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銀の槍、宴会に出る

 将志達が宴会場に行くと、そこには大勢の神が屯していた。

 宴会場は周囲を森に囲まれており、その中央が少し盛り上がっていて舞台のようになっていた。

 そのすぐ隣には大きな岩の戸があり、どうやらその中に引きこもっている神がいるようだ。

 そんな彼らに対して、神奈子は声を上げた。


「おーい、料理人代理を連れてきたわよ!」


 その声に、神達は一斉に将志達を見た。


「あ、あいつはこの間の料理妖怪じゃないか!?」

「おお、それならば今日の料理は期待できるぞ!」

「料理妖怪来た、これでかつる!」


 将志の姿を見た瞬間、神々の間から歓声が上がる。

 どうやら、将志は完全に料理の妖怪という認識になっているようだった。


「……貴方、ずいぶんと人気あるわね」

「……俺は食事を作っていただけなのだがな……」


 あまりの熱狂振りに神奈子は思わず将志を見る。

 それに対して、将志は肩をすくめて首を横に振った。


「ところで、いつから宴会を始めるつもりなのかな♪」

「料理が出来次第はじめるつもりよ。それがどうかしたかしら?」


 愛梨の質問に神奈子が答えると、連れられてきた一行はくすくすと笑い出した。


「……何よ、何がおかしいのよ?」

「いいえ、そういうことなら宴会の時間を繰り上げることをお勧め致しますわ」

「おおよ、兄ちゃんはこういうときの料理は作るのを見るだけで楽しいもんな!!」


 ムッとした神奈子に、六花とアグナが笑いをかみ殺しながらそう言った。

 その横で、将志は着々と料理の準備を進めていく。


「……神奈子、材料はどこにある?」

「材料ならあそこにあるわよ。大体の料理は作れるはずだから、期待してるわ」

「……ところで、宴会料理で良いのだな?」

「ええ、いいわよ」

「……了解した」


 将志は用意された食材をどんどん調理場の横に運び始めた。

 全てを運び終わると、将志は布に包まれた槍を手に取った。

 それを確認すると、愛梨が将志の立つ調理場の前に立った。


「さあさあ、よってらっしゃい見てらっしゃい!! これからこの料理の妖怪が料理を始めるよ♪ たかが料理と思っちゃダメだよ? きっと見ないと損するよ♪ それじゃあ将志君、よろしく頼むよ♪」

