第13話 運命の道1
日本
首相官邸
「ロシアも風前の灯火みたいですね、総理」
「・・・・・・・だが、アメリカの体力が限界に達してきている。日銀の推測で2ヶ月、財務省だと半年持てば奇跡だと言っていた」
「賠償金請求の件で、アメリカは相当要求しそうですね」
「ロシアのGDPの数倍以上は要求するだろうな」
閣議は難航していた
「青木君はどうだね」
「国土交通大臣の私にですか」
「君は副総理でもあるんだよ」
「確かに職務上では、伊部総理が海外視察や休暇の時は、私が代行ですが・・・・・・・強いて言うなら、宗教国家の動きが怪しいと言う話をちらほら」
「確かに、宗教国家の方でも、満州国の特殊部隊が核研究施設を破壊したという話で、殺気立っているらしいな」
「伊部総理、副総理である私の個人的な見解ですが」
「何だね」
「中東の宗教国家を先に叩き潰して、その後、ロシアにとどめを刺すべきだと思います」
「だが、それだとロシアの体力が回復してしまう」
「今のロシアの核技術は壊滅状態です。核保有も不可能に近い、早くても半年かかると言う試算がでています。その間に宗教国家を叩き潰し、宗教テロの根本をつぶす。それにその間に、米英連合軍が先にロシアに蹴りを付けることも」
その時 伊部総理は机をたたいた
「アメリカの体力の問題もある、下手をすれば日本も巻き添えだぞ」
「アメリカは絶対に耐え抜いて息を吹き返します」
「日銀や財務省の試算では、絶対に崩壊しかねない状態なんだ」
「私は、ヒエリー大統領を信じてますから」
「しかし、私はアメリカがこのまま本当に息を吹き返せるとは思えない」
伊部の意見に、財務大臣、環境大臣、経済産業大臣が同調した
財務大臣としては、見積もり上、財政破綻が必至だという見解で
環境大臣も、放射能汚染の被害から、ニューヨークの復旧は不可能に近いとし、それ以外の都市が代替え機能を持つのは非現実的だと言う見解
経済産業大臣も、環境大臣とほぼ同じ意見だった
一方の外務大臣、国防大臣、法務大臣、生活大臣は 副総理の見解を支持した
4人の見解は、アメリカが連邦制であり、1つの州が大打撃を被ったという考えで、カナダなどの協力もあれば、立ち直れるという見解を持っていた
閣議は調整が難航し
総理、副総理、財務大臣、外務大臣、国防大臣、経済産業大臣以外が退室し
午後6時
「こうなったら内閣改造する」
「でしたら、こちらにも考えがあります」
「何だと」
続く
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