを決められる俺
いやいや、事実言っただけなんですけど!
だって境内掃除して後はのんびり
過ごしてるだけじゃん!街の手伝いとか
学校の行事の手伝いとか一切してないじゃん
って言うかマジで痛いんですけど!
「反省したの?」
「すみません・・・」
なんで俺が謝ってんのかねぇ?
事実言われただけで切れるとか
気が短過ぎると思うんだけど。
ま、霊奈が短気なのは今に始まった
事じゃないけどな。
「で?あの先輩は今日来たの?」
「来てないよ」
って言うかこないでほしい。
いつもいつもなんで俺を勧誘
しにくるんだろうか。
「あ、居た居た!おーい霧夜くーん」
「来たよ・・・・・・・・」
教室の前に居たのはこの学園の生徒会長
天宮美月だ。
黒いロングストレートの美女
仕事もできて優しいと評判でみんなの
人気者、更には高位の魔女である。
得意な魔法は確か・・・光だっけ?
で、話を元に戻すけど、何故この
俺みたいな普通のちょっと足りない
一般生徒が容姿端麗、成績優秀な
生徒会長に声をかけられているかと
言うとですな。
「捕まえた!」
「うわぁ!ちょっと先輩」
「今日こそ生徒会に入ってもらうわよ」
いつもいつも俺を生徒会に勧誘して
来るのだ。高等部に進級してから
ずっっっっとである。まあ進級してから
2ヶ月位しか経ってないんだけど。
てか先輩、抱きつかないで・・・・
あたりの視線が突き刺さるから
あと霊奈、睨むんじゃねえよ。
「とにかく生徒会室に行きましょうか」
「いやだから行きません」
「霊奈ちゃんも来る?」
え、俺の発言スルーですか?
俺に拒否権はないと言うのですか?
こうなったら霊奈!頼む、助けてくれ!
「結構です!」
ちくしょぉぉぉぉぉ!さっさと
帰りやがってこの薄情者めぇぇ!
二度と賽銭入れてやんねぇからな!
「さ、いきましょ」
「いいですけど離れて下さい」
「私に抱き着かれるの嫌なの?」
くっ、この人悪女だ。女の武器のである
必殺ウルウル光線と上目遣いを
使うなんて、くそう。
「そうじゃないですけど・・・」
「じゃ、行きましょ♪」
こうして俺は生徒会室に生徒会長と
一緒に行く事になった。
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