4 お姫様との一日
この日からラウルはシルヴィアの元へと向かう。ラウルはフローラから説明を受ける。
普段は午前はシルヴィアが家庭教師とともに勉強をしているため、ラウルは雑用をして、午後はシルヴィアの予定に合わせて一緒に過ごすのが主な業務内容。まずはフローラと行って、こなせると判断されたら一人で行うらしい。
まずはこの日の予定を教えてもらう。
「今日は特に予定がないのでシルヴィア様のご希望を伺ってください」
午後はダンスや作法のレッスンが数日おきにあり、たまにパーティやお茶会への出席があるとのこと。
シルヴィアは午後が暇な場合は午前の復習をする事が多いらしい。その場合は書架に向かえばいいとのこと。
シルヴィアが昼食を取ったあと、迎えに行く。
「王女殿下、本日はどうされますか」
「うーんと、午前の講義の復習をする」
「でしたら書架に向かいましょうか」
書架に到着すると四人がけのテーブルがあり、午前の講義の参考書などもおいてあった。
「ねえラウル、ここ教えて!」
シルヴィアが指したのはこの国の歴史。ラウルは他国出身のため、あまり知らないのか少し困った表情を浮かべる。
「申し訳ございません。王女殿下。私は他国出身でお教えすることができません」
ラウルの言葉に少し悲しそうな表情をするシルヴィアにラウルは言葉を続ける。
「なので一緒に調べながら復習しませんか?あと王女殿下がお勉強したことを私にも教えていただけませんか」
シルヴィアは目を輝かせ、
「うん!私がラウルに教える!」
といい復習を進めていった。
シルヴィアがわからないことは書架にある本を読みながら二人は勉強を続けていると、フローラから夕食の時間だと告げられた。
「勉強楽しいね」
「ええ、本日はありがとうございます。王女殿下」
「フローラ、ラウルにシルヴィアって呼んでほしいんだけど駄目?」
シルヴィアがちらりとフローラを見ながらラウルに言う。
「いいえ、シルヴィア様からの許可があれば問題ございませんよ」
「ならシルヴィアって呼んで」
「ありがとうございます。これから御名前で呼ばせていただきます」
「うん!また明日ね!」
シルヴィアはフローラに連れられて夕食へ向かった。ラウルが書架を片付けているとフローラが戻ってきた。
「本日はお疲れ様でした。あんなに楽しそうなシルヴィア様は久しぶりです」
「それは良かったです」
「このような感じで過ごしてもらえれば問題ないかと思います。また明日もよろしくお願いします」
ラウルは礼をして自室へと戻った。
次の日からも同じようにラウルはシルヴィアと過ごした。




