S階級、立つ
第34話です。宜しくお願いします。
――地上界・朝日本部、防衛最前線。
まるで天地が反転したかのような、地獄の戦場。 皇帝クラスを含む多数の夜たちが暴れまわり、朝日の隊員たちは必死に応戦していた。
その混沌の中、朝日の最上級戦力――S階級の10人が、次々と戦線に投入されていく。
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神代鏡華が高台に立ち、静かに敵を見据える。
「情報はすべて、鏡に映る……。」
彼女が手をかざすと、宙に幾枚もの鏡が浮かび上がる。
《異能力:鏡界転写》 ――敵の動きを転写し、未来の行動を映す。さらに攻撃を反射する応用も可能。
彼女は皇帝クラスの飛行型夜の突撃を、鏡で“予知・反射”しながら切り裂くように撃墜していく。
「戦場は読み、制すものよ」
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風間 忍は姿を消し、王クラス夜の背後に無音で現れる。
《異能力:絶風空域》 ――自身の周囲の空気の流れを遮断し、音や動きを感知させない。
「……風が止む時、それは死の合図」
一閃。気づいた時には、夜の首は断たれていた。
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獅堂 声司は拳を構えて叫ぶ。
「S階級の爆音係、獅堂声司!耳塞いでも無駄だぜッ!!」
《異能力:爆音発声》 ――声を衝撃波として撃ち出す能力。
怒号が爆音へと変わり、王クラスの重装型夜を建物ごと吹き飛ばす!
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姫宮 真癒は後方から味方の隊員たちを見つめ、祈るように手を組む。
「祝福よ、彼らに光を……」
《異能力:祝福祈環》 ――範囲内の味方の身体と精神を再生。呪い解除も可能。
輝く光の輪が空中に現れ、傷ついた隊員たちの体が癒されていく。
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黒鋼 一漢は騎士クラスの夜と向き合い、まっすぐに拳を構える。
「名乗るが礼儀だろう。黒鋼一漢、力で語る者だ」
《異能力:局所集中》 ――筋力や防御力を一点に集中し、限界を突破する。
彼は腕に全ての力を集中させ、敵の剣を真っ向から受け止め、砕く!
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真野 銃菜が瓦礫から飛び出す。
「はいはーい!武器職人の真野ちゃん登場!」
《異能力:武器錬成》 ――周囲の金属からあらゆる武器を生成可能。
手元に現れた4連ガトリング砲で、夜の群れを一掃!
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仙道 喰真が巨大な夜に向かって飛び出す。
「でっけぇの来たなァ……腹減ってたんだよッ!!」
《異能力:体重増減》 ――体重を自在に変化させ、質量で押し潰す戦闘法。
重さ3トンの拳が夜の頭を叩き潰す!
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柊 夢子がぽやっとした表情で敵を見つめる。
「ねぇ、あなた……眠くない?」
《異能力:夢侵操縛》 ――対象に幻覚を与え、意識を縛る。
王クラスの夜が突然虚空を彷徨い始め、夢の中で彷徨うように崩れ落ちる。
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鷹峰 迅が雷を纏って現れる。
「S階級、鷹峰迅!ここは俺が通さない!」
《異能力:雷裂奔流》 ――電撃を伴う突撃で高速戦闘を行う。
彼は光の稲妻と化し、数体の夜を一瞬で撃破!
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如月 姫華は優雅に宙を舞い、手をかざす。
「ふふ、私の可愛い子たち……お願いね?」
《異能力:幻獣喚使(ユニコーン&ケルベロス)》 ――2体の幻獣を召喚・操作。
白馬のユニコーンが回復を、三つ首のケルベロスが夜を喰らう!
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それぞれのS階級が、戦場に降り立ち、地上界を護るためにその力を解き放つ。
その姿を遠くから見つめながら、七罪の1人――グリーが口元を歪めて笑う。
「へぇ……これが朝日の本気か。やっべぇな、ちょっとは興奮してきたぜ」
戦いは、さらに激化していく――!
やっとS階級活躍させれますね!
七罪という存在は色々な理由で作ったのですが、S階級の活躍を魅せる為というのも理由の1つです。




