アマネラ:はじめに
紫神(以下紫):さてさて、前回の『Alea jacta est~賽は投げられた~』ルネアス編はシャロン編以上の混乱のまま完結したわけですが、やはり懲りることなく第三段。新たな犠牲者になるのがこの方。
アマネラ(以下A):はいはーい! 『Alea jacta est! ~賽は投げられた~』第三部アマネラ編を担当するアマネラ・ウィンドルです。よろしくお願いしまーす! なんだけど……出番があるのは喜ばしいはずなのに、この作品なのかと思うとちょーっと身構えちゃうトコよね。
紫:という、抜擢されると光栄さに気が引き締まる程の名作『Alea jacta est! ~賽は投げられた~』ですが……。
A:名作じゃなくて問題作じゃないのさ。前回前々回と滅茶苦茶だったじゃない。ルネアス君なんて、二連荘にならなくて良かったって本気で喜んでいたわよ。
紫:ダイジョブダイジョブ、今回ハ上手クイクヨ。
A:全く根拠無いよね、それ。
紫:一番のネックになった作品視点の出目は内容を変更したので、それだけでもマシになったかと思うよ。
A:うん。前回を見るに結末どころか次の展開も決まってない作品で過去語りは無理があるわよね。でも、それで困るのって書いている紫神さんだけで、私達登場人物が一番困っているのはサイコロ一つで振り回される話の急展開っぷりでーー。
紫:はいは~い! 早速第三部アマネラ編の設定を決めていくよ~! 今回も作品の視点と世界観、主人公は決定しておりますよ。
A:急展開ってトコは否定無しね……。それで、主人公は私ことアマネラ・ウィンドルで、他の二つはどうなったのかな? 今まで通りだともう決まってるわけだよね。
紫:そうね、決まっています。まず今回の世界観、作風について。こちらの出目は前回と同じで一から現代奇説、異世界中世、現代異能、異世界転生、異世界現代、空想宇宙となっております。そして出目は六。
A:六は空想宇宙ね。うーん、SFかぁ。スペースオペラなんて紫神さん書くの初めてなんじゃないの?
紫:まあ、ルネアス編で宇宙人書いているから、なんとかなるんじゃない?
A:うわぁ、無理っぽいなぁ。
紫:そして前回で反省した作品視点のほうですが、出目はがっつり変えました。一、二、三は一人称。四、五、六は三人称。
A:あれぇ? 過去語りって項目が消えたのはわかるけど、二択にまで減っちゃったの?
紫:一人称の主人公以外の誰か視点という選択肢も無くしました。過去語り程ではないにせよ、私が書くには些か厄介なもので。あと、三人称も作者視点も大差無いので、こちらも一つにまとめたら結果的にシンプルな二択となりました。
A:登場人物に滅茶苦茶させるわりに自分には甘いなぁ。
紫:グダグダになるよりはいいと思うのだけどねぇ。こちらの出目は四で三人称視点となりました。そいで、毎度の職業選択について、順番にまずは一の職業、乗り手。
A:シャロン編にも出てたヤツだよね。とにかく何かを操縦する人。あ、前に火星でゴンドラ乗りする話があったなぁ。
紫:そんな話もありましたねぇ。ただ、今回は独断で宇宙船乗りに特定します。
A:そりゃまた、なぜに?
紫:個人的趣味です。宇宙をまたにかける飛行士とか浪漫じゃないですか。
A:三回目にして好き勝手やり始めたなぁ、この人は……。
紫:続いて二つ目の職業は会社員。
A:これはこれで大雑把! 中身についてはもう一度サイコロを振るの?
紫:そうするか、若しくはその場の思い付きで進めちゃうか。あ、次の三の目、四の目の公務員、学生も同様な感じです。
A:六分の一の後の話だからってコトで各々の出目の先をどうするか決めなくなったのね。
紫:ぶっちゃけるとそうですな。漠然と考えているけれど、はっきり明記する程には決定していません。行き当たりばったりで対応します。
A:それで残りの職業二つは?
紫:五つ目が旅行者。職業と呼ぶのは変だけど、物語の舞台へやって来た異邦人という立ち位置で書きます。だからただの観光客でも、学者がフィールドワークに来ていても、流れの浪人侍でも有りっちゃあ有り。
A:何でもあり感が強いわね。最後の六つ目は何かしら?
紫:人外。人ではない何か。まあ言ってしまえば、これも職種とは言い難いわけですが……。
A:さっきより何でもあり感マシマシじゃないのさ!
紫:そうなんだけどせっかく空想宇宙が舞台なのだし、何か変な生き物とかにするのも有りかなぁって。
A:その変な生き物とかになるのって、私よね。
紫:そりゃあそうなるよ。主人公はアマネラなんだから。
A:あぁもう、なんてコトッ! 六は出るな~、六は出るな~。
紫:果たしてアマネラの祈りは空想宇宙に届くのか、結果は見てのお楽しみです。そして--。
紫&A:賽は投げられた。
年一ペースのこの作品も三周目。石の上にも、とは申しますがこのまま続けていけるのか。さて……。