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【第二部 第6話 人が足りない】

「……回ってきたな」


商人が言う。


松茸。


竹の子。


鮎。


少しずつ、形になっている。


———


だが。


「足りねえ」


佐吉が言う。


「何がだ」


「人だ」


沈黙。


———


「作る人」


「運ぶ人」


「売る人」


全部、足りない。


———


(当然だ)


流れができれば——


人が必要になる。


———


「呼ぶか」


商人が言う。


新之助は、首を振る。


「来ない」


短く言う。


———


「なら、どうする」


沈黙。


———


新之助は、ゆっくりと言った。


「作る」


空気が変わる。


「……人を?」


「ああ」


———


「教える」


「育てる」


———


ざわめき。


「時間がかかるぞ」


「ああ」


———


「だが——」


一歩踏み出す。


「それしかない」


———


夕暮れ。


新之助は、村を見ていた。


少ない人。


だが——


(変わる)


———


「ここからだ」


小さく呟く。


———


人が、増えるか。


それとも——


また、消えるか。


———


選ぶのは、この場所だ。


――続く

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