「……始めるか」


 愛梨が高らかに口上を述べると、将志は槍に巻いた布を取り払った。

 突然の将志の行動と現れた銀の槍に、会場がどよめいた。

 何事が始まるのか、会場に居るものには全く分からないのだ。


「……はっ」


 将志は槍をまな板に叩きつけ、宙に浮いた食材を槍で刻み始めた。

 長い槍を手足のように扱い、食材を欠片も落とすことなく正確に切り刻んでいく。

 その流れるような銀の軌道は、見るものの目を惹きつけた。


「……アグナ」

「合点だ、兄ちゃん!!」


 将志が合図すると、アグナは中華鍋の下に火をつけた。

 それを確認すると、将志は刻んだ食材を高々と上に跳ね上げた。

 その間に中華鍋に油を敷き、準備を整える。


「……ふっ」


 その中華鍋で落ちてきた食材を受け止め、すばやく炒め始める。

 途中で香り付けのために酒を加えると、中華鍋から大きな火柱が立った。


「これはすごいわね……」


 将志が料理をしている光景を見て、神奈子は思わずそう呟いた。

 周りでは、神々が食い入るように食材が宙を舞い踊るその光景を見つめていた。

 将志の料理風景はもはや曲芸であり、見世物としても充分に楽しめるものであった。


「……六花」

「準備なら出来てますわ、お兄様!」


 将志の呼びかけに六花が応える。

 六花の目の前には、空の大皿が置かれていた。


「……せいっ」


 それを確認すると、将志は中華鍋を大きく振った。

 すると、中華鍋の中の料理が高々と空に飛び上がった。


「え?」


 その様子を神奈子は呆然と見届ける。他の神々も突然の事に声も出ない様子だった。

 せっかく出来た料理が突然鍋の中から消えうせたのだから、無理も無いだろう。

 静まり返った会場を少し見やると、将志は会場に背を向けた。


「……一品目、完成だ」


 将志がそう言った次の瞬間、空の皿に狙い澄ましたかのように料理が降って来た。

 それと同時に、辺りにはその料理のいい匂いが立ち込めた。


「お……おおおおお!? こいつはすげえ!」

「芸術的だ!」

「しかもうめええええええ!」


 次の瞬間、全体から一気に歓声が上がった。

 それを受けながら、将志は二品目に取り掛かる。

 その曲芸料理が出来るたびに会場は盛り上がっていった。


「キャハハ☆ さっすが将志くん♪ よーし、僕も負けてらんないよ♪ 全員ちゅうもーく♪ ここから先は僕がみんなを笑顔にする番だよ♪」 


 そんな将志に触発されて、今度は愛梨が芸を披露する。

 愛梨は大玉の上に乗ると、手にした黒いステッキを上に投げた。

 ステッキは赤、青、黄、緑、桃の五色の玉に変化して愛梨の手元に落ちてきた。


「それじゃあ、いっくよー♪」


 愛梨はそう言うと大玉を転がしながらジャグリングを始めた。

 準備運動代わりに会場の周りをぐるりと一周回ると、愛梨は大玉に乗ったまま部隊の上に飛び乗った。


「ハイッ、それじゃあ今度は上に投げた玉をくるっと一回回ってからキャッチするよ♪ 3,2,1,それ!」


 愛梨はそういうと五つの玉を全て上に高々と上げ、その場で一回転した。

 ただし横回転ではなく、バック宙で。


「よっととと!」


 大玉の上に着地し、落ちてくる玉を全てキャッチして再びジャグリングを始める。

 その一連の動作は危なげなく、それでいてどこかコミカルな動きで行われた。


「ふぅ~……ハイッ、無事成功したよ♪ みんな、拍手をお願いするよ♪」


 愛梨がそういった瞬間、観客から盛大な拍手が聞こえてくる。


「ありがと~♪ みんなの笑顔が見れて、僕うれしいよ♪ よーし、僕、みんなのためにはりきっちゃうぞ♪」


 それから愛梨は次から次へと技を繰り出して行った。

 中には大玉の上で逆立ちした状態で行う技や、玉が消えたり増えたりする不思議な技があった。

 それらの技が成功するたび、観客からは拍手が響いてくる。

 そして最後に、愛梨は五つの玉を全て上に高く投げて元の黒いステッキに戻し、それをキャッチすると大玉の上から飛び降りた。


「ハイッ、これで僕の演技は全部だよ♪ 楽しんでくれたかな? みんな、最後まで見てくれてありがとうございました!!」

「お見事、面白かったぞ!」

「後でもう一度見せてくれ!」

「おい、俺達も負けてられねえぞ! 早く舞台へあがれ!」


 愛梨が赤いリボンのついたシルクハットをとりながら恭しく礼をすると、盛大な拍手と大きな歓声が響いた。

 愛梨はそれに満面の笑みを浮かべて手を振って舞台の上から降りると、神奈子のところへ向かった。


「僕達の演技はどうだったかな、かなちゃん♪」

「んぐっ!? ごほごほっ、か、かなちゃんって……」


 普段されない呼び方をされて、酒を飲んでいた神奈子は盛大にむせ返った。

 愛梨はそんな神奈子の様子を見て、からからと笑う。


「キャハハ☆ 細かいことは気にしない気にしない♪ で、どうだったかな?」

「正直、ここまでやるなんて思ってなかったわ。貴方達、旅芸人としてもやっていけると思うわよ?」

「うんうん、気に入ってもらえて何よりだよ♪」


 神奈子の言葉に愛梨は満足そうに頷いた。

 そんな愛梨に、神奈子は杯を回す。


「ほら、せっかくだから貴方も飲みなさいな」

