第19話 リュウ(4)
おかしな出来事が立て続けに起きている。この前の五階層のボス、今回のカラドリウス。
「何か不穏な事が起こってないと良いが、、」
「ん?何か言った?」
マリンに聞かれていたようだ。
「いいや、なにも」
「ねえ、憐也さんとマリンさんはどこにかえるの?」
「宿かな」
「私はダンジョン近くのホテルに泊まっているわ」
「なら、うちに来ない?1人じゃ大きすぎる家があるんだ。」
「私は遠慮するわ。じゃあまたね。」
「俺は行ってみようかな」
「わかった!案内するね!」
最初とは比べものにならないくらい明るくなったな。
「ここだよ!」
連れてこられたのは、街の中心から少し離れたレンガ作りの家だった。
「おお!すごいな、、、」
「中も案内するよ」
入ってみると綺麗なお風呂だったり、大きな部屋やキッチンもあり、いままで泊まっていた硬いベットの宿とは大違いだった。
「この部屋を憐也さんの部屋にしていいよ!特にまだなにもおいてないけど」
「いいのか!?」
「うん。」
こんなに広々と使えるなんて夢のようだ。
「でも、こんな家なんで持ってるんだ?」
「昔は両親の家だったんだけど、もういないんだ。」
「そうだったのか」
夜はリュウがご飯を作ってくれた。毎日作っているから得意なようだった。
「鉱石を集めて何を作ってるんだ?」
「んーーいろいろかな。武器や防具も作るし、この家を改築したりとかもしたし。」
「結構いろいろするんだな」
「ものを作るのは楽しいからね。」
その後はお風呂で体を洗い流して、まだベットはないから今日の所はリビングのソファーで寝た。リュウは自分のベットを使って良いよと言ってくれたが、部屋をもらえるだけでもありがたいのにそこまでされては年上の自分が恥ずかしくなるので断った。
「どうでしたか?」
「まだまだ足りないな」
「そうでしたか」
「あいつにはもっと強くなってもらわなければならない。」
そういってローブの男達は消えていった。
いつも読んでくださりありがとうございます!感想などコメントもお待ちしてます。気になる方は少し先までブログで公開してます。https://ray01blog.com
もし知っている方が居ましたらスキル一覧を見やすくまとめる方法を教えてくれると嬉しいです!
下の方からいいねくれると凄く喜びます、、、!