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第七章:変化した営み、通い合う2
麻衣もまた、全身で健一を受け入れていた。
義務感による「行為」ではない。心と心が言葉で結ばれた後の、必然としての融合。
二人の吐息が重なり、リズムが一つになる。
絶頂の瞬間、健一の脳裏には、先ほど語った「笑い合うリビングの光景」が、鮮やかなカラー映像となって浮かび上がっていた。
それは単なる快楽ではなく、命を繋ぐという行為の神聖さに触れた瞬間だった。
事が終わった後、二人はシーツの中で抱き合ったまま、しばらく動かなかった。
「……健一さん、さっきの言葉。忘れないよ」
麻衣が、健一の胸に顔を埋めて囁いた。
「僕もだ。……今夜のこと、一生忘れない」
健一は確信していた。
たとえ、今夜の結果がすぐに「妊娠」という形で現れなかったとしても、自分たちはもう大丈夫だ。
なぜなら、自分たちは「伝える力」によって、孤独な個人から、本当の意味での「夫婦」になれたのだから。
しかし、運命の女神は、この不器用な努力を続けてきた男に、最高のプレゼントを用意していた。