「あ、ありがと~♪ 僕お酒飲むの初めてなんだ♪」


 愛梨は杯を受け取ると、ゆっくりと飲み始めた。


「わぁ、お酒ってこんな味なんだ♪ おいしいな♪」

「それは良かった。まだ沢山あるから、欲しくなったら自由に注ぎなさい」

「うん♪」


 本当においしそうに酒を飲む愛梨にそういうと、神奈子は周囲を見渡した。

 すると、舞台そっちのけで何やら人が集まっているところがあった。


「六花ちゃん、こっちにもお酌してくれ~」

「あ、テメェ次は俺の番だぞ!」

「お前も何言ってやがる、俺のほうが先だろうが!」


 そこでは、男達が六花にお酌をしてもらおうと群がっていた。

 美人でスタイルもよく、色気のある六花はあっという間に紳士共の人気者になったのだった。


「あらあら、そんなに慌てなくても大丈夫ですわ。順番にお酌しますから、待っていてくださいまし」


 そんな男達に、六花は余裕たっぷりの態度で相手をする。

「それに……」と言いながら六花は色鮮やかな赤い唇に人差し指を当てて笑顔を見せる。


「……落ち着いた殿方のほうが、私は好きですわよ?」


 その一言を聞いた瞬間、野郎共は一気に静まりかえり、その場に正座した。

 もはや六花はその場を完全にコントロールしていた。


「きゃっ!? もう、お触りは厳禁ですわよ?」


 そんな中、赤い長襦袢からのぞく白く滑らかな肌の太ももを触られ、六花は思わず声を上げる。

 すると、その様子を周囲で見ていた者達の眼が鋭く光った。


「貴様……紳士協定に違反したな……」

「実に許されざる行為だ……」

「よって、これより貴様を粛清する」

「あ、ちょ、待て、話せば分かる……」


 お触りを敢行した男が、紳士達に連れられて森の中に消えてゆく。

 その後、森の中から闇夜を劈くような悲鳴が聞こえてくるのだった。


「……うちの男共は何をやってるのよ……」


 その様子を見て、神奈子はあきれ果てたようにため息をついた。

 一人の女に手玉に取られる男共の姿にはなんとも情けないものがあったのだ。


「くぅ……兄ちゃ~ん、俺も腹減ったぞ~」


 一方、将志と共にずっと調理場で頑張っていた赤髪の小さな妖精がそう声を漏らした。

 腹からはきゅぅぅぅぅ……と、可愛らしい音が聞こえている。

 将志はその様子を見て、材料を確認した。


「……ふむ。アグナ、もう少し頑張れるか?」

「おおう? まあ、何とかいけるけどよ」

「……今からお前の分を作る」


 その言葉を聞いた瞬間、アグナのオレンジ色の瞳に炎が灯った。


「マジか!? よっしゃあ、燃えてきたああああああああ!!!」


 天を焦がすほどの巨大な火柱を上げて気合を込めるアグナ。

 それによって辺りは一瞬で真っ赤に染まり、明るく照らし出した。

 その間に将志は材料を刻む。


「……アグナ」

「おうよ!!」


 将志の合図で、アグナはかまどに火を入れる。

 その火の上で、将志はすばやく鍋を振るう。


「……出来たぞ」


 将志が作ったのは黄金チャーハンだった。

 腹を空かせたアグナのために、すぐに出来るものを選んだ結果である。


「おおう、ありがてえ!!」


 アグナは料理を目の前にして目をキラキラと輝かせた。

 将志はチャーハンを盛った皿と、レンゲを持ってアグナのところへ向かった。


「あ~♪」


 すると、アグナは口をあけて待ち構えた。

 ニコニコと笑いながら口を開き、将志の行動を待つ。


「……そうか」


 将志はアグナがして欲しいことに気がつき、静かに頷いた。

 そしてレンゲでチャーハンをすくい、アグナの口元に持っていった。


「……あ~……」

「あ~……はむっ♪」


 レンゲを差し出す将志の手を小さな両手でしっかり掴んで、チャーハンをほお張るアグナ。

 アグナはニコニコと笑顔を浮かべており、見るからに幸せそうな表情を浮かべている。

 その光景は、傍から見ると槍を持った青年が幼女に餌付けをしているように見える。


「もきゅもきゅ……んくっ、ふぉおおおお、やっぱうめえな! 次くれ、次!!」

「……ああ」


 太陽のような笑みを浮かべてアグナは将志に次をせびる。

 それに対して、将志はそっとレンゲを差し出す。


「あら、あの子かわいい」

「ああ、私も食べさせてみたい!」


 調理場の前では、その様子を見ている者が出始めていた。

 そんなことには一切気付かず、二人は食事を続ける。


「……さて……俺はあと少し作業がある。一人で食べてもらえるか?」

「お、おおう、いいぜ!」


 将志が料理に戻る旨を告げると、アグナは少し残念そうな顔をして答えた。

 それを聞くと、将志はレンゲを皿に置いて調理場に戻って行った。

 将志が離れるや否や、見物していた者達が流れ込んできた。


「うおおお!? な、なんだ姉ちゃんたち!?」

「今度は私たちが食べさせてあげる!」

「ええ、順番にね」

「お、おおおおお!? ひょっとして俺、人気者か!? よっしゃ、そんなら食わせてくれよ!!」


 突然のことに一瞬戸惑いはしたが、状況を理解するとアグナは大はしゃぎで歓迎した。

 そんな中、将志は淡々と作業を続けて料理を完成させていく。

 その度に会場内の空になった皿の上に料理が降り注ぎ、神々の間から歓声が上がっていく。


