とある放課後の忍者と侍
忍者と侍を読んでからの方がわかりやすいです
授業も掃除も全て終わったある放課後
私、忍者が大好きなひなは侍のさなに会いに技術室へむかった。何故技術室かと言えばまぁあれを作っていると思うからだ。
技術室に到着し扉を開けるとやはりそこにはしゃっ!しゃっ!ともはや職人のようにやすりをかけるさなの姿があった。
「すごいね」
「そうでござるか?」
「ござる!?」
な、なんだ。なんかまた新しいこと始めたみたいだ。
「ど、どうしたのさな?その話し方」
「あ~これでござるか。これは、少しでも侍に近づくためにはじめてみたでござる」
なんか方向間違えてないか!?まぁでも本人がすごい満足そうだからいいか……?
「そうなんだ、でもほんとに昔の人ってござるって言ってたのかな?」
「んー分からないでござるな」
「分からないけどはじめたのか……」
「まぁ雰囲気だけでもってことでござるよ」
いや、そこまで好きならせめて調べようよ。てか調べろよ!なぜか、イライラしてきた私だった。
「でも私的にはござるってなんか忍者っぽくていいかも、私もつかってみようかな」
「そうでござるよ、結構楽しいでござる」
「そうでござるか」
おお!なんか良い
「そら!まきびしでござる!」
私はテンションが上がって扉付近にまきびしをばらまいた。
そのごもいえ~いござる~ござる~とへんなテンションでさわいでいると廊下のほうからかつかつと音が聞こえ扉が開いた。
「うるさい!」
扉を開けて入ってきたのは先生だった。どうやら声が職員室まできこえていたらしい。
恥ずかしい……
そのまま先生は教室にはいってこようとした。しかしそれがかなうことはなかった。またもや先日の泥棒に続きまきびしが猛威を振るったのだ。
「「あっ……」」
私たち2人の絶望の声が重なった。