13 良い知らせと悪い知らせ
次の日の夜。マリッサとラウルは二人が待つ家へと帰った。ダイニングに明かりがついていたのでノアとアメリアがいるだろうと思い二人は向かう。
「おかえりー」
帰ってきた二人に気づくノア。二人は荷物を置きに行くために一旦部屋に上がる。
ダイニングにいたアメリアとノアはこそこそと準備をする。昨日はマリッサの誕生日。そのお祝いをするために。
階段の音がするため二人がダイニングへ戻ってくることがわかった。ドアが空いたタイミングで、ノアとアメリアは声を揃える。
「お誕生日おめでとう!」
「ありがとう」
想定していなかったようで、驚きながらも嬉しそうなマリッサ。テーブルの上には、ケーキが置いてある。
そして、誕生日プレゼントを渡す。
四人はケーキを食べながら楽しい時を過ごした。
次の日は部屋の片付けをして一日過ごした。明日にザイアスが戻ってきて、明々後日には次の目的地へ向かう予定である。
次の日の夕方、ザイアスが戻ってきた。夕食を済ませに外食し、明日に備えて早めに就寝する。
しかし、ザイアスとノアは部屋で話をしていた。
「良い話と悪い話がある」
「じゃあ悪い話からお願いー」
「反純血種派がまた動き始めた」
現状、純血種の王を君主として成り立っているレヴォントゥレット国。それに抗う派閥がある。つまり、反純血種派。絶対的な力を持つ純血種に納得がいかない者たちの集まりである。
「叩いても叩いてもまた集めて動き出すの厄介だね」
苦笑気味のノアに渋い表情で頷くザイアス。
二人の様子から察するに、それほど脅威ではないようだ。
「良い話は、王様が見つかった」
「本当に!?」
いつになく驚いているノア。
「ご様態も良いみたいだから復帰されるのも早いだろうと父上が話していた」
「本当に良かった。あんな事件が起きて王様も王妃様も姫様も行方不明になって、少しでも前進して良かった」
とある事件が起きて王族の三人が行方不明となっていた。王様が見つかったことに心から安堵するノアにザイアスも同意する。
「まだ一部の関係者のみしか知らないが、来月公表する」
「その時は俺たちもいったん帰国かな」
ザイアスが頷いた。
ベッドにごろんと転がるノア。
「安心したよー」
「そうだな」
とりあえず、明日の出発に向けて早めに就寝した。




