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ルネアス:はじめに

紫神(以下紫):さてさて、昨年書き始めた『Alea jacta est~賽は投げられた~』シャロン編がグダグダになりながら完結したわけですが、これに懲りることなく第二段。シャロンに引き続いて犠牲者になる二人目がこの青年。


ルネアス(以下R):『Alea jacta est! ~賽は投げられた~』第二部ルネアス編を担当するルネアス・バークです。よろしくお願いします! って、え? 僕は犠牲者確定なんですか?


紫:こちら、ルネアス・バーク君。今回は架空の日本を想定しているので、作中では朝倉竜也として動いてもらう予定です。まあ、気が変わったらルネアスに戻るかもしれないわけですが……。


R:いい加減だなぁ。シャロンさんがぼやきたくなったのも頷けると言うか……。


紫:いやいや、私自身も前回のシャロン編で痛感させられたのさ。現段階でストーリーとか考えたところで、サイコロの出目一つでコロコロと変わっちゃうんだわ、これが。


R:あぁ! サイコロだけにコロコロと……。


紫:(この子、こんなキャラクターだったかなぁ……)とにかく、世界観とかはまだしも、ストーリー展開はここでこうすると宣言しても全く保証出来ないのがこの作品です。何が起きるかは、書いている当人にもわからない。


R:それはシャロンさんからも聞きました。どうせ滅茶苦茶になるから後先考えても疲れるだけだって。


紫:そこは否定できないけれど、だからと言って手は抜かないでおくれよ。とにかく途中で改名するのは基本的には無いから。でも、サイコロ次第で変わるかもしれなよ、と念のための保険で宣告。


R:でも、それって紫神さんがサイコロの出目に入れなければいいんじゃ?


紫:そういうこと言われると、寧ろ出目に入れたくなっちゃうじゃないか。五で突然ルネアスに改名とか。六で唐突にアイダガギオギオに改名とか。


R:って、出目の改名枠を増やさんでくださいよ! あと、なんでアイダガギオギオをチョイスするんスか!


紫:ふむ……魂の囁き?


R:紫神さんの魂の歪さだけは良くわかりましたよ。それで、僕こと朝倉竜也が活動する世界はどんな感じなんですか? すでにサイコロ振ってあるんですよね。


紫:はい。前回と同様に作品の視点、世界観、主人公は前もってサイコロを振ってあります。主人公はルネアス君。


R:サイコロの出目に関しては前回と変わらずですか?


紫:そだね。んで、主人公選択に関しては出目の内訳はナイショ。出目が一緒だったらシャロンも有り得たのよなぁ。


R:それはそれで興味深くはありますけどね。世界観と視点も同じですか?


紫:ですよ。一応、もう一度軽くだけ言っておくね。世界観は一から現代奇説、異世界中世、現代異能、異世界転生、異世界現代、空想宇宙。視点は主人公視点、誰か視点、三人称、作者視点、主人公視点の懐古、誰か視点の懐古の六通り。


R:じゃあ、世界観は書きやすい日本をチョイスしている辺りで現代奇説、いや異能?


紫:残念、惜しい。もう一つの現代もの。サイコロの目は五で異世界現代。現代のようでいて、何かが変わってしまっている世界。


R:何かが違う現代日本ですか。果たして何が変わっているのか……。


紫:そこは話が始まれば自ずと見えてくる部分ということで。もう一つの項目である作品の視点に関してなのだけれど、こちらも出目が五だったんだ。主人公視点の昔語り。


R:これまた紫神さんの書いたことのない書き方ですよね。


紫:そして、出目が出てから激しく後悔した書き方でもある。


R:どういうことですか?


紫:昔語りである以上は、作品が始まった時点でルネアス君、作中の竜也君は事の顛末を知った上で話を進めていくわけだけれど。


R:ああ、サイコロ次第で話がどう転ぶかわからないから、訳知り顔で下手な事を口走らせるとその後のサイコロの出目次第では収拾がつかなくなる、と。


紫:そういうこと。矛盾が起きないように書き進めないといけない。このサイコロの出目次第の行き当たりばったり道中記とはとても相性が悪い書き方という……。


R:ふと思ったんですが、紫神さんって馬--。


紫:言わせないよ! だいたいソレを言った方が馬鹿なんだからな!


