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任命式
短め回
「ではこれより任命式を執り行います」
荘厳な雰囲気の中で私の任命式が執り行われた。
「フェニカ様、前へ」
「はい」
私は大勢の神官が見守る中、前へとでた。神殿長はリベルタス様と同じような性格の悪そうな女性だった。
「そういうわけで、リベルタス様の命により、あなたにビショップの位を授けます」
適当だな。もっとかっこいい文言を期待したよ。
「で、こっちが自由の翼。リベルタス様が人間時代に使っていたとされる剣です」
翼を模した剣だった。柄に入ったその剣は非常に軽そうで、どこへでも飛んで行けそうだ。
「それではこれを手にとってください」
私は「自由の翼」を丁寧に受け取り、腰に下げた。その剣は見た目通り軽く、ふわっとしていたが、その実芯はしっかりひてちた。
まるでリベルタス様みたいな剣だなと言うのが私の感想だ。
その後は立食パーティだった。
半年ぶりのパーティは非常に楽しく、つい泣いてしまった。