第12話 シチリアへの道
7月7日
イタリア サルデーニャ島
米国主導の大上陸作戦が行われようとしていた
フランスは5日に
リヨン湾の制海権を米軍に奪われ、イタリアからの鉄道輸送物資が望みの状態だった
イタリアはナポリや南部の港は制海権を維持しており
リビア、チュニジアから物資を必死に買い付けていた
もし、此処でサルデーニャ島を米英連合軍に落とされた場合
イタリア西部の制海権を失いかねない状態になるばかりか
イタリア本土への攻撃頻度が高まる
事を示していた
もし、そうなった場合
最南端の港やバリ港が頼りになるが、需要や鉄道網の都合上限界になりかねなかった
だが、イタリアの政界でも内紛が起きていた
ローマ
「フランスと手を切るしかない」
「大統領、私は反対です、今フランスを裏切るとロシアの制裁が」
「だが、ロシアは核ミサイル攻撃が出来なくなったらしいじゃないか」
「しかし、アメリカは経済の要であるニューヨークを失っています。いずれ破綻します」
「だが、日本がアメリカを必至に支えている以上、持ちこたえる可能性もある」
「ですが」
「もういい、元老院と代議院に、君の内閣不信任決議案を提案する」
「そんな」
「君のやり方にはうんざりだ。飯の話の方が重要な君に任せたら、イタリアが駄目になる」
内閣評議会議長は、遂に大統領の言葉に怒りを爆発させた
「国家元首だからって、調子に乗るんじゃ」
その時、評議会議長の頭を右から左へ銃弾が貫通した
「・・・・・・・済まないな」
「大統領、米英への中立要請文章を」
「ああ、外務大臣と評議会議長が独断で宣戦布告したせいで、大混乱になってしまった」
2時間後
アメリカ ワシントン
「イタリアが講話、中立宣言を言っているですって」
「ええ、前々から大統領と内閣評議会議長の不仲が露亜戦争でロシアが苦境に立たされている事で、大統領は武力中立派、内閣評議会議長はロシアを恐れフランスと共に戦う動きだったため」
「大統領が強行したのね」
「正確には首相を軍の大統領支持派が射殺したんだ」
「クーデター」
「そうとってみられます」
「シチリアの道が見えたわね」
「はい」
西方戦線は、これにより、大崩壊を起こし
11日
フランス政府降伏
12日
ドイツ民国政府降伏、内閣総辞職
旧西ドイツ領の国民は歓喜した
アメリカとイギリスが希望の光を見せてくれたのだから
一方、フランスは悲惨だった
イタリアの首相凶弾騒動でイタリア軍が撤退してしまい
防衛ラインは崩壊
政府官邸以外はすべて落とされてしまい
降伏せざるを得なかった
大統領も首相も拘束され、無政府状態(地方自治長達がカバー)に近い状態になった
続く




