表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/71

試食

土曜日。懲りずにミツキちゃんと二人っきり。

大人しく脱がしてもらう。

恥ずかしいが相手はまだ中学生だしいいよな。

これが大人の女性ならもう顔もあげられない。

何だかんだ言って僕もミツキちゃんの優しさに触れて強く言えないでいる。

脱がしてもらうのだって決して僕の性癖などではない。


「悪い。着替えが一段目に置いてあるだろう。青の長袖ジャージの上下」

彼女はがっかりだろうがこれの方が動きやすい。寝る時はTシャツ。

部屋着のジャージを愛用してる。さすがに学校指定のジャージでなければいいさ。

外出時もちろん多少おしゃれするけどさ。それでもシンプルなもの。

ははは…… これはこれで恥ずかしいよな。でも仕方ないさ。


ケーキを中断して着替える。おかしな妄想から元の世界に戻すにはちょうどいい。

もうミツキちゃんはそう言う対象ではないと思いたいが……

暴走が始まるのではと警戒している。これ以上はさすがにまずい。

前回のことがあるので気が抜けない。自分は病人のはずなんだけどな。


「はいはい着替え終わりましたね。下着はまた後でにしましょうね」

ふざけるミツキちゃん。適当に返事するがどうもおかしなこと言っていた気が。

まあいいや。とにかくジャージに着替えたことだし次はケーキを食べるか。

中断したケーキに取り掛かる。


「着替えさせてあげたよ」

甘えた声を出す。これはまずいな。いくら幼くても厳しくしないと付け上る。

あちらの家では飾ることなく本音で語り合える仲なんだけどな。

どうしてこう二人っきりになると本性が現れるのか。

「おいおいお返ししろと? 冗談だろう? 」

それは要するに裸にすると言うことだ。この手で直々にしろと。

本来だったらこちらからお願いすることだがそれは理性で抑えている。

ただそう思われるのも嫌。僕は立派な人間のはずだ。そうに違いない。


「嫌なの? だったらおばさんに報告しようかな」

脅しを掛ける。そんな遊びを覚えたら親御さんが悲しむぞ。

本来僕はそのような脅しに屈しない。しかし相手は何も分かってない子供。

しかも慕ってお見舞いにまで来てくれた。

だから少しぐらいは受け入れてやらないと悪い気もする。

つい甘やかしてしまう。悪い癖だ。分かってるんだけどな……


「本当にいいの? 」

「もうお返しだよ。つまらないこと気にしない! 」

どうやら本気らしい。前からそんな気もしていた。

では一つって…… やれるか! やれるはずがないだろう?

「済まん。体調が悪くて。急に熱が上がったみたいだ。熱くて熱くて。

こう言うことは体調が戻り次第やらせてくれ」

拒絶ではない。後回し。先送りって奴だ。

どうにかなった。これで仮に見つかっても言い訳が立つ。

あちらが立たずにこちが立つ。うん? 何を言ってるんだ自分は?


「だったら感想を聞かせて」

そう言って大胆にも股を広げる。躊躇がない。

当然下から白いものが見え隠れする。

ダメだ。見てはいけない。これは男を惑わすもの。

大げさか? でも気をつけてないと理性が吹っ飛ぶことになる。

今はいいが後一分もすれば恐らく…… 実験してみるのも悪くない?

はっきり言って耐えられるかと言う不可能だろうな。


「まだまだガキだな。そう言うのは見せないように上品にするものだぞ」

アドバイスを送る。これで多少は男の余裕を見せられただろう。

誰が引っ掛かると言うんだ? 僕はそこまで欲求不満ではない。

充分に満たされている。この程度で動揺するものか。付け加えてやれ。

「ははは…… ミツキちゃんは本当にかわいいな」

褒めてはいるが馬鹿にもしてる。これで少しは優位に立ったかな?

彼女の思惑通りに行って堪るかよ。この程度でどうにかなるはずないだろう?


本当にかわいいんだよな。魅力的と言うか。なぜ僕なんかに構う?

もう少し経って学校でも居場所が見つかればそのうち素敵な彼氏もできるだろう。

それぐらい魅力的な彼女がなぜか第三の山田に? まだ第三王子なら分かるけど。

家は金持ちでも位が高い訳でもない。第一父さんは大変なことになってるしね。


「それ本気で言ってる? 」

どうやら僕の言葉を信用してないらしい。確かに誉め言葉だけど貶してるのだ。

「もちろん本気。だってかわいいから」

「ありがとう。さあ食べようか」

再びケーキに取り掛かるが直視できない。

ケーキをおいしそうに食べる。

見ていて気持ちいいのだがその下にどうしても視線が行く。

「そろそろ股を開くのやめない? 下品だって」

さりげなく注意。これで僕がずっと見てると思われないはず。

「もう。そんなこと言って…… 」


「やっぱりそっちのチョコの奴も食べたい」

無理難題を言ってみる。これで彼女も少しは懲りるだろう。

「ダメ! 私の! 」

ケチなんだよね。でもどうしても食べたくなった。

ショートケーキもいいけれど甘いチョコレートケーキも味わいたい。

それが贅沢。男の我がままだろう。

どこか違う気もするが我がまま言い続けるのは彼女にとってプレッシャーになる。


「なあいいだろう? 」

ちょっとだけ格好つけてみる。熱でおかしくなったのかな?

「もう元気ったら欲張り! ほら口を明けてね」

へへへ…… どこまでもふざけてやれ。

これで少しは懲りるだろう。男の家に上がり込むとどうなるかと言うことが。

身をもって知るのもこの際悪くないだろう。へへへ!


あれ…… どうしたんだ? ミツキちゃんにそこまでのことをしようとしている?

馬鹿な。親友の妹にできるはずがない。

でもだったらこれだって…… 充分な裏切り行為。

もちろんその自覚はある。


               続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