第3話 満州国
満州国 ソウル
満朝警備保障株式会社
「柊社長、おはようございます」
「おはよう、銀君」
「何のご用ですか」
「君も経理で頑張っていることを誉めに」
「それだけですか」
「カッカするな、君の父親の件については、私も悪かったと思っている」
「いえ、親父達の独裁政治に関しては、私もみていられませんでしたし」
「君の今後はできる限り保証していきたい」
「それが、この会社の一株主で、会社の経費要求書類清算じゃないですか」
「だって、警備会社だもん。交通警備、巡回警備、雑踏警備とか請け負っているんだから、昼飯代や交通費は」
「この前、日本製の戦車4両、輸入してましたよね」
「10式戦車4台だけど、何か問題」
「大ありですよ。確かに2014年に日本は満州国陸軍に74式戦車3両と廉価版10式戦車2両を輸出しましたけど、戦車を買うのは」
「私はこの国の前大統領だよ。手回しは万全」
「傭兵会社ですか、この会社は」
「子会社ではあるけど、民衛警備株式会社がそれだ」
「そう言えば、この会社、戦車よく買えましたよね」
「私が筆頭株主だからね」
「・・・・・・・どこにそんな金が」
「冷戦終結後、欧州株を売り買いしたりしてそれを金塊にして朝鮮半島に預けておいた」
「予め、統一戦争での負けを覚悟してたんですね」
「保険だよ」
「保険って」
銀は呆れた
10式戦車廉価版の欠点は、C4Iが搭載されていないという欠点と装甲が史実の10式戦車並
と言うより、火力以外は74式の方がマシな戦車である
首都
「満州建国から10年近く、第二次世界大戦の時とは違う、相手はロシアだけだ」
「かつては、そのロシアと日本を連携させてアメリカと戦争しようとしていた初代大統領が聞いたら泣きますよ」
「柊さんのことか、あの人も任期の件を考えれば独裁でもよかっただろうに」
「あくまで、健全な民主化を求めていたからね、建前上、政策も殆ど変わらない二大政党だけが国政選挙するからな」
簡略化すると、どっちもどっちの政党2党が国勢を指揮している
まぁ、現在野党の満州国民党の一部議員が親露を訴えているだけで、他は親日議員だらけ
親露議員の大部分が旧朝鮮人民共和国議員であり 残りはロシアをおそれている知露議員だった
無論、知露議員の中には日本の方が上だと信じている議員もいる
「柊さん、復帰する気ないんですかね」
「俺らが、ロシアを怒らせた以上、戻るのはごめんだろうな、日本とロシアの架け橋を目指していた男だから、戻ったら、どっちの味方なんだと言われて、どっちかについたら、もう片方に恨まれるだろうからな」
「確かに」
続く




