お休みなので
新キャラですね
(●´ω`●)
「錬成術ですか?」
職員室で資料をまとめていたら声をかけられた。
声をかけてきたのはデュノス・カルミア先生だ。年は29で2学年の主任をしている。
蜂蜜色の瞳に柔らかそうな茶髪の男性だ。
「ええ。錬成術のピュレイス先生がちょっとした用事で抜けていて、Sクラスの授業が出来ないと言っていたので担任のリラン先生に任せようかと思いまして」
「大丈夫ですよ。でも教科担当でない私がしても大丈夫なんですか?」
「問題ないですよ。まだ2学年の範囲ですから、初歩的なものです」
なら、大丈夫か。割と錬成術の授業は好きだったし何とかなる気がしてきた。
「頑張ります」
私がそういうとデュノスさんは柔らかく微笑んだ。
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「ということでよろしくお願いします」
にこりと笑って教室に入ってきた私を見てみんなが固まる。今まで私が見てきた授業と言えば魔力操作の授業だ。まだ入学してから1年ちょっとなので魔法実技は二学期からだ。
「先生!ピュレイス先生は!?」
ベスカちゃんが不思議そうに声を上げる。
「お休みです」
「「……」」
おそらくみんな思っているだろう。どうしてそれで担任が来るのだと。
「なので私が代わりに来ました」
ズバッと言い切る。反応は割とみな同じだった。
なんというか訝しげな表情だ。
「先生これでもこの学園の卒業生なので、多分大丈夫です」
ちょっとドヤッとして言ってみる。
「今、多分って聞こえなかったか?」
こそっとヴェルリアがエディール君に呟いているのが聞こえた。
心配ご無用とばかりに私は準備を始める。
「これわかる人!!」
そして意気揚々と小さな鉢に入っている植物を見せた。
まだ蕾であるが少しだけ白い花弁が見えている。
「七変化ですか?」
ヴィアナ君が珍しそうに言う。
「そうですね、これは七変化です」
なかなか手に入らないものとされているが、単純に入手が難しいだけである。
ちょっと近くの森の奥深くまで行ったら普通にあった。
「今日はこれを使います」
一人一人に鉢を配る。
「じゃあ誰かこの花の咲かせ方を教えて」
「はい」
そう言って手を挙げたのは白髪の男の子だ。金色の瞳がよく映えるほどの透明感のある肌だ。柔らかな声も相まってとても中性的に見える。
「どうぞシャルール君」
「魔法薬をかけてから魔力を与えてあげます」
「正解です」
シャルール君-シャルール・リアン・レーナン君はふんわりと微笑んだ。
「では、まずみんなで魔法薬を作ります」
私がそう言うとみんなはそれぞれ準備を始めた。




