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青の時代 1  作者: 森 鉛
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第一章 王の資格 第三話

 閣僚達の質問もほぼ終わろうとし、皆ある程度の手応えと満足とを感じているようであった。どの問いにも迷う事も言い淀む事も無く落ち着いてはきはきと答え、間違いも皆無であり、少し姿勢が悪い事と、どうやら貧乏揺すりの癖があるらしい点を除けば、これといった問題点も無さそうである。身長は平均よりも若干低いらしいが、顔つきは母親である亡き王妃にそっくりの美形と言って良く、年齢よりも幼く見え、表情によっては少女のようにも感じられた。声質も悪く無く、十七歳という若さもこの国の王の激務を鑑みれば、利点といって差し支えないだろう。

 騎士の一人がふいに発言を求め、それまでと毛色の違う質問をぶつけた。背の高い壮年のその騎士は柔和な瞳をさらに細め、面白そうに問い掛けた。

「料理はお出来になりますか?」

「はい、昼食は自分で作る事が多いです」

 アルフリートはほんの少し微笑んで答えた。可愛らしいとすら思えるその笑顔に、閣僚達の頬が思わず緩む。騎士は続けて尋ねた。

「何か得意料理はございますか」

 初めて返答に間を置いたアルフリートは、一瞬天井を見上げて考え、言った。

「良く作るのは学校に持っていく弁当のサンドイッチです。パンは大抵いつもあるので、後は台所にある物を……、そうですね、塩漬け肉か干し肉を軽く炙って、卵があれば焼いて挟みます。あとは野菜を……無ければ何か果物を持って行きます。味付けはしません、肉から塩と油が出ますから。ああ、チーズがあると豪勢になりますね」

 閣僚達からはっきりと笑い声が上がり、それまでの堅苦しい雰囲気がいっぺんにくだけた物となる。国が違えば王子として贅を尽くした暮らしをしていたであろう国王の一人息子が、台所でフライパンを手にサンドイッチを作り、チーズを豪勢だと言うのだから。

 シルヴァは皆の笑い声を聞くと、下を向いてほっと息をついた。当のアルフリート以上に緊張していた彼女は、閣僚達が彼に好感を抱いていると実感し、ようやく少し安心したようである。そして、恋人が良く作っている代わり映えのしない適当な中味のサンドイッチが、まさかこんな場面で役に立つとは思わなかったと、内心可笑しく思っていた。

 法務庁長官が微笑みをたたえた顔で告げた。

「以上で閣僚からの質問は終りでございます。この後は我々元老院と、いくつか問答をしていただきますが、……休憩の時間を取られますか」

 そろそろ終りだろうかと思っていたアルフリートは、この言葉に、これからが本当の意味での試練なのだろうと推測した。今迄の問いが簡単すぎた。国王の審査を最も重要な役目とする元老院の老人達の質問こそ、審議会の要となるのだろう。

「私はどちらでも結構ですが、……何か飲み物を頂けますか?」

 アルフリートの求めに応じて、長官は十分ほど時間を置く事を提案した。控えの間に一人案内され、侍女の持って来た紅茶を啜り、行儀悪く両足を放り出したアルフリートの元へ、二人の人物がノックと共に訪れた。恐らく時間まで放っておかれるだろうと考えていた彼は、慌てて姿勢を正した。先ほどアルフリートに得意料理を聞いた背の高い騎士と、もう一人見事な赤毛を長く伸ばした若い男が現れた。こちらは文官のようである。

「時間ですか?」

 そう尋ねるアルフリートに、騎士は笑いながら手を振って答えた。アルフリートには彼の階級が判別出来なかったが、審議会に臨席しているという事は、少なくとも准将クラスだろうと考えた。

「いやいや、まだのんびりしてくれていていいよ。……少し退屈じゃないかね?」

「喉が乾いていたので、助かりました。こういう場所は慣れていなくて」

「………緊張なんかしていなかっただろう、君は。退屈で仕方が無いという顔をしていたから、少し変わった事を聞いてみたんだがね?」

 面白そうにそう話す騎士に肩をすくめて見せ、アルフリートは言った。

「審議会がどんな事をするのか、予備知識が全然無かったものですから。…正直、ちょっと拍子抜けでした。でも……」

「何だね?」

「これからが本番なんでしょう?」

 優しげな深い青の瞳に一瞬だけ浮かんだ挑戦的な眼差しと、いかにも楽しそうな表情を、二人の訪問者は驚きを持って受け止めた。少しの沈黙の後、騎士は微笑みと共に答えた。

「立場上ノーコメントとしておこう。君は見た目と違ってなかなか抜け目が無さそうだ」

「どうでしょうか、自分では分からないです」

 二人はそれで会話を終えると部屋から去って行った。結局赤毛の男は一度も口を開かなかったが、立ち去り際に小さく手を振ると、どういう意味なのかウインクをして出て行った。

