表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/46

初パーティ

「あら、あんたたち仲良くなったのねぇ」おばちゃんが俺たちを見て声をかけた。

「ミストレス、私達パーティ組むことにしたわ」

 あのおばちゃんはミストレスだったらしい。見たまんまだな。これからもおばちゃんとよぼう。

「あらあらいい仲間に出会えてよかったわねぇ」とおばちゃんが言った。「それで、あなた……まだ名前を聞いていなかったねぇ」

「フェニカです」私はこの名を名乗るのが誇らしい。

「フェニカちゃん、ミランダは武器は全然だけど、魔法の腕は確かだからきっとうまくいくよ」


「あとはパーティに入ってくれそうなのといえば、そうねぇ」とおばちゃんが悩んでいると。

 突然女の子が宿に駆け込んできた。

「助けてください。追われているんです」

 おばちゃんは女の子の様子を見ると言った。

「あんた達、初仕事だよ。助けてきたら、今夜の食事代出してあげる」

「おっしゃ、やる気出てきたー」とミランダが叫んだ。


 二人で店の前に出ると、剣を持ったゴロツキの男が二人走ってきた。二人とも抜刀している。

「あなた達この店に何の用? 私は晩メ……、この店に怪しいものが近づかないように見張ってるんだけど」とミランダ。

「うるっせぇ。オメェラには関係ねぇだろうがよぉ。今さっき店に入った女をだせや」

 うわー絵に描いたようなゴロツキだ。

「抜刀した人を理由もなく店に入れるわけにはいかないわ」至極まっとうな理由付けだ。


「うるせぇ」というが早いが男の一人は剣を振り上げて、振り下ろした。

それを俺は、盾で受け止め、剣のつかをみぞおちにぶち込んだ。


「ウゲェ」とダサい断末魔を放つと男は倒れた。

あれ、俺もしかして強いんじゃね?


 ミランダは俺が敵の注意を惹きつけている間何か呪文を詠唱していた。そして、うまく俺を避けて残った敵だけに命中するように火球を放った。


 俺たちの初勝利だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