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第七話 幼馴染・小由里ちゃんの魅力

今日のことで、小由里ちゃんへの恋する気持ちが大きくなった。


小由里ちゃんを恋人にしたいという願望が強くなってきたのである。


というより、もともと小由里ちゃんに対してもっていた恋する気持ちが、急激に高まってきたということだと思う。


俺にとって、小由里ちゃんは、どんどん魅力的になってきている。


ストレートヘア、キリッとしまっているが、かわいらしい顔、柔らかそうですべすべの肌……。成績も優秀。性格も良くて、嫌いになる人はいない。


なんといっても笑顔がとても素敵。


どれも、俺の好みではないだろうか。


髪は中学生の頃まではショートにしていたので、そこまでの魅力は感じていなかったが、今は俺のちょうどいいと思うぐらいまで伸ばしてくれている。


今日の今日までは、どう恋人にはできない、というあきらめの気持ちが大きく、漫然と眺めていたところがあったが、夢を見た後は、一挙に恋人にしたくなるという魅力的な存在になったと言ってよい。


全くなにをしていたんだろう、今まで。


と思うが、それを考えてもしょうがない。


小由里ちゃんを恋人にしたい!


そう俺は強く思う。


しかし、俺が魅力的に思うということは、他の人たちも魅力的に思っていることなので、告白したい男性はいっぱいいるに違いなく、そうした競争に勝っていかなければならない。


既に今まで、何人かの男子には告白されていると聞いている。最近も、何人かの男子が告白しようとしている、といううわさも聞いている。


今までは、そうしたうわさは気にしないようにしてきたが、今は違ってきていた。


それにしても、俺は彼女の幼馴染なのだから、他の人より優位だったはずなのに、そのチャンスをむざむざとつぶしてしまった。


今では話さえロクにできないていない。


せめてまず幼馴染・友達というところから関係を復活させて、ゆくゆくは恋人どうしにはなりたいなあ、とは思うけれども、今は会話もほとんどできない以上、友達の域にも達するのは難しいことだろう。


このままでは、あこがれの少女として、心に残しとくぐらいしかできそうもないなあ……。


と弱気な気持ちについついなってしまう。




しかし、今日のあの光景は何度も何度も思い出してしまう。


その度に、今まで抑えつけてきた願望が、一挙に押し寄せてきてくる。


そして、彼女と恋人になるのは無理だというあきらめの心が、どんどん弱まっていくような感じもする。

二時間前よりも一時間前、一時間前よりも今、といったように、時間が経てば経つほど彼女への想いが強くなってくる。


そして、彼女への想いは、恋に変わっていく。


俺は小由里さんが好きだ。好きで、好きでたまらない。小由里さんと付き合いたい。彼女にしたい。デートしたい。そして、キスをしたい。


心がどうにかなりそうなぐらい、彼女への想いが次々にあふれてくる。


俺は彼女に恋し始めてはいたものの、あきらめの気持ちが最初から強かった。そして、残念ながら彼女には嫌いだと言われたまま……。


しかし、それは自分自身を理解していなかった、ということなのだろう。


俺は彼女のことが、好きで、好きでたまらなくなった。今までの俺からは、自分でも想像できないが、もう彼女のことで、心の中はいっぱいになっている。


これはもう明日にでも彼女に告白するしかない。そうして相思相愛になるんだ。


と思う。




とはいうものの。

一方で、告白を断られた時のことが心の中に浮かんでくる。


第一俺は彼女に、嫌いだと言われたままだ。


もちろん、もう二年以上も昔の話だし、彼女はもともと優しい子だ。もう風化している可能性はあると思う。


しかし、風化していて、他の人と同じスタートラインに立っていたとしても、いろいろなパターンが考えられる。


「ごめんなさい。あたし、好きな人がいるの」


「ごめんなさい。あたし、まだ恋とかそういうものはまだ考えたこともないの」


彼女のことだから、最初に必ず「ごめんなさい」と言ってくれるとは思う。


のずなさんの時はそういう言葉もなく、いきなり断られたが、その時のように、単刀直入に断られるよりはましだと思う。しかし、断られることには違いはないので、いずれも心に大きなダメージを受けることになると思う。


しかし、これくらいだったらまだいい。


「ごめんなさい。あたし、もう付き合っている人がいるの」


と言われたら、もう立ち直れないのではないか、と思う。


俺にとっては、「付き合っている人がいる」と言われるのが一番心にダメージがくる。


付き合っている人がいる、といううわさはまだ聞いていないが、彼女のような魅力的な人だったら、もう既に付き合っている人がいるかもしれない。


そう思い出すと、心が混乱してくる。


やはり彼女への想いは俺の心の中にしまっておくべきなんだろうか。


それともどういう結果になろうと、告白し、この熱い想いを伝えるべきだろうか。


彼女に想いを伝えられなければ、俺が告白を拒否されて傷つく、というリスクはなくなる。


なんといっても、お互い気まずい思いをすることがない、という点は大きなメリットだ。


実際、のずなさんの時は、彼女の方はともかく、俺はかなり傷ついてしまった、そのつらい思いをしないというのは、大きいと思う。


「面白い」


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