「……このくらいあれば当分は持つな」


 将志はそう言うと調理道具を洗って台の上に置き、神奈子のところに向かうことにした。


「あ、おい! この揚げ物がもう無いんだが」

「……それならもう出来ている」


 将志がすれ違いざまにそう言うと、皿の上に注文の料理が降って来た。

 その香ばしい匂いをかいだ瞬間、声をかけた神は嬉しそうに笑った。


「おお、ありがたい! アンタも楽しんでくれよな!」

「……ああ」


 将志はそう言って返すと、再び神奈子のところに歩き出す。

 神奈子は将志が来るのを確認すると、そちらに向かって手を振った。

 それに対して軽く手を振り返し、将志は神奈子の横に座った。


「お疲れさん。料理はおいしいし、見ていて楽しかったわ」

「……そうか」

「それにしても、あんな料理の仕方どこで覚えたのよ? 普通に料理していたらああはならないわよ?」

「……狩りと料理以外することが無かったからな。愛梨に言われて余興のつもりで練習していた」

「つまり、暇だったから覚えてみたって事?」

「……そういうことになるな」


 話をしながら将志と神奈子は酒を酌み交わす。

 神奈子が振る話に、将志は酒を飲みながら淡々と答えていく。

 そんな中、将志はジッと神奈子のある一部分を見つめる。


「……ところで、これは今どういう状況だ?」

「ああ、これはまあ仕方が無いことよ」

「うにゃ~♪ 何かいい気分~♪」


 将志が見ていたのは神奈子の膝の上。

 そこには、顔を真っ赤に染めて丸くなっている愛梨の姿があった。

 左頬の赤い涙は消えており、右頬の青い三日月ははっきりと浮かび上がっていた。

 将志がしばらく見つめていると、愛梨は熱に浮かされたような眼で将志を見た。


「あ~♪ 将志くんだ~♪」


 愛梨は将志の姿を認めると、のそのそと将志のところに向かっていった。

 そして、あぐらをかいている将志の膝の中に納まった。


「にゃ~♪ あったかくて気持ちいいな~♪」

「……そうか」


 愛梨は将志の胸に頬をすり寄せる。

 将志はその様子を普段と変わらぬ様子で見ていた。


「……酔っているのか?」

「そうね。さっきから結構飲んでると思うわよ? 飲むのが初めてって言っていたから、よく分からずにどんどん飲んでたみたいだし」


 将志が問いかけると、神奈子は苦笑いを浮かべてそう答えた。

 それを聞いて、将志は小さくため息をついた。


「……そう言えば、酒など飲んだのはいつ以来だったか……」


 将志は永琳と過去に飲んだ時の事を思い出した。

 初めて飲んだ酒で酔った時、将志は酒を毒だと思って思いっきり警戒していたところを永琳に笑われたこともあった。

 月の綺麗な夜に、二人で静かに酒を酌み交わしたことも会った。

 今はもうはるか昔の出来事になってしまっているが、将志はその様子を鮮明に思い出すことが出来た。

 将志はその記憶を肴に、しみじみと酒を飲む。


「あ~! またそんな顔してる~!」


 その様子を見て、愛梨が不満げな声を上げる。

 その声に将志が目をやると、愛梨は瑠璃色の瞳でじ~っと視線を送っていた。


「……愛梨、別に俺は本当に淋しいわけではなくてだな……」

「ダ~メ~だ~よ~! 僕の目が黒いうちはそんな顔しちゃダメ~!」


 酔った愛梨は将志の胸倉を掴んで揺すりながらそう訴える。

 その一言に、将志は不思議そうな顔で首をかしげた。


「……お前の眼は青いんだが……」

「ごふっ!? がはっ、げほっ!」


 将志のあんまりな発言に神奈子は思わず飲んでいた酒を噴き出す。


「……どうかしたのか?」

「けほっ……どうかしたのかって、貴方があんな不意打ちしかけてくるなんて思わなかったわよ……」

「……俺が何かしたのか?」

「あ、あれ素で言ってたのね。理解したわ」


 神奈子は首をかしげる将志の疑問をさらりと流した。

 順応の早い神である。


「こら~! 僕を無視するな~!」

「……それはすまない」


 将志が神奈子と話していると、ふくれっつらした愛梨がべったりと将志の小豆色の胴着の襟を掴んでくっついた。

 そんな愛梨に将志は一言詫びを入れ、手のひらで愛梨の頭を軽く撫でてから再び酒を飲む。

 撫でられた愛梨は気持ち良さそうに目を細めて将志の手を受け入れる。

 その様子を、神奈子は微笑ましいものを見る目で見つめていた。


「……あれ、そういえば何か大事なことを忘れているような気がするわ」


 神奈子はふと何か大事なものを忘れているような感覚を覚えたが、気にしないことにした。





「え~ん、ちょっとぉ~! 私も混ぜてくださいよぉ~!」

「ダメですな。あなたには少し反省の意をこめて中にこもってもらいます」

「そうそう、アンタが出てくると宴会終わっちまうからな!」

「わ~ん! 私だってお料理食べたいのに~!!」


 いつしか宴会場にある天岩戸には何重にも注連縄が巻かれていて、戸の隙間からは引きこもった神のすすり泣く声が聞こえていた。

 なおこの神はしばらくしてから無事に注連縄を解かれ、閉じ込めた連中は神奈子のオンバシラによって友愛されたのだった。

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