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第一話 幼馴染と恋への道

俺は海島森海うみしまもりうみ。高校二年生。


中学校二年生の時、同級生の美少女に告白した。


しかし……。


「わたし、あなたのことが嫌いなの。もう二度と話をしたくないくらい」


と言われ、あっけなく振られた。


そして、かわいい幼馴染には嫌われてしまった。


つらい思い出だ。


それ以降、恋というものを避けるようになった。


しかし、いつまでもそれを避けていることはできない。


そうして迎えた高校二年生の春。




俺は今、人生の最大のイベントの一つを行おうとしている。


目の前には、浜水小由里はまみずさゆりちゃん。幼稚園からの幼馴染だ。ストレートヘアのかわいい子で、優しくて、俺にはもったいないくらい。


中学校二年生の時、一度彼女には嫌われたが、最近は普通に話ができるようになってきた。


俺は、恋というものを避けるように努力をしてきた。


しかし、小由里ちゃんへの恋する心は、どんどん高まってきて、もう抑えられないものになってきた。


「森海ちゃん、今日はどうしたの?」


「呼び出して申し訳ない」


俺は彼女に頭を下げる。


ここは公園。昔、彼女とよく遊んだところだ。。春の風が心地よい。


彼女からいい匂いがしてくる。これだけでも心がフワフワになりそう。


「森海ちゃん、幼い頃からの幼馴染じゃないの。友達でしょ。どうしてそんなに改まった態度をしてるの?」


「いや、俺、昨日いろいろ考えたんだ。小由里ちゃんとの仲は今まで通りでいいのかって」


「わたしたち、今まで仲のいい友達だったでしょ。幼い頃から一緒に遊んできたじゃない。けんかをしたこともあったし、わたしが森海くんのこと『嫌い』って言ってしまって、口もきかなくなった時もあったけど、仲直りしたじゃない。友達でいるのが嫌になったの?」


「そういう意味じゃない。その時は、俺が小由里ちゃんの心を傷つけちゃったから、『嫌い』って言われたんだ。今でも申し訳なかったと思っている。これからも仲良くしていきたい」


「わたしだって。これからも仲良くしていきたいと思っているのよ」


「でも今日は、これからのことにも大きく関係がある話をするんだ」


「どういうこと?」


「それは……」


俺は今、彼女に告白をしようとしている。


しかし、うまくいかなければ、幼稚園以来、築き上げた関係が壊れかねない。


それで、ここ一週間はどは、告白しようかどうか悩んでいた。


俺は彼女のことが好きだ。でもそれは、恋の対象としての「好き」だ。友達としての「好き」ということではなくなってきている。


ここ数か月で、俺は彼女の魅力にどんどん染まっていて、夢中になってきている。


それに対して、彼女の方はどうだろう。今も「仲の良い友達」という言い方はしていた。


でも俺のことをそれ以上に思ってくれているのだろうか。


友達と恋人では全然違うと思う。この意識のずれがあれば、もう今までのような幼馴染の関係ではいられなくなってしまう気がする。


そして、疎遠となり、十年も経てば、たまに思い出す程度になってしまうかもしれない。


俺は彼女の方も、俺に恋していてほしいと願っていた。


とにかくここまで来た以上、もう決断するしかない。


「小由里ちゃん、言おうか言うまいか悩んでたんだけど、言わせてもらうね」


「嫌いになったなんて、言わないでね。悲しくなっちゃうから」


「そんなことはないよ」


俺は深呼吸をすると、彼女に向き合う。


「俺は小由里ちゃんのことが好きだ。好きだ。好きでたまらないんだ。もちろん、幼い頃から好きだった。でも今は違う。小由里ちゃんのことを恋する対象として好きなんだ」


彼女は驚いた表情。


「森海ちゃん……」


「俺と付き合ってくれ! 絶対に幸せにするから!」


人生をすべて捧げるようなつもりでお願いする俺。


この想い、どうか通じてくれ! 小由里ちゃん、俺の想いを受け止めてくれ!


無言の時間。俺にとっては、とてつもない長い時間に思えた。


これはだめなのか……。


悲観的な思いが、心の中を占め始めた時、彼女が涙を流し始めた。


「小由里ちゃん、ごめん。俺、いっちゃいけないことを言ったかな。やっぱり、俺達は幼馴染であって、恋人どうしになるのは無理だったのかなあ……」


「そ、そんなことないよ」


「ごめんなさい。いきなり言われたんで心の整理がつかないの。わたしは森海ちゃんが好き。

でも今までは幼馴染として好きだった」


「俺はもうそうじゃない。恋人して、小由里ちゃんと付き合いたい。これから、何があっても小由里ちゃんを守り、幸せにしたいと思っている」


「そこまでわたしのことを……」


「そう、俺は小由里ちゃんのことをそこまで想っているんだ」


それを聞いた彼女は、涙を拭き、恥ずかしそうに微笑んだ。


「わたし、森海ちゃんと付き合うことにする。付き合うからには、わたしも森海ちゃんと幸せになれるように努力する」


「本当?」


俺は信じられない思いだった。


「本当よ。今日から森海ちゃんの彼女。よろしくね」


そう言って、彼女は俺の手を握る。


俺は体全体がうれしさで爆発する思いだ。


「ありがとう。ありがとう」


「わたしも好きだって言ってもらえてうれしい。わたしもね、だいぶ前から森海ちゃんのことを意識してたの。これは、幼馴染の「好き」とは違う「好き」な気持ちじゃなかと思って。でも、自分でもその気持ちが、森海ちゃんへの恋かどうかわからなかった。今の今までわからなかった。でも今は違う。森海ちゃんに恋をしていると言える。そして、好きだと言える。この気持ちを森海ちゃんに伝えるね」


「うれしいよ。小由里ちゃん。これで相思相愛になれたね」


「やっとだね。よかった。うれしいよ」


「これから二人の恋人としても思い出を作っていこう」


「うん。そうしようね」


「小由里ちゃんのことが好きだ」


「好き、好き。森海ちゃんのことが好き」


「俺は小由里ちゃんに、何度でも好きだって言うよ」


「うん。何度でも言って。好きって」


「好き、好き、大好き」


「わたしもだーい好き」


俺は彼女を抱きしめる。温かい体温、そしていいい匂い。


唇と唇が近づいていく。


やっとこれで長年の願望を果たすことができる。


そして、唇は重なり合った。


キス。それは甘くて心がとろけていく味。


うっとりとしている小由里ちゃん。ああ、素敵だ。


俺は、今までで一番とも思える幸せを味わっていた……。


「面白い」


「続きが気になる。続きを読みたい」


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