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導入

 其れらは常世の狭間に在った


 其れらは夜行の盛りを急いた


 其れらはあとの噺に飽いて


 薄明の夜半の彼方に消えた


───それは 神域に踏み込んだモノたちの話


 或る者は角高く翼を広げた 或る者は念じて水面を飛沫かせた 或る者は魔の祝詞と骸で呪った 或る者は身一つでそれらと競り合った


───人知を超えた力『異能』を振るう者たちの物語


 街影を渡り蠢いては 凝らして欹て嗅ぎ分けて 言葉の鳴らぬ常夜の辻で


───身に余る力を得て 苦悩する者 覚悟と共に信義を果たす者 暴虐の限りを尽くす者


 性か定めか 眼が遇えば喰らい合い 言葉鋭く刃は巧み 死合い終えれば血糊と石塵を置き去り再び昼に身を晒す


───交わった道は 競い合い 諍いを経て どんな未来へと行き着くのか


 あらゆる人と異なる能いを我らは 聞くに怖れ 目の当たりに恐れ その在り様を畏れてきたので御座いましょう


───黎明の火蓋が切って落とされる

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