第5話 国際連合の終わり
この日、全常任理事国非常任理事国が強制出席された
ロシアが起こしたとされるシリアでの核爆弾の爆発に関してである
むろん今回、ロシアには議決権はないのであるが
その一方でアメリカ、ニューヨーク州から300km付近には、大量の対空ミサイル車両が展開されており
太平洋上にも、大西洋艦隊の一部が、太平洋に展開していた
ロシアが国連本部にミサイル攻撃を仕掛けた場合に備えて
安保理は1日16時間、休憩はパンによる軽食とトイレだけで
3日続いた
そして、ロシアは、決議を破棄しなければ日本連邦への敗戦国条項すると脅しをかけた
フランスもロシアに同調し、決議への反対の立場を見せた
決議は、反対多数の否決で終わった
アメリカは、総会決議に踏み切り
交渉した
そして賛成多数に持ち込み
対ロシア制裁が決定された
「・・・・・・・」
「どうしましたか、ロシア大使」
ロシア大使は腕時計を床にたたき落とした
「何の真似だ」
ロシア大使は笑った
「核攻撃命令を実施に移した」
国連総会の議場は混乱に陥った
「なんて事を」
警備や一部の大使がロシア大使を取り押さえたが取り押さえられた後ロシア大使はこう言い放った
「ふっ、迎撃は不可能だ」
「どういうこと・・・・・・・」
その時、ニューヨーク マンハッタンは光に包まれた
同じ頃
大西洋沖合で、ロシア船籍の原子力潜水艦が拿捕された
拿捕直前にその潜水艦からSLBMの核ミサイルの発射も確認されていた
5分後
ワシントンDC
「ニューヨークが核で壊滅したですって」
「はい、大西洋のアメリカ領海と公海ギリギリからのロシアの原子力潜水艦での攻撃でした、潜水艦は拿捕しましたが」
「ジャン」
「はっ」
大統領のお付きの軍事顧問ジャンが鞄から通信機を取り出し
国家軍事指揮センターと連絡を取った
「ロシア主要軍事基地への核攻撃準備をお願いしたい」
(こちら国家軍事指揮センター、了解)
25分後 日本
「総理、関東放送をみてください」
「関東放送」
(現在、ご覧いただいているのは、CBSの報道ヘリからの中継です。30分前、ニューヨークマンハッタンの国連本部に核ミサイルが撃ち込まれる事件が起きました)
「核ミサイルだと」
(現在、アメリカ3大メディア機関も核ミサイルの被害で中継が困難になっていますが、こちらは系列局を経由して中継を続けています)
その時、白嶺官房長官が執務室に走り込んだ
「総理、メディアからニューヨーク核攻撃の件についての問い合わせが」
「日本が撃った訳じゃないだろ、アメリカ大使館や外務省に聞けといえ」
「はい」
その後 収集の結果
ワシントンDCの日本大使館からの報告で、ニューヨーク総領事館との通信が不通であり
壊滅したであろうと言う報告があった
世論は一気に反露一色に染まった
開戦を止められる者は、もう誰もいなかった
続く
全面核戦争にまでは至りません