R:言わせなかった文言を自分でうっかり明かしちゃう辺りが、まさにソレですよ。


紫:……とにかく、サイコロの目を翻すのもなんか嫌だからこのまま進めます。


R:まとめると、異世界現代で僕こと朝倉竜也が自身の過去に起こった出来事を語る話。


紫:そして、ここから話を作っていく上での設定を増やしていくために新たにサイコロを振る。


R:シャロンさんの時にもあった職業選択ですね。


紫:そうです。今回の職業サイコロですが、さすがに冒険者とかを入れるのはどうかと思いまして別の出目に変更しました。まず一つ目は学生。


R:ライトノベルにありがちだと高校生か大学生辺りですかね。


紫:それくらいかな。いくらなんでもルネアスで小学一年生とかは厳しい。


R:一応元々のキャラクターとしての年齢設定もありますし、冒頭で青年と呼んでもらっている以上は難しいですね。


紫:寧ろ、今から幼児やりたいとか言われても困る。実はうっかりサイコロ振っちゃったから。


R:え? そうなんですか? って、うっかり?


紫:うん、うっかり。残り五つの出目についてもちゃんと説明していくけど、実は決まっちゃった話。どの出目になったかは、実際に書いていく中で発表していくということで。


R:こんなうっかり者の作品に出て、僕は大丈夫なんだろうか……。


紫:ルネアス君、本音が漏れてるぞ。さて、気を取り直して、二つ目は会社員。


R:会社員とひとくくりに言ってもいろいろありますよね。


紫:いろいろあるね。ピシッとスーツ着て営業廻りしてても、工場で何かしら組み立てても、はたまた厨房で鍋振ってても、雇われて働いている人を総じてこの出目に入れたからね。ここからどういったジャンルの職場にするかはサイコロ振って決めるつもりだよ。


R:サイコロ二投目を考えているということは、当たりはこの会社員か。


紫:いや、そうとは限らないから。この出目が出たら二投目があるよってだけだから。


R:うーん、流石にそうそう引っかかりませんか。それで三つめは?


紫:油断も隙も無いなぁ。三つめは自営業。言葉の定義としては正しくないのだけど、この出目のは二つ目の会社員と違って、個人経営であったり自分が雇用主であったりする経営する側というポジション。


R:当然、こちらも二つ目と同様で職場のジャンルは二投目で、ということですよね。


紫:そうね。それで、四つ目が公務員。警察、消防、救急、病院勤務、自衛官やら政治家やら。ああ、村役場の助役とかでもいいね。


R:確かに公務員が主役の作品も多くありますからね。そして、二投目でジャンル分け、と。


紫:そして五つ目の出目が裏稼業。


R:裏稼業? とは?


紫:そうねぇ。出目の一つに入れたものの、どういった職業をそう定義したものか。例えば密輸密造といった違法行為を生業にする方とか、さすらいの天才無免許外科医のような闇営業をされている方とか、表向きはうだつの上がらない平社員だけど実は必殺仕置き人みたいな裏の顔のある人とか。


R:言わんとするところは何となくわかりました。大っぴらに職業を言う事が憚られる方ですね。これも二投目でジャンル分けってことでいいんですか?


紫:そうしたいところだけれど、私もそこまでその方向に明るくないのでね。これはもう世界観と相談しながら書いていく中で方向を決めようと思いました。


R:扱い難い素材みたいですね。


紫:そうだよね。私も困っている。


R:え?


紫:ん?


R:……あー、はいはい。そういうことですか。大変ですね。


紫:最後の六つ目は人外。幽霊、妖怪、宇宙人。とにかく人間以外だったらなんでもあり。そんな生物を……ともすれば生物とも呼べない何かしらに人の世で生活していただきます。


R:でも、出目は五だからその先をどうするかまでは考えていなかったわけですね。


紫:そうだね。……って、いやいや、いやいやいや。待て待て、ちょっと待って、待ちなさい。誰が出目が五だって言ったかね。


R:え? でも、さっきそんなリアクションを--。


紫:さあ、果たしてルネアス君。もとい、朝倉竜也がどんな仕事に就くと言うのか!


R:いや、裏稼業ですよね。


紫:泣いても笑っても話は始まってしまうのです。なぜなら--。


紫&R:賽は投げられた。


R:裏稼業かぁ。僕、何をさせられるんだろ……。

なんとか昨年末にはあげようと思いつつも、はや一ヶ月が経過致しました。

果たして今回のサイコロは何処に向かって転がるのやら……。

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