天国と地獄
18禁
面白いけど、気持ち悪い作品です。
午後8時過ぎみどり公園にいた。
「おい葛城待て」
後ろから2、3人の声が響き渡り、葛城は必死に大阪の街を走って逃げていた。
葛城は、なぜ必死に逃げているかというと、借金取りに追われていたのだ。
葛城が借りた場所の借金取りは、特にやばい集団だったからだ。葛城は、借金を返し終わっていた。「元本+不当な利息分」ただ、手数料が必要だと言われ手数料130万。そんな金は持ち合わせていなかった。ただでさえ、10万借りて、40万の支払いをし終えている。彼らに金はないと告げたが、そのまま事務所から追いかけられていた。
信号越しに追っかけてきている借金取りが見えた。彼らは真っ黒なスーツを着て、強面の顔がやばい人だと認識させる。
信号越しに見かけ、すぐさま葛城は走り出した。彼は、捕まったら殺されると覚悟をしていた。だからこそ、あまり走るのが得意ではない葛城は、必死に走った。
「はぁ はぁ」彼は息が切れても走り続けた。
20分近く走っただろうか。人通りの多い場所に来た。
そこは、花街であり遊女たちが集まっていた。今では考えられない花街で左右どちらにも店が立ち並び、女性たちが痴態を晒し女性たちに誘われて店に入りそうになる。
借金取りから逃げているわけで、時間を稼げるなら入るのもありだと思った。
財布を確認してみると2万円しか残っておらず、ここら一帯の店はとても高級で2万では入店できる店は無かった。渋々店に入るのを諦めた。
「葛城」そんな声がうっすら聞こえた。もうここまで来たのだろうか。葛城は、通りから外れた裏路地に隠れた。
裏路地に入り数十分が経っただろうか、借金取りの声はすっかり聞こえなくなった。
表の通りに戻り、帰ろうとしていると目の前に自分のドストライクの子が誘惑してきた。
凄く美しく日本人らしくない顔立ちだった。
「お客さん、3万でどう?」
「1万なら」
「4人付けるから2万は?」
葛城は、頭を悩ました。4人? 複数人というものを体験したことがなかった葛城は、興奮が抑えられなかった。
「2万で4人1時間ね。」
これで財布の中の金はすべて消えた。明日からの生活の見通しが立たないが、今は性欲が勝っていた。
中に入り、2階の1室に案内された。
そこには、美人が3人揃っていた。3人ともメイドの格好をしておりさらにそそられる要因だった。そして、一緒に上ってきた子も含めて4人。こんな美人4人とできるなんて。
葛城はギンギンに燃えたぎっていた。
最初に「これ飲んで」言って、真っ白なドリンクを渡された。
いきなりドリンクを飲まされることは今までどの風俗店に行っても経験がなかった。少し躊躇ったが、葛城は勢いよく一気に飲み干した。そのドリンクは、全く美味しいものではなく、何か苦みを感じた。
4人はベッドに横たわった。
「このまま来て。」
葛城は、その言葉に耐え切れず、そのままの格好で4人がいるベッドに飛び込んだ。
葛城は、我慢しきれなく早速体を触り始めた。全身を触り始め、胸を触る前に太ももを触り始めた。太もものラインから徐々に手を上の方に近づき、下着に触れるかどうかというところで違和感があった。
無い物があるのだ。
女性にはないものがあったのだ。そのモッコリとした感触。ルイは振り返り嫌な予感が巡ってきた。
先ほど飲んだ白い液体は?
急に吐き気を催した。風呂場の水道に行き、できるだけ吐き出した。振り返ると4人がこちらを見ていて、ものすごい恐怖にかられた。幸いにも服は脱いでいなかったため、そのまま部屋を飛び出し上ってきた階段を降りその店を飛び出した。
そこから彼は、夜の街に消えていった。彼の行方は誰も知らない。
夢で見た物語を描きました。これぞ悪夢。