「なんなんだかなぁ」

 独り言を呟いてアルフリートは再び足を放り出し、大きく背伸びをするとさらに欠伸までした。大方自分を値踏みしに来たのだろうと思い、仕事熱心な事だと少々呆れてもいたが、彼等の気持ちは理解出来る物だった。

 ほとんど会った事も無い現国王の一人息子が、これから自分達の仕える王として相応しいかどうか、これ迄国を支えて来た閣僚からすれば興味津々と言った所だろう。抜け駆けをして様子を伺いに来た人物が二人だけというのが少ない位だと思っていた。自分が彼等の立場なら間違い無くそうするだろうし、もっとあれやこれや質問責めにしてしまうかもしれない。

 様々な考えに沈み込んでいくアルフリートは、トランセリアのこの特殊な王政のシステムに、次代の王が幼少である頃の成長過程を見る事が出来ないという欠点がある事に気付き、改正する必要性があるのではと思索に耽っていった。

 椅子に深く身を沈め、宙の一点を見つめたままじっと動かないアルフリートを、呼び出しに来た侍女が覗き込む様に名を呼んでいた。既に何度か声を掛けられていただろう事にアルフリートは気付き、慌てて立ち上がって広間へと向かう。

考え事に集中して周囲の音が耳に入らなくなってしまう、彼のいつもの癖が出てしまったようであった。


 先刻と全く変わらぬメンバーが小広間でアルフリートを待っていた。小さく一礼して席に着いた彼に、正面に座る法務庁長官が、穏やかな声で告げる。

「申し上げた通り、これより我々元老院と幾つかの問答をして頂きます。先程のような一問一答では無く、対話の形をとった質問となります。よろしいですかな?」

「はい、分かりました」

 はきはきと返答するアルフリートに小さく頷いて微笑み掛け、長官は口を開いた。

「それでは始めます。まず私から……、王になるお気持ちはありますか」

「はい、そのつもりでこの場に臨んでいます」

 最初の問いに、(うわいきなりど真ん中)と思いつつもアルフリートは答えた。間を置かず質問が続く。

「我が国の経済状況、並びに法に定められた制約に因り、国王が必ずしも富を得られる立場では無いとお分かりでしょう。それは承知しておられますね」

「もちろん良く分かっていると思います。今に始まった事ではありませんし、王だけがそうだという訳でも無いですから」

「仮にあなたがこの審議会で承認され、王位に就かれたとします。最低二十年はその座を辞する事は出来ません。覚悟の程はおありですか」

「はい。審議会への召喚状が届いた時に、腹は括りました」

 その返答に、元老院の老人達の口元がかすかに弛んだ。先王アーロンの口癖が『腹を括れ』であった事を思い出したようだ。長官の問いは尚も続いた。

「我が国は大陸で唯一の平民のみの国家です。国王といえどそれは例外ではありません。他国の貴族階級から低く見られている事は確かですが、どう対処するべきかと考えていますか」

 一瞬間を置いて正面から目線を外したアルフリートであったが、すぐに答えを口に出した。

「現状のままで問題ないと考えます。我が国に無理矢理名家を作るなど本末転倒だと言えますし、他国の都合に合わせる必要も無いと思います。どちらにせよ時代の方が変わるでしょう。貴族社会による富や権力の一極集中はいずれ破綻します。現に商人が力を付けている例は幾らでもありますし、没落する貴族も後を絶ちません。やがてそれは王政にも及ぶと考えています」

 広間を静寂が包み込む。しばらくの間黙ってアルフリートを見据えていた法務庁長官は、一つ頷くと右隣の人物に会釈した。次の質問者は彼なのだろう。一際大柄な人物がぐいっと身を乗り出す。アルフリートには見覚えが合った。前任の軍務長官、人格者で知られるバイロン元帥である。温厚な人柄で評判の人物だが、その瞳の奥底から放たれる凄みは、長く全軍を束ねて来た者に相応しい力を感じさせる物であった。元帥は低い声音でゆっくりと問い掛けた。

「質問を致します。現在、我が国の士官学校はその入学規定に、一年以上の現場勤務の経験を課しています。士官が実戦を経験する利点と欠点を上げて下さい」

 どちらかといえば詳しくは無い軍事に関する質問であったが、アルフリートは迷わなかった。

「利点が多く、欠点は少ないと考えます。まず利点は、下士官や兵の信頼を得やすく、隊の志気を上げる効果がある事。戦場において平常心を保ちやすい事。経験を戦略に反映させられる事。士官個人の技量を上げられる事。などがあると思います。対して欠点は、個々の兵を気にするあまり、大局から作戦を見る事が出来ず、逆に損失を大きくしてしまう可能性があります。それと士官の平均年齢が上がってしまう事、同時に新兵の年齢が下がり、初陣での死亡率が上がる恐れがありますが、これは影響としては小さいと思います」

