四人目
少女は道を歩く。何も考えず、ひたすらに歩き続ける。
しばらく少女が歩いていると、老人がいた。何かと話している様子だった。
老人の肩には鳥が留まっていた。とても白い色をしている。
「こんにちは」と、少女が言うと、
「こんにちは」と、老人も少女の方を見て返した。
「それ、なんていうの?」少女が鳥を指差し尋ねる。
「こいつはね、トリって言うんだ」笑顔で老人は答えた。
「『トリ』って名前?なの?」
「そうだよ、こいつはね、昔この道の途中で倒れているのを見つけたんだ」
そうこう話しているうちに、鳥は少女の頭に移る。
「キミと一緒に行きたいのかもしれないね。私も一緒に行ってもいいかな?」
「いいよ。行こう」少女達は歩き始めた。
「なんで白い色なの?」少女がまた老人に尋ねると、老人は
「わからない。初めて出会った時からこんな色だったんだ」と、首を横に振る。
「そうなんだ」そっけなく少女言った。鳥は少女の頭から移って今は老人の肩に留まった。
しばらく歩くと、男は足を止めた。
「ここから先へは一緒に行けない」
「なんで?」
「この先に鳥を虐めるひどい奴がいるからさ」
「ひどい奴?」少女は少し興味を持ったので尋ねると
「ああ、『トリ』に色を塗って無理やり変えた奴だ」と老人が悲しそうな顔で答えた。
「色を?」
「ああ、白いはずの『トリ』を真っ青に塗り替えてたんだ」
「…………」
「あんなひどい奴に私は合うことはできない。気をつけるんだぞ」
「分かった。ありがとう。バイバイ」
「ああ、バイバイ。達者でな」
少女は老人の方を振り返らず、道を歩いていった。
しばらく歩くと、老人が切り株に座っていた。
肩にはとても綺麗な青色の鳥がいた。
「こんにちは」と少女が言うと、
「こんにちは」と老人も返した。
「綺麗な色だね。名前はなんていうの?」少女が言うと、
「ありがとう。コイツは『鳥』って言うんだ」
「私さっきもトリに会ったよ」少女がそう言うと、
「ああ、あれは偽物さ」と、老人は言った。
「でも前にあった人はおじさんの鳥を『無理やりペンキで塗った』って言ってた」
「ワシの鳥はもともとこんな色だよ。あいつが嘘をついたんだ」
「いつから鳥と一緒にいたの?」
「さてな。気づいたらワシに懐いて、一緒に行動してる」
「そうなんだ・・・」
どちらが嘘をついているのか少女にはわからなくなった。
もしかしたらどちらも本当のことを言ってるのかもしれない。
少女が口を開いた。
「私もういかなくちゃ」
「そうか・・・気を付けてな」
「ありがとう」少女はそう言い終えると、歩き始めた。老人の方を振り返ることなく。
少女は歩く、偶に本当の事がわからなくなる。自分が正しいことをしているのか、が。
だが、休むことなく少女は歩く。なぜ歩いているのか、その答えを見つけるために、少女は歩く。
オチとか考えていたのですが僕の気力が持ちませんでした。
よってここで終わりとします。