 初めて勉強の成果が発揮できるような質問をされ、アルフリートは生き生きとさえ見える様子で答えた。初老の元帥は顎を撫でながら次の問いを発した。

「我がトランセリアの総兵力は十個師団、約十万人の兵が居ります。多過ぎると考えますか、それとも少ないと考えますか。理由も挙げて答えて下さい」

「国力から見れば明らかに多過ぎます。経済という点だけならば、今の半数にして他の産業に人材を割り振るべきでしょう。しかし国の成り立ちや周辺諸国との関係を鑑みると、やむを得ないと言わざるを得ません。強力な軍隊の存在によって現在の平和を勝ち得ているのは確かです。ただ、将来的には減らすべきだと思います。我が国だけがそうするのでは無く、対話による和平と協力とを各国に積極的に働きかけ、大陸全体での軍備の縮小を推し進める必要があると考えます。そうしなければならない環境と、新たな意識や手法を持った時代を、我が国が先駆けとなって作る必要があります。その為には国策としての目標を掲げ、具体的なプランを立案し期限を定めて改革を…成し……て………。すいません、しゃべり過ぎですか?」

 目を丸くして自分を見る閣僚達の表情から、呆れられているのではと思ったアルフリートは、次第に熱を帯びていった語りを途中で切り上げて尋ねた。質問者であるバイロン元帥もその一人であったが、彼はしばしの沈黙の後、こう言った。

「………ふむ。いや、なかなか面白かった。君は……、失礼、あなたは、将来ユーロン大陸の全ての国家間で、恒久的な和平条約なりを結ぶべきだと考えているという事かな?」

「それも方策の一つですが、条約だけで無く、機構として機能させられないかと思っています。全ての国が参加する会議のような物を、可能ならば定期的に開いて、色々な問題をそこで話し合って解決していくような……。まだ漠然としていてあまり具体的には考えてないんですけど……」

「いずれにせよ、戦争を無くし、軍隊という物が必要の無い世界を作る事が目標と考えていいのかね」

「理想を言えばそうです。でもそれは不可能でしょう?これだけの数の人間が居て、争い事が起こらない訳が無い。神様でも出て来て何でも決めてくれるんなら別ですけれど。ただ、今よりも数を、戦も軍隊もその数を減らす事なら出来ると思います。やらなければいけない事だとも考えています。だって……、いえ……」

「……なんだね?言ってみたまえ」

 言い掛けた台詞を途中で飲み込んだアルフリートを、バイロンは教え子を導く教師のような穏やかさで促した。言葉遣いもすっかり、いつも部下に語り掛ける口調に戻ってしまっている。アルフリートは尚も躊躇う素振りを見せたが、やがて口を開いた。

「ええと、いつも思ってるんですけど。その、……いい大人がこんなちっせぇ大陸に十も二十も国作って、やれ戦争だやれ領土争いだってバカじゃねぇの、……って。挙句の果てに王位を巡って親子だ兄弟だで殺し合いってもっと他にやる事あんだろう脳みそ入ってんのか。………と、友達の実家の居酒屋の親父が良く言ってるんですよ」

 言い放ってしまってからさすがにまずいと思ったのか、全く説得力の無い一言を付け加えるアルフリート。シルヴァが俯いて小さくなっていくのを目の端に捉え、ユーストの明らかに怒っている視線を頬に感じ、罰の悪そうな半笑いの表情で目の前の五人の老人を伺う。文官達は呆然としていたが、軍人、特に歳のいったバイロンと現軍務長官グレンは、笑いを堪えて肩を震わせている。多忙な父親に代わり、祖父と祖母とに育てられたこの少年が、往時の彼等が毎日のように耳にしていた、前王アーロンと前王妃シャーロットそのままの口調である事が可笑しくて堪らぬようであった。バイロンは小さく笑い声を漏らすと楽しげに言った。

「その居酒屋の親父さんとは話が合いそうだな、今度行ってみる事にしよう」

「あ、肉屋通りの外れにあるマローンの店です。炙り肉のシチューがお薦めです」

 広間のあちこちから我慢出来ずに吹き出す声が聞こえ、シルヴァはますます縮こまる。

「承ろう。……私の質問は以上だ」

 元帥の次の質問者は皆が落ち着くのを待っているのか、しばらく黙っていた。アルフリートも入学式で見掛けた記憶のある王立大学校の校長は、度の強そうな眼鏡の奥の聡明な瞳を柔和に細めて彼を見つめている。まさか厳粛な国王審議会で笑い声が上がるとは思いもしなかったのだろうが、これがこの少年の普段の姿であり、そしてある種の持ち味になっているのだろうと考え、この後の質問にどう答えるのか興味が尽きなかった。校長はゆっくりと問い掛けを始める。

「では、次の質問に参ります。仮定の問いですが、あなたが国王となったある日、旅先で飢えた子供に出会いました。自分の持っている食料は残りわずかですが、あなたはその子供に施しを与えますか」

「与えると思います。多分二人で半分にして一緒に食べると思いますが……、子供は一人なんですか?」

「……まずは一人です。その場しのぎに過ぎないとは考えませんか」

「もちろんその場しのぎです。でも今飢えて死にそうな人間にだったら、大抵の人は食べ物を分け与えるでしょう?今日を生き延びなければ未来も無い訳ですから」

「ふむ、国王として一人だけに施しを与えるのは不公平だとは思いませんか?もし他にも子供が居たらどうしますか」

「その場に居る全員で分け合います。体力の無い者を優先にはしますが。不公平だとは思いません。困っている人間に手を差し伸べないのは、王である前に人としてどうかと思います。国王としては事態を把握した訳ですから、解決方法を即座に実行に移すべきでしょう。けれどこの問題は今住民が飢えている事では無く、食料不足を事前に予測出来ないシステムにあると思います。天災では防げない事もありますが、飢餓は突然起こる物ではないです。不作にしろ戦にしろ、原因は以前にある訳ですから、そういった情報を伝える手段を講じておくべきであって……、確か我が国にはもうあるのでは?」

「その通りです。あなたには少々簡単過ぎたようですね。ではもう少し現実的な質問を致しましょう。今あなたが指摘した現在の福祉行政の問題点はあると思いますか?あるとしたらどこでしょうか」

「この手の政策は長く続ける事が最大のポイントだと思います。予算を上手く振り分けて、永続させるのが最も重要です。農商業だけで無く各局の連係も重要だと考えます。情報の伝達手段をもう少しスムーズに出来るように、道路の整備や騎士団の巡回とか、いくつかの集落ごとにまとめて連絡網を作るとか、工夫が要ると思います。それから自由国境地帯の住民や開拓農民もその範疇に入れるべきではないでしょうか。彼等も商人にとっては重要な取引相手ですし、時と場合によっては隣国の集落であっても援助をすべきでしょう。災害は国境など気にしてはくれませんし、国境そのものが川によって区切られている場合が多いですから、水害の復興は数カ国で協力しあう事が大切だと思います。その為にも外交分野で予め話し合いをしたり、ある程度は情報を共有したりしておくべきで……え?…………あ」

 シルヴァの小さな咳払いにアルフリートは我に返る。彼は話しながら無意識にシャツの襟元のボタンを外し、腕まくりをしようと袖のボタンにも手を掛けていたのである。椅子に腰掛けたまま胡座をかこうとでもしたのか、右足がかすかに浮いてもいた。それは彼の弁説が調子に乗り始めた時に出る癖の数々だった。

「えーと、こんな所です……」

 話を切り上げてボタンを留め直すアルフリートを、シルヴァは溜息と共に見つめ、そして思い出していた。

 幼い頃から、彼は誰彼構わずこういった議論を吹っ掛けるのが好きなこましゃくれた所があり、子供の頃のシルヴァにとってはそれは大層気に入らない事の一つだった。彼女自身が乗馬とか剣とか、身体を動かしている方が好きだった事もあり、やたらと小難しい屁理屈を口にする生意気な弟分を叱り飛ばしてばかりいた。成長と共に彼のそういった一面も認める様になったシルヴァであったが、アルフリートは腕力ではかなわない彼女を巧みに避けて、そうした話に乗ってくれる人物、例えば父や祖父、ユーストやダグラスといった身内や、学校の先生などを相手に議論を戦わせていた。

 三つ子の魂百までとは良く言ったものだと、この時のシルヴァは思い、そして、話に夢中になると現れる癖がこんな場面でも出てしまう事に、恐らく国王になってもこれだけは変わらないのだろうと考えていた。片やユーストは、貧乏揺すりが出なかっただけまだマシだと、もはや諦め気味で思っていたようである。


 最後の質問となった。これでアルフリートにとっての審議会は終了する。一際年老いて、良く陽に焼けた小柄な老人が、にこにこと笑顔を浮かべて頷いた。元老院の最高齢、齢八十に及ぼうというセリア山脈の遊牧民の古老、リマ・デロッシが、審議会を締め括る問い掛けを発した。

「王にとって、いちばん大切な物は、なんですかの」

 この単純な、しかしいくらでも深読みの出来そうな質問に、アルフリートは一瞬も迷わずにたった一言で答えた。そして、その一言に老人達は満足げに頷くと、閉会を宣言したのである。

